【26課】教案:~んです、Vていただけませんか、Vたらいいですか

教案

みんなの日本語 初級II 第二版』完全準拠。
導入や練習の仕方、教師として知っておきたい文型のポイントなどを解説します。

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学習項目

練習A
1.~んです
2.~んですか(確認/情報求め)
3.どうして~んですか(説明求め/理由求め)
4.~。~んです(理由の追加)
5.Vていただけませんか
6.疑問詞+Vたらいいですか

教案

新出語彙

日本で生活するうえでよく耳にする言葉が出てきます。学生がどのくらい日本に住んでいるかで、教授の方法や時間配分を工夫しましょう。

★ポイント

  • 直接:「すぐ」(14課)との混同が見られる。直接は、間に人や中継地点を通さないこと。
  • ずいぶん:話し手の予想を上回る実際の程度に対して。目上には×
    例)×先生はずいぶん歌が上手ですね
  • いつ/どこ/だれ/なんでも:~を問わず。「いつも」などと混同されやすい。
  • 見ます、診ます:悪いところを診断する。人を~。なお、目でものをとらえる「見ます」は6課にて学習済み
動詞のグループ分けの呼び方は、教科書によって違います。学生が違う教科書を使って、あるいは独学で初級前半を学んでいた場合、一度グループ分けについて確認したほうがよいです。
1グループ等のほかによく使われるのは、「うverb/るverb」です。これは、その語の語幹ではない部分が、辞書形でどのような形をしているか、から名前が付けられています。
・1グループ=うverb(u-verb)例:書く(kak-u、kak-i-masu、kak-a-nai等)
・2グループ=るverb(ru-verb)例:食べる(tabe-ru、tabe-masu、tabe-nai等)
・3グループ=irregular verb

「~んです」と「~ます」の違い

様々な用法がある「~んです」ですが、原則として事実を淡々と描写する文には使えず、話し手の何らかの「気持ち・意図」を見せたいときに使われるものです。したがって、一般的に「~んです」のほうが「~ます」より語調が強くなります。

 例:
  地球は回っています。(事実の描写)
  地球は回っているんです。(「回っている」ということを相手に伝えたい、理解してもらいたい、という話し手の意図がある)

「~んです」のニュアンス、使用場面は説明しきれません。「とにかく日本人と話すしかない。よく使うけど、どこでも使えるわけじゃないからね」と教授しましょう。

練習A-1:~んです

「~んです」の前は普通形です。学生が普通形を忘れてしまっているようなら、しっかり復習してから始めましょう。

導入

◆この課で扱う「~んです」をいくつか紹介する
T:(スーツケースを持った人の絵と、それを見かけた人の会話)この人は、これから何をすると思いますか。
S:旅行に行きます。
T:そうですね。大きい鞄を持っていますから。でも、本当にそうですか?わかりません。このとき、「旅行に行きますか」もいいですが、「旅行に行くんですか」のほうがいいです。

T:(気持ち悪そうな男の人と、それを見かけた女の人の会話)女の人は、男の人を見つけました。え、どうしたんですか!?これも、「どうしましたか」より、「どうしたんですか」のほうがいいです。

T:(男の人と女の人の会話)男の人は言います。「来月、会社を辞めます。」女の人は「え?どうして?」と思います。そして聞きます。「どうして会社を辞めるんですか。」

T:今日は「~んです」を勉強します。

りょこうにいく ですか。
どうした ですか。
どうしてかいしゃをやめる ですか。

T:「~んです」の前は何形ですか。
S:ん~・・・普通形ですか?
T:そうです。普通形です。動詞だけじゃなくて、い形容詞、な形容詞、名詞もあります。

動詞のグループ分けだけではなく、「○○形」の呼び方も教科書によって違います。普通形(=Plain form)は「Short form」と呼ばれることもあります。

練習

◆フラッシュカードやキュー出しで確認
T:「~んです」にしてください。「かきます」
S:書くんです
T:行きません
S:行かないんです
T:食べました
S:食べたんです
T:ありませんでした
S:なかったんです
T:寒いです
S:寒いんです
・・・

