本ページではJLPT出題の文型の説明、その例文を紹介しています。
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記号の意味
X:文型前の言葉 Y:文型後の言葉 フ:ふつう形 Vジ:動詞のじしょ形 A:い形容詞(形容詞) Na:な形容詞(形容動詞) N:名詞 フ(Naな・Nの):ふつう形(な形容詞の接続は「Naな」、名詞の接続は「Nの」、動詞とい形容詞はふつう形) 〇:正用 ✕:誤用
あ行
おきに おきの N2 違い「ごとに」「おきに」「につけ」「たびに」
か行
限りだ 限りは 限りでは かぎりだ かぎりは かぎりでは N1~2 ◆カギリ族
ごとに ごとの N2 違い「ごとに」「おきに」「につけ」「たびに」
さ行
た行
だけあってN2 だけにN2 だけましN2 だけでなくN2 ◆ダケ族
続ける つづける N4
て仕方がない てしかたがない/しようがない/しょうがない N3
というところだ
といったらない ったらない といったらありはしない といったらありゃしない N1
とは限らない とも限らない ないとも限らない とはかぎらない ともかぎらない ないともかぎらない N3
な行
ないものでもない ないでもない なくもない なくはない N1
に限って N3 に限らず に限り に限るN2 にかぎって にかぎらず にかぎり にかぎる ◆カギリ族
は行
ばかりだ ばかりか ばかりに んばかりに とばかりに ばかりでなく などN1~4 ◆バカリ族
ま行
まいか ないだろうか N2
ものだ/ものではない ものの ものがある ものか もん N2
や行
~ようが~まいが ~ようと~まいと ようが ようと ようとも N1
ら行
わ行
訳だ わけだ わけがない わけではない わけにはいかない N3
をよぎなくされる を余儀なくされる をよぎなくさせる を余儀なくさせる N1
N0 JLPTにない文型
JLPTにない文型を紹介しています。随時更新しています。

接続に関して
参考書によって接続の方法がかなりまちまちである。Vフだけに接続すると言う参考書もあれば、Vタだけに接続するというものもある。
加えて、文型前の助詞である。助詞も含めた接続なのかどうかが一番厄介で、参考書の中を右往左往しながら探すのが大変なので、例えば、「をもって」という文型。これは「を行」に入れるべきか、「ま行」に入れるべきか、この文型に付く助詞はヲ意外ありえないので、N2etではヲ行に入れている。他にも「の極み・のことだから」もNのみとの接続なので「な行」。促音始まりは(っぽい・っけ)うんこた行に入れている。
なお、こちらのページに記載されている文型の「~N4」などのレベルの表示はどんなときどう使う日本語表現文型辞典(amazonページへ)を参考にしている。
意志の文・働きかけの文
本サイトではよくこれらの言葉を用いて文型を解説している。例えば、「はおろかN1」という文型は後件に意志、働きかけの文が使えない。
×冬休みは国へ帰ることはおろか、国の家族に会いたい(意志)
×図書館では食事はおろか、話をしないでください(働きかけ)
意志の文型:行きたい・行きましょう・行くつもりです・行きます
働きかけの文型:行って/行かないでください・行きませんか・行った方がいい
意志というのは字の通りだが、人の意志が入るもののこと。意志の反対の無意志というものもあるので、比較してみてほしい。
無意志の文型:行ける・行くことができる・行ってくれる
詳しくは下の 完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは を参照のこと。

文型とは
そもそも文型とは何なのでしょうか。定義は以下の3つのようになっています。
- 基本的にはひらがなで表記され(『~て来る』や『~次第』など漢字表記のものも多い)、述語(動詞や形容詞、名詞など活用する言葉)に付いて、意味を変えるものを文型と呼びます。
- 文中や文尾に来ます。
- 一文字違うだけで意味が大きく変わることも多いです。「ために」と「ゆえに」という文型を例にとり、説明します。
文型「ために」
・家族のために、働いている(利益)
・働いているのは、家族のためだ(利益)
・工事中のため、通行不可(理由)
×ための家族、働いている
・人民の、人民による、人民のための政治(手段)
・彼の話によると、それはただの噂だったらしい(伝聞)
【文型が接続詞として機能する場合は文頭に来ることもある】
文型「ゆえに」
・美人ゆえの悩み(文中)
・彼女はとても美人だ。ゆえに、悩みも多い(文頭)
【形が様々に変わり、それによって接続のしかたも変わる】
・N+によって/+により/+による/+によっては
◆文型には実に様々な形があり、それが日本語学習者を苦しめています。例えば
ごとき/ごとく N1
この文型の動詞と名詞の接続を見てみましょう。
「するがごとく・するがのごとく・するかごとく・するかのごとく」
「山のごとく・山であるがごとく・山であるがのごとく・山であるかごとく・山であるかのごとく」
さらに『ごとく』は『ごとき』にもなるという恐ろしい文型です。こういった文型を教える際は全ての形を教えず、使用する教科書に準拠するのが鉄則ですが、教師の采配で最も使う形を教授することも必要です。
文型とは呼べないもの
例えば「かえって」という言葉を文型として扱う人がいる。
例:うまくやろうとしすぎたせいで緊張してしまい、かえって出来の悪い結果となった。
この「かえって」は読点の後に来る言葉で、接続詞的に用いる。つまり、いわゆる4つの品詞、動詞・い形容詞・な形容詞・名詞とは接続せず、文型とは呼べない。
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らしいN4・そうだN4・っぽいN2・みたいだN4・ようだN4・気味だN2
とともにN2・にしたがってN3・につれてN2・にともなってN2・におうじてN2
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