用法
接続:Vフ・Aい・Naだ・Nだ+とか
ふつう形┃以下接続例
V:する+とか
A:難しい+とか
Na:元気だ+とか
N:雨だ+とか
意味・使い方
1.どこかで聞いた情報を他者に伝える伝聞の表現です。
2.特に情報源をぼかす際に用いられます。
3.同じく伝聞の「そうだ」「ということだ」より不確かな気持ちがあったり、はっきり言う事を避ける時にも用いられます。
4.日常これを使うと芝居がかった印象があり、日常生活ではあまり使われません。ドラマやマンガ内でAがBに耳打ちする場面などでよく見かけます。
類似文型とその違い
(伝聞の用法の)そうだ【N4】
例えば、「桜がどこかで咲いたとか」と「桜がどこかで咲いたそうだ」は、微妙にニュアンスが異なる表現です。
「桜がどこかで咲いたとか」という表現は、情報源がはっきりしないため、その情報の正確性に対する疑問や不確かさを含んでいます。この表現は、誰かが「桜が咲いた」という情報を聞いたが、それが本当かどうかを確認していない場合に使用されます。つまり、「どこかで桜が咲いた」という情報が事実であるかどうかはまだ確定していないことを示唆しています。
一方、「桜がどこかで咲いたそうだ」という表現は、単に情報を伝えるだけの形であり、それが事実であることを示唆しています。つまり、「どこかで桜が咲いた」ということが確実な情報であることを示しています。
簡単に言えば、「桜がどこかで咲いたそうだ」は、確実に事実であることを示し、「桜がどこかで咲いたとか」は、情報が確かでない可能性があることを示します。
他にも、「先生が急に病気になったとかで、授業がなくなったそうだ」という文では、先生が病気になったかどうかは不確かな情報ですが、授業がなくなったことに関していえば確実だ、というニュアンスがあります。
(列挙の用法の)とか【N2】
「とか」は列挙を表す用法もあります。N2まで学んだ学習者なら知らない人はいません。初級の段階から話したりするほどです。ですので、この列挙の用法として使われている「とか」と意味を混同する学習者もいるので、それについて説明してもいいかもしれません。
よく一緒に使われる言葉・文型・表現
「・・・んだとか」
例:近所で火事があったんだとか。私達も気をつけないと。
例文
税金がもうすぐ上がるとか。生活がどんどん大変になるだろう。
桜がどこかで咲いたとか。もう春だ。
最近、彼女が結婚したとか。
山田さんは外国に転勤するとか。
明日は雨が降るとか。
先週、公園で犬が人を噛んだとか。
あの映画、とても感動的だとか。
パーティーに行く服装はカジュアルでもいいとか。
彼は逮捕されたとか。
彼女は今、海外旅行に行っているとか。
昨日、学校の先輩がオリンピックの金メダルを取ったとか。
本人に聞いたわけではないが、あの二人が離婚したとか。娘さんはどちらの子供になるのだろうか。
あの銀行はもうすぐ潰れるとか。今の内にお金を全部おろしておかないと。
あのレストランはおいしいとか。今度食べに行ってみよう。
ライバル企業が新製品を発表したとか。我が社も急いで対応を考えないと。
近所のジョンさん、隣のエイミさんと不倫しているんだとか。
今年のGWは円高の影響で海外旅行に行く人が多いとか。
オリンピックの経済効果は100億以上だとか。
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