◆文字で確認
文型練習帳』26ページを使うなどして、「~んです」を文字で確認する。

練習A-2:~んですか(確認/情報求め)

「~んですか」の「です」が抜けてしまうことが多いため、何度も確認して定着させましょう。

導入:確認

◆先ほどの絵を使って再び導入
T:大きい鞄を持っています。旅行ですか?本当にそうですか?わかりません。このとき、「旅行に行くんですか」を使います。
T:(酔っぱらっている夫を見た妻)じゃ、これは?
S:お酒を飲んだんですか。
T:そうですね。
S:先生、お酒を飲みましたか、じゃだめですか。
T:いいですよ。
S:何が違いますか。
T:「お酒を飲みましたか」は、「飲みましたか?飲みませんでしたか?YES?NO?」を聞きます。でも、「お酒を飲んだんですか」は、「私は、あなたがお酒を飲んだと思いますが、本当にそうですか?」という気持ちがあります。本当にそうですか?確認したいです。チェックしたいです。

りょこうにいく ですか。
おさけをのんだ ですか。

◆答えるときは「~んです」を使わないことを教授
T:はい、じゃ、また旅行です。旅行に行くと思います。何と聞きますか。
S:旅行に行くんですか。
T:そうですね。じゃ、答えはなんですか。はい、旅行に?
S:はい、旅行に行くんです。
T:いいえ。答えるとき、「はい、旅行に行きます」と言います。「んです」を使いません。

りょこうにいく ですか。
・・・はい、 (りょこうに)いきます 。
なぜ答えの時に「~んです」を使わないのかというと、「旅行に行く」というのは事実の描写にすぎないからです。
一方、のちに「~んです」で答える場面が出てきますが(「どうしたんですか」「頭が痛いんです」等)、これは理由を述べているので「~んです」を使います
また、この課では特に扱いませんが、上記の質問でも情報を追加して答える場合は「~んです」を使うことができます(「旅行に行くんですか」「ええ、1か月休んで、ヨーロッパを周遊するんです」等)。
冒頭でも述べたように、この辺りを細かく説明するのは困難です。詳しく知りたい学生には、『翻訳・文法解説』や参考書を紹介するのも手です。

練習B-1

◆拡大した絵を用いて行う
T:(「例」の見せて)絵を見てください。右の人は傘を持っていますね。雨が降っていると思います。左の人は何と聞きますか。
S:雨が降っているんですか。(リピート練習)
T:答えは?
S:はい、降っています。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

応答は教科書では扱っていませんが、余裕があれば練習しましょう。

練習

◆相手の様子・状況を見て、推論を確認する練習
T:(眠そうなSに)眠いんですか
(おしゃれなSに)今日はデートなんですか
(嬉しそうなSに)いいことがあったんですか

T:様々なジェスチャー(病気・喜怒哀楽)
S:先生、具合が悪いんですか 今日はデートなんですか 結婚したんですか 恋人に会いたいんですか 雨が降っているんですか

T:(眠そうなS1を指さし、S2に発話を促す)
S2:S1さん、眠いんですか

活動:『もしかして・・・?』

◆様々なジェスチャーを学生一人がして、その他の学生がそれを推測し、自由に質問する活動

  1. 様々な指示が描かれたカードを教室の真ん中に広げ置く。
  2. 例で教師が一枚ジェスチャーを披露する。
    S:先生、寒いんですか
    T:違います
    S:先生、寂しいんですか
    T:正解!1ポイント
  3. S1とS2、二人呼ぶ。それぞれに違うカードを見せる。S1とS2でそれぞれジェスチャーをする。他の学生はそれぞれのジェスチャーが何かを当てる。
    S:S1さんは暑いんですか
    S:S2さんは寒いんですか

★指示カードの例↓
英語ができる 旅行に行く 家へ帰る 疲れた 消しゴムを探している 頭/歯/足/目が痛い デートなんですか パスポートをなくした 宿題を忘れた トイレへ行きたい 眠い 暇な 暑い 寒い 涼しい 辛い 甘い 重い 寂しい 気分が悪い 気分がいい

