日本語教師を辞めたい

この仕事を始めた頃の私は疲労困憊でした。そんな頃の私の話です。

経験を信じて

教師を始めたばかりの時です。週に40コマ×45分、慣れない外国人と慣れていたはずの日本語に悪戦苦闘していた私、担当の教官には日々叱られ、担当の学生からはクレームの雨、帰宅は終電、心身ともに疲労困憊で、ついに私は倒れました。

当時、私が欲しかったのは金ではなく、経験でした。その状況をとにかく早くどうにかしたいと必死で足掻いていましたが、やってもやっても底なし沼のように、経済状況もクラスの雰囲気もよくならず、抜けられず、足掻くほど沼にはまっていくようでした。

それでも経験がどうにかしてくれると信じ、私は入院した病院で医者に頼み込んで授業準備をさせてもらい、退院する時は自分を被写体に『入院するカキアゲ』という教材をゲットできたと喜んでいました。入院して横たわる私の顔には笑顔とピースです。頭おかしいです。

そんな中においても、私は辞めたいとは思いませんでした。

この仕事の魅力

この仕事の何が私をこんなに惹きつけるのか。

学生のよりよい進学先のためなのか、
自分の授業の質を向上させるためなのか、
誰かに喜んでもらうためなのか、
金の、親の、自分のためなのか、

色々な理由があります。

『去る者』と『戻る者』

この仕事に限らずですが、どの業界にいても『去る者』がいます。出産・育児のため、とてもおめでたい理由ですが、そんな理由ばかりではありません。体を壊して、外国人に嫌気がさして、経済的に、などなど、この業界を憎んでいった者たちも少なくないです。

しかし、『戻る者』もいます。
OLに転職し、この業界に戻ってきたSさんがこう言っていたのを今でも忘れられません。

私「どうして戻ってきたんですか」
Sさん「辞めてからもこの仕事を思い出しちゃって。会社で聞く日本語の使い方に違和感を覚えたり、外国人との生活が忘れられなかったりで、頭からこの仕事が離れなかったの」

この仕事を辞めたことのない私にとっては想像することしかできませんが、なぜか鮮明にその状態を想像することができました。きっと私もこの仕事を辞めたらそうなるし、四六時中考えていそうです。

日本語教師を辞めたいと思った時

辞めたいと思ったことがないとは言いましたが、辛い、大変だと思ったことなら何度もあります。今だってそうです。しかし、仕事の苦労なんてどこに行ったってあります。だったら、好きな事をやって苦労したいです

アナタは今この仕事を辞めたいと思っていますか。

今の辛さや苦労、問題は次に同じようなことがあったら対処法もいくらかわかっているはずです。そして「以前もあったけどその時もなんとか壁を乗り越えたし」と自信もつきます。そうやって一つずつクリアしていく、気づけば目の前の壁が少なくなっています。
だから、大変なことがあったら、一つ壁がなくなったと思って感謝してしまいましょう。儲けものです。

最初は泥沼に感じるかもしれません。しかし、着実に沼から抜け出しています。壁も確実に少なくなっているんです。

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“日本語教師を辞めたい” への2件の返信

  1. カキアゲ様
    毎日、ネットを通してお世話になっております。
    今回の記事に出会い、あらためて『言葉の力』を実感しました。
    今、目の前の霧が晴れました。
    日本語教師として、ゆっくりですが、自分のペースで歩んでいこうと思います。
    カキアゲさん、どうぞお身体を大切になさってください。
    健康あってのカキアゲさんですから。
      わらいじわ

    1. コメントありがとうございます。管理人のカキアゲです。そのように言っていただけるととても嬉しいです。わらいじわさんも”霧”ということは、今記事に書いてあるような状況だと察しますが、経験を信じて、そして健康には気をつけて、これからも日本語教師を頑張ってください。

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