N0 JLPTにない文型

このページでは、日本語教育関連の参考書にない、JLPTにも出ない、学校でも勉強しない、だけど日本人の多くが使う文型群を紹介しています。

Vマス+まくる

用法

1.ある動作だけを継続する。「ばかり N4」の用法に似る

例文

今日は久しぶりの焼肉だ!野菜なんかじゃなくて肉を食べまくろう。

単語を覚えるために試験前はとにかく単語を書きまくったよ。

水を飲みまくった。

いちご狩りでいちごを採りまくった。

Vマス+やがる

用法

1.話者の苛立ちや後悔の気持ちを表す際に用いる

2.男性語だが、女性が使うこともあり、その場合は気性の激しい性格を表す

3.もっぱらゲームやアニメなどで使われる役割語

例文

全部食べやがったな…。

よくも嘘をつきやがったなこの野郎!

この一撃を喰らいやがれ。

また海賊共が来やがった…。

V意向+か

用法

1.質問の「か」がついている事からもわかる通り、意向形よりも消極的な誘い

例文

そろそろ行こうか(「行こう」よりも積極性が低い)。

帰ろうか(あまり帰りたくない気持ちを表しつつ、相手に帰るかどうかの判断を委ねている)。

寝ようか。

まだ本田さんが来てないけど、飲んじゃおうか。

ふつう形+だろう/でしょう+が(!)

用法

1.かなり強い男性的な表現で、叱責する際に用いる

2.自分が言った事を相手が間違っていたり、忘れていたりする際に用いる

例文

持って来いって言っただろうが!(文意:私はあなたに持って来いと言ったのにあなたは持ってこなかった、と咎めている)

さっき注意したばかりだろうが!(文意:私はさっきあなたに注意したばかりなのにあなたはまた失敗をした、と咎めている)

遅刻するなって言っただろうが!(文意:私はあなたに遅刻するなと言ったのにあなたは遅刻した、と咎めている)

指示詞+か

用法

1.発見や納得の際に発する感嘆の言葉

例文

ああ、ここか(探していたカギを見つけて発話)。

ああ、あれか(相手に思い出すきっかけをもらい思い出して発話)。

ザ(THE)+N

用法

1.対象は典型的なものを取り上げ、まさにNだ、と述べる際に用いる

2.かなり口語的で、年配者はあまり使わない

3.後ろに「~という/って感じ」といった言葉が共起しやすい

例文

(辺りに写真を撮る人、外国人、お土産屋、屋台など観光地にありそうなものを見ながら)ザ観光地って感じだね。

ザ炭水化物って感じの食べ物だ。

こりゃ、ザ金持ちって感じの家だね。

全品詞ない形+ないが

用法

1.前件ではないと言っておきながら、後に続く文では前件の話をする際に用いる

2.まったく同じ話の場合と、多少違う場合と2つある

3.接続はふつう形でも丁寧形でも可

4.「~が」だけでなく、「~けど」など、逆接の言葉を用いる。最も多く使われるのが「~じゃないんだけど、~」の形である。

例文

自慢じゃないけど、貯金5億はあるよ。(自慢ではないと前件で否定しているにもかかわらず、後件で自慢している)

(目の前の大型船の写真を見ながら)タイタニックじゃないんだけどさ、この船も数年前に沈没してるんだよ。

BBQじゃないんだけど、なんか外で肉を焼く的なことやりたくね?

「自慢じゃないんだけど、私実は~」→自慢する
「文句言うわけじゃないんだけど…あなたさ、ちょっと~」→文句言う

可能動詞ない形+ども+可能動詞ない形+ども

用法

1.「何度やっても~だ」という繰り返してもダメだということを表す。「~ても~ても」と似た用法

2.後件は否定形が多い

3.かなり特殊な文型である。まず、Ⅲグループ動詞は使えない。Ⅱグループ動詞は使える言葉がかなり少なく、使える言葉は可能動詞のない形ではなく、ない形で使う。Ⅰグループ動詞は「~けども」の形で接続する言葉が多用される
✕ 勉強できども勉強できども上達しない
✕ 注意せども注意せども彼はなおらない
✕ 食べられども食べられどもなくならない
〇 捨てども捨てどもゴミ屋敷のゴミは減る気配がない

4.単独で使うこともある。その場合「何度」や「いくら」などの言葉が付く
〇 何度やれどもなくならない

例文

行けども行けども森の中は木しかない。

書けども書けども一向にレポートが終わらない。

泣けども泣けども母は許してくれなかった。

彼女の名前は難しくて何度聞けども覚えられない。

XのYに、XのYに、・・・で~です。

用法

1.読めない漢字を説明する時や、読み方が複数ある漢字を指定して相手に伝える際に用いる

例文

A:私はセタです
B:セタ様、漢字はどのようにお書きすればよろしいでしょうか
A:世界の「せ」に、田んぼの「田」で世田です

「に」=「と」

学習者にとってこの「に」は驚きである。簡単に言ってしまうと、助詞の「と」と同じである。

Vて形+てごらん(なさい)。

用法

1.~てみてください

2.文末のイントネーション(intonation)は下げずに、上げて発音する

3.目上から目下の者に対して使われる

例文

母親:ほら、食べてごらん(=食べてみてください)。おいしいから。
子ども:いやだ。

書いてごらん。(=書いてみてください)

学生:先生、この問題がわかりません。答えを教えてください。
先生:まずは自分で考えてごらんなさい。

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