「いかんで」【N1】
用法:によって・次第で
≪接続≫
N(の)+いかんで┃以下接続例
V:なし
A:なし
Na:なし
N:状況だ+いかんで
≪意味・使い方≫
XいかんでY。
- XによってY <depending on X, Y>
- かなりかたい表現で、限られた状況でしか使われない
- 「いかんでは」という言い方もある
1.前件の状況・条件によって後件が決まる、という意味
2.漢字で書くと「如何で」となる
3.「いかんでは」の「は」は、「によっては」の「は」同様、主題の「は」である
例文
科学技術は使い方いかんで兵器にもなる。
今後の成績いかんでは退学もあり得る。
予算のいかんでプロジェクトの進み具合が変わってくる。
証人の証言内容いかんで被告人の罪状が変わる。
次期政権の対応いかんでは国民が混乱する。
類似文型とその違い
「によって」と「次第で」、「いかんで」は、いずれも「~の場合は」という意味がありますが、使い方やニュアンスが異なります。
「によって」は、カジュアルな表現として使われることが多いです。例えば、「状況によって、明日出かけるかどうかを決めよう」というように使います。
一方、「次第で」は、もうすこしかたい表現です。例えば、「状況次第で、計画を変更するかもしれない」というように使います。
また、「いかんで」は、丁寧に話す場面やかたい表現として使われることが多いです。例えば、「状況いかんで、退陣を選択せねばならない」というように使います。
結論として、「によって」はカジュアルな表現、「次第で」はすこしかたい表現、「いかんで」は丁寧な/非常にかたい表現となります。どちらを使うかは、話す相手やシチュエーションに応じて使い分けてください。
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