用法
接続
N+かたがた
V:なし
A:なし
Na:なし
N:お礼+かたがた
意味・使い方
1.Xのついでに、後件する。
2.聞き手に対する敬意を表す。
3.手紙で使うことも、口語で使うこともある。
4.読点は入れる人と入れない人で分かれる。
5.「がてら」と用法が似ているため、「行きかたがた」のように動詞のます形で使われる時もあるが、誤用である。
一緒によく使う言葉
「お礼・ご報告」
比較文型:「ついでに N3」
「かたがた」はかたい表現で、かしこまった場面で使われるのに対して、「ついでに N3」はくだけた表現で、日常よく使われる。
例:(夫が妻に話しかける)スーパー行くの?じゃ買い物 〇のついでに ✕かたがた たばこも買ってきて。
比較文型:「がてら N1」
「がてら N1」は誰かに指示する際に使うと違和感が出る
例:(夫が妻に話しかける)スーパー行くの?じゃ買い物 〇のついでに ?がてら たばこも買ってきて。
比較文型:「かたがた N1」「がてら N1」「ついでに N3」
自分の行いに対して使う:〇かたがた 〇がてら 〇ついでに
例:ご報告かたがたお礼申し上げます。
聞き手の行いに対して使う:✕かたがた 〇がてら 〇ついでに
例:ケリーさん、日本へ来るの?じゃ、来日 ✕かたがた 〇がてら 〇のついでに 私の家へ来たら?
敬意を表す際に使う:◎かたがた ✕がてら ✕ついでに
例:ご報告◎かたがた ✕がてら ✕ついでにお礼申し上げます。
「かたがた・がてら・ついでに」はあくまで「~ついでに」という意味だが、「かたがた」はそれに敬意を含めることができる。
例文
墓参りかたがた子どもの頃から行きたかったあの地を訪ねてみた。
今朝は散歩かたがた海に来ましたが、何度来てもマナーの悪さに驚きます。
今年も某所のお手伝いかたがたフェスティバルに参加いたします。
暑中見舞いかたがた別島港産生まぐろを送りました。
まずは御通知かたがた御挨拶申し上げます。
かつての同僚が、観光かたがた来日してくれた。
ご一緒に行楽かたがた、来年、満開の芍薬の花見に行きましょう。
十二単のような装束で舞う姿は、とても優美で厳かです。どうぞご参拝かたがたご覧下さい。
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。
この場をお借りしまして、ご報告かたがた御礼申し上げます。
ボランティアに入られている皆さんも、どうかご体調にご留意の上でのご活動を、お祈りかたがたお願い申し上げます。
台風一過、地域の納涼祭へ。3つの町内会からご案内を頂戴していたので、午後の遅い時間からご挨拶かたがたお邪魔いたしました。
みなさまに、ご報告かたがたお知らせ申し上げます。
夕涼みかたがた、神社まで足を伸ばした。
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