導入:情報求め

「疑問詞+んですか」で、具体的な情報を求める表現になります。この「~んですか」には、「もっと知りたい」という話者の気持ちが含まれます。過剰に使いすぎると興味津々、という感じで少々違和感が生まれてしまうのですが、その辺をどこまで教えるか学生の様子を見て判断しましょう。

T:(Sの持ち物を使う)素敵なかばんですね。どこで買ったんですか。
S1:中国で…
T:買いました
S1:中国で買いました。
T:S2さん、いいシャツですね。いつ買ったんですか。
S2:先週買いました。
T:S3さん、大きい財布ですね。どこで買ったんですか。
S3:もらいました。
T:誰にもらったんですか。
S3:父にもらいました。

どこでかった ですか。
・・・ ちゅうごくでかいました 。

T:「どこで」や「いつ」、「なん」「だれ」・・・質問の言葉と一緒に「~んです」を使うと、「もっと知りたいです」という気持ちを見せることができます。「どこで買いましたか」でもいいです。でも、「~んです」を使うとき、「すてき!いいなあ!どこで買ったんですか!?どこで!?知りたい!教えて!」(ちょっと大げさに)というイメージです。


※「どうして」は練習A-3で扱う

練習B-2

◆例を確認してから、ペアで練習させる

ペアワークのやり方は様々です。まだ文がうまく作れそうにないと感じたら、全体で正しい文を確認してからペアでもう一度練習させてもいいでしょう。また、終わってから教師のキューに続いて全体でリピート練習すると、最後に正しい文を自分の口で練習して終わることができます。

練習A-3:どうして~んですか(説明求め/理由求め)

導入:説明求め

「どうしたんですか」「~んです」という質問と答えの形で扱います。

T:(最初の導入で使った、気持ち悪そうな男の人と、それを見かけた女の人の会話)女の人は、男の人を見つけました。え、どうしたんですか!?
S:「どうしましたか」と何が違いますか。
T:「どうしたんですか」は、えっ!?なに?!なんですか!?大丈夫!?どうしたんですか!?(大げさに)というイメージです。ですから、医者。病院の医者は、「どうしたんですか!?」と言いません。「どうしましか」(平然と)と言います。でも私たちは、え、大丈夫ですか!?なんですか、説明してください!この気持ちがあるとき、「どうしたんですか」と言います。

どうした ですか。

T:男の人は、答えます。何と答えますか。
S:気分が悪いです。
T:そうですね。それもいいですが、このときは、「気分が悪いんです」と、「んです」を使ったほうがいいです。
S:どうしてですか。
T:これは、「気分が悪い」ということを説明していますね。この男の人も、気分が悪い、をわかってほしいです。「~んです」は、「本当に?」とか、「知りたい」とか、強い気持ちの時、よく使います。何かを説明するとき、わかってほしいですね。この「わかってほしい」という強い気持ちがありますから、「~んです」を使います。

練習B-3

◆拡大した絵を用いて行う
T:(「例」の絵を使って)はい、じゃあ、まず左の人。どうしたんですか。(リピートを促す)
S:どうしたんですか。(リピート練習)
T:答えは?
S:頭が痛いんです。(リピート練習)
T:そうですね。じゃ、つぎ。1の店員は?
S:どうしたんですか。
T:答えは?
S:財布を忘れたんです(リピート練習)
(続けて2~4も行う)

練習

◆いろいろな絵を見せて、「どうしたんですか」に対する返答を考える。
例:
 1.財布を無くした人
 2.けがをしている人
 3.落ち込んでいる人

いろいろな答えが出てくることが予想されます。ペアで考えさせて、発表してもらったりしてもよいでしょう。

導入:理由求め

「どうして」は会話の流れがあって現れる疑問詞なので、教師がよくクラスの状況を調べておき、それを使って導入を行うと、スムーズにできます。

◆クラスや学生の状況を話題に導入展開
T:S1さんは今日どうして遅刻したんですか。
S1:すみません、電車が遅れました。
T:電車が遅れたんです。これも、電車が遅れた!をわかってほしいですね。ですから、「~んです」を使います。

どうしておくれた ですか。
・・・ でんしゃがおくれた です
(クラスの状況を使うのが難しければ、最初の紹介で使ったものを使用する)
T:(男の人と女の人の会話)男の人は言います。「来月、会社を辞めます。」女の人は「え?どうして?」と思います。そして聞きます。「どうして会社を辞めるんですか。」
 どうしてだと思いますか。
S:ん~YouTuberになります?
T:いいですね。YouTuberになるんです。これも、YouTuberになります!をわかってほしいですね。ですから、「~んです」を使います。
どうしてかいしゃをやめる ですか。
・・・YouTuberになる です

練習B-4

◆例を確認してから、ペアで練習させる

活動:どうして!?

