「かたわら」【N1】
用法:両立
≪接続≫
V辞書形/Nの+かたわら┃以下接続例
V:働く+かたわら
A:なし
Na:なし
N:勉強の+かたわら
≪意味・使い方≫
Xかたわら、Y。
- XとYを両立している <to balance both X and Y>
- Xが主となる行為で、それとは別にYも行っている、という意味
- Xの行為とYの行為が同じ時間に行われることはない
- Yの助詞は「も」になることが多い
例:仕事のかたわら勉強もしている
1.職業や立場、地位をメインとサブに分け両立していると言う時に使うことが多い
2.漢字で書くと「傍ら」となり、名詞や副詞として「~のそば」という意味で使うことができる
例:祖父の傍らにはいつもその猫がいた。
歴史ある温泉郷のかたわらで、くつろぎの時間を体験してみませんか?
自然遺産のかたわらに広がる、寛ぎの空間をご堪能下さい。
例文
チョウさんは日本語を勉強するかたわら、友達に中国語を教えている。
外国人に日本語を教えるかたわら、日本人に英語も教えている。
その店は食品を売るかたわら、日用雑貨も扱っている。
彼は銀行で勤めるかたわら、小説を書き、その小説で有名になった。
現役アニメーターとして働くかたわら、後輩の育成も務めている。
ピアニストたちは自分の新しい作品を演奏するかたわら、シャンソン歌手の伴奏もつとめていた。
プロとして幅広く活躍するかたわら、自らのチームを立ち上げた。
サラリーマンのかたわら、30歳を過ぎてから絵を本格的に学び始めた。
類似文型とその違い
「ながら」【N5】(『みんなの日本語』28課)
「ながら」も「かたわら」も、どちらも何かを同時進行することですが、使い方が違います。
「XながらY」は、XとYを同じ時間に行うことも可能ですが、「XかたわらY」は、XとYを同じ時間に行うことができません。例えば、「歩きながら歌う」と言えますが、「歩くかたわら歌う」とは言えません。
また、「XながらY」のXには名詞を使うことができません。例えば「仕事ながら勉強する」とは言えません。
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