◆活動のながれ

  1. 一人が、もう一人に「どうして~ですか」という質問をする
  2. 質問をされた側は、「~んです」を使って答える
  3. 上記を繰り返す

あくまでも、想像でいい、嘘でいいことを伝えましょう。まずは教師が学生に質問をして、例を見せるとよいです。また、少人数のクラスなら、一つテーマを決め、記者会見のように一人にいろいろな質問を投げかけるスタイルにしても面白いです。

練習A-4:~。~んです(理由の追加)

導入

◆理由をつけることで否定が和らぐことを伝える
T:(男の人と女の人が会話している絵を見せる)女の人は男の人に聞きます。「毎朝新聞を読みますか」。男の人は答えます。「いいえ、読みません」(ちょっと強めに)
S:……。
T:……。
S:…先生?
T:もう一つ見ましょう。パーティーをしています。女の人は男の人に聞きます。「ビールはいかがですか」。男の人は答えます。「すみません」(ちょっと強めに)
S:……。
T:……どうですか?
S:ちょっとこわいです。
T:そうですね。もちろん、いいえ、読みません。すみません。これはいいです。NOがわかります。でも、質問をした人は、「えっ、そうですか…どうして…」と思いますね。ですから、「どうして?」と質問する人が聞く前に、教えるといいです。例えば、「毎朝新聞を読みますか」「いいえ、読みません。時間がないんです」、「ビールはいかがですか」「すみません。車で来たんです」。これで、質問した人も心配しません。こわくないです。

◆学生がNOと答えるような質問をする
T:S1さんは朝ごはんを食べますか。
S1:いいえ、食べません。
T:……
S1:時間がないんです。
(T→S、S→Sで練習する)

他例文の例:
(欠席者)さんはいますか・きのう学校で~先生に会いましたか・夏休み国へ帰りますか・今アルバイトをしていますか・車で学校へ来ますか・テレビを持っていますか・病気の時、病院へ行きますか・車が3万円だったら、買いますか・寿司を食べますか

練習B-5

◆キュー出しで行う。答えの部分は、PPTなどで用意しておくとよい
T:毎朝新聞を読みますか。(「いいえ/じかんがありません」を見せる)
S:いいえ、読みません。時間がないんです。(リピート練習)
T:ビールはいかがですか。(「すみません/きょうはくるまできました」を見せる)
S:すみません。今日は車で来たんです。
(続けて1~4も練習する)

練習A-5:Vていただけませんか

「~ていただけませんか」は言いづらいので、まずは「~ていただけませんか」の部分のみ口慣らしをし、その後「~んですが、」と組み合わせましょう。なお、「~ていただませんか」という誤用が散見されるため、注意して指導しましょう。

お願いの形4種
家族・友達:道を教えて(20課)
家族・友達:道を教えて ください(14課)
先生・店長・知らない人:道を教えて いただけませんか(26課)
先生・店長・知らない人:道を教えて てくださいませんか(41課)

導入:Vていただけませんか

◆導入
T:(東京タワーの写真を見せる)これは何ですか。
S:東京タワーです。
T:そうですね。私は一人で東京タワーへ行きました。すごいですね。一緒に写真を撮りたいです。でも、一人ですから、誰かにお願いしなければなりません。(状況は絵で見せるとわかりやすい)何と言いますか?すみませんが…
S:すみませんが、写真を撮ってください。
T:そうですね。いいです。でも、知らない人ですから、もっと丁寧にお願いしたいですね。そのとき、「写真を撮っていただけませんか」と言います。

しゃしんを とって ください。
しゃしんを とって いただませんか 

T:「~ていただけませんか」を使うと、もっと丁寧です。

◆FCか口頭で変換練習
T:じゃ、練習しましょう。教えます。教えていただけませんか。(リピートするよう促す)
S:教えていただけませんか。
T:書きます
S:書いていただけませんか
T:直します
S:直していただけませんか
上を何度か繰り返したら、各Sに言わせていく
T:説明します。S1さん?
S1:説明していただけませんか
T:貸します。S2さん?
S2:貸していただけませんか

導入:そんなN

ここでは目の前にあるものを指す目前用法のみ扱い、「そんな話は聞いていない」のような話題用法は扱いません

◆教室の中のものを使うなどして、うまくイメージを伝える(大切なのは「その」との違い)
T:私は時計が欲しいです。うーん、どんな時計がいいですか……あ、(学生の時計を指す)いいですね。小さくて、でも字が大きくて、丸くて、、、私もそんな時計が欲しいです。どこで買いましたか。
S:中国で買いました。でも…日本で買うことができないと思います。
T:ああ、大丈夫ですよ。「その」時計じゃなくて、「そんな」時計が欲しいんです。「その」時計は、それ。それだけ。でも、「そんな」時計は、うーん、小さくて、字も大きいです。そして丸いです…「それ」じゃないです。でも、「そんな」時計です。

練習C-2

◆一度TとSで見本を見せるなどした後、ペアで練習する

ペアで練習した後は、数組に発表させるなどして正しい答えをフィードバックしましょう。余裕があれば、自分たちオリジナルの会話を作らせて発表させると盛り上がります。

導入:~んですが(前置き)

前置きの「~が」は、「すみませんが」「失礼ですが」で既習ですが、明確にこの「が」が何であるかを教授したことはないと思います(みん日Ⅰの『翻訳・文法解説』p.93に記載はあります)。ここでは前置きの「が」とともに、「~んです」と組み合わせて、依頼の理由などをより具体的に示す方法を学びます

◆絵などで先生と学生が話している場面を見せる
T:学生が先生に話します。先生ですから丁寧に話しますよ。「先生、おはようございます。メールアドレスを教えていただけませんか。」…どうですか。
S:(笑)
T:(突然学生に話しかける)「S1さん、おはようございます!メールアドレス教えてください!」どうですか。
S1:ちょっとこわいですね。
T:そうですよね。「え?どうして?」と思いますね。

T:学生はレポートを送りたいんです。ですから、先生のメールアドレスを知りたいんです。それを言わなければなりませんね。そのとき、「レポートを送りたいんですが、」をつけるといいです。「レポートを送りたいんですが、メールアドレスを教えていただけませんか」これで先生も「はい、いいですよ」と言いますね。

レポートを おくりたい んですが
 メールアドレスを おしえて いただけませんか

練習B-6

◆キュー出しで行う
T:「~んですが」と「~ていただけませんか」を使いましょう。生け花を習いたいです、先生を紹介します
S:生け花を習いたいんですが、先生を紹介していただけませんか(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

練習

◆「~んですが」にして、丁寧な依頼文を作成する
自転車が故障しました、?
アルバイトを探しています、?
アルバイトを始めました、?
コピーをしたいです、?

練習A-6:疑問詞+Vたらいいですか

導入:Vたらいいですか

◆疑問詞(どうやって・どうしたら以外)
T:みなさんは、京都へ行ったことがありますか。
S:いいえ、ありません。
T:(京都のバス路線図を見せる)京都はバスがたくさんあります。そして、有名な金閣寺。金閣寺はここです。京都駅から金閣寺へバスで行きたいです。でも…どのバスかわかりませんね。(誰か人物の絵などを見せる)この人は、京都に住んでいます。京都のことをよく知っています。じゃ、聞きましょう。「金閣寺へ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか」。

どのバスに のった らいいですか

T:「~たらいいですか」を使って、アドバイスをもらうことができます。練習しましょう。「金閣寺へ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか」
S:金閣寺へ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか。

T:京都へ行くのは、いつがいいですか。春?秋?アドバイスをもらってください。
S:いつ行ったらいいですか。
T:金閣寺と、ほかはどこへ行きますか。
S:どこへ行ったらいいですか。
T:お土産は?
S:何を買ったらいいですか。

◆どうやって(やり方・手順⇒L16)
T:いいですね。じゃ、京都の旅行を予約しましょう。どうしますか。インターネットがいいですか?旅行の会社?どうやって予約したらいいですか。

どのバスに のった らいいですか
どうやって
よやくした らいいですか

T:「どうやって」は、やり方とか行き方とか、「~~方」を聞くときに使いますね。じゃ、旅行の会社で予約しましょう。旅行のお金はどうしますか。カード?ATM?聞いてください。
S:どうやってお金を払ったらいいですか。
T:旅行の前に、新幹線の切符をもらわなければなりません。どうやって?聞きましょう。
S:どうやって新幹線の切符をもらったらいいですか。

◆どうしたら(困っている感が強い、特定の疑問詞が思い浮かばない場合)
T:じゃ、京都へ行きます。新幹線に乗りましょう。私はSuicaを持っています。新幹線はきっぷです。Suicaをタッチしますか。切符はどうしますか。どうしよう。どうしたらいいですか!?(困っている感じを見せる)

どのバスに のった らいいですか
どうやって
よやくした らいいですか
どうたら いいですか

T:はい、新幹線に乗りました。朝6時ですから、私は眠いです。新幹線で寝ましょう。……え、ここはどこ?広島?京都は?もっと前ですか?えっ!?どうしよう!駅の人に聞きましょう。京都で降りることができなかったんですが、…
S:どうしたらいいですか。

練習B-7

◆キュー出しで行う
T:「~んですが」と「~たらいいですか」を使いましょう。金閣寺へ行きたいです、どのバスに乗りますか
S:金閣寺へ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

練習

◆文作成練習。自由に作らせる

  • 空港へ行く道がわかりません。道を歩いている人に聞いてください。
  • 駅で切符を買いましたが、おつりが出ません。駅の人に何と言いますか。
  • 国へもうすぐ帰ります。日本のお土産を買いたいと思っています。日本人に聞いてください。
  • 来週山に登りに行きます。何を持って行きますか。山に登ったことがある人に聞いてください。
  • 今電車の中です。渋谷へ行きたいです。どこで乗り換えますか。隣に座っている人に聞いてください。
  • 卒業したら、留学します。どの国がいいですか。先生に聞いてください。
  • 新しいアパートに引っ越しました。ゴミの捨て方が難しくてわかりません。管理人に聞いてください。
  • 先月買ったパソコンが壊れました。あなたはパソコンを買った店に電話します。何と言いますか。

導入:Vたらいいですよ

このアドバイスの「~たらいいです」は、明確に答えを知っている立場の人は使えません。余裕があればこの辺りも教授しましょう。

T:(もう一度、京都のおじさんを見せる)もう一度、復習です。金閣寺へ行きたいです。どのバスですか。聞いてください。
S:金閣寺へ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいですか。
T:京都に住んでいる人は、何とアドバイスしますか。バスは101番です。
S:101番です。
T:そうですね。でも、アドバイスするとき、同じ「~たらいいです」を使います。「101番のバスに乗ったらいいですよ」
S:101番のバスに乗ったらいいですよ。

T:でも、これを京都の人じゃなくて、インフォメーションセンターの人に聞きます。インフォメーションセンターの人は、案内のプロですね。プロの人は、アドバイスしません。答えを知っていますから、指示します。「101番のバスに乗ってください」。これはもう勉強しましたね。
S:ほかに例がありますか。
T:そうですね。例えば、あなたはいい成績をとりたいです。このクラスに合格したいです。どうしたらいいですか?友達は「ちゃんと宿題をしたらいいですよ」と言います。先生は?「宿題をしてください」と言いますね。

練習C-3

◆一度TとSで見本を見せるなどした後、ペアで練習する

ペアで練習した後は、数組に発表させるなどして正しい答えをフィードバックしましょう。余裕があれば、自分たちオリジナルの会話を作らせて発表させると盛り上がります。

 

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