初級の9つの助詞一覧 用法の教え方 練習問題つき

初級(しょきゅう)で勉強する9つの助詞(じょし)

「ごはん  食べます」「学校  勉強します」の「」「」が助詞(じょし)です。

初級(しょきゅう)で日本語を勉強している人がわかる日本語で書きます。ここではこの9つだけしょうかいします。ほかにもいろいろな助詞(じょし)があります。
【】のことばは難(むずか)しいです。わからなくてもだいじょうぶですが、辞書(じしょ)を見ながら読むともっと詳(くわ)しく勉強できます。

「を」

【対象(たいしょう)】

  • ごはん  食べます。
  • 日本語  勉強します。

【移動(いどう)】

  • 公園(こうえん)  さんぽします。
  • 橋(はし)  渡(わた)ります。

 

【起点(きてん)】

  • 家  出ます。
  • 飛行機(ひこうき)が空港(くうこう)  出発(しゅっぱつ)しました。

「家を出ます」「家から出ます」は同じですが、「大学を出ます」「大学から出ます」は少しちがいます。
「大学を出ます」は①「大学を出ます」②「大学を卒業(そつぎょう)します」のいみがあります。

「で」

よく「場所(ばしょ) で します」を使います。

【動作が行われる場所(どうさがおこなわれるばしょ)】

  • 学校  勉強します。
  • 家  ごはんを食べます。

勉強する場所(ばしょ)は学校、ごはんを食べる場所は家
という意味(いみ)です。

【手段(しゅだん)】

  • 箸(はし)  食べます。
  • ボール(ball)  あそびます。
  • えんぴつ  書きます。
  • 日本語  話します。
  • 電車  行きます。

どうやって食べますか➔はしで食べます、何であそびますか➔ボールであそびます、どうやって行きますか➔電車で行きます
という意味(いみ)です。

【原因・理由(げんいん・りゆう)】

  • 病気(びょうき)  学校を休みました。
  • 台風(たいふう)  電車(でんしゃ)が止(と)まりました。

どうして遅刻(ちこく)したんですか➔台風で電車が止まったんです。

【材料(ざいりょう)】

  • この家は木(き)  作られました。
  • おにぎりは米(こめ)  作ります。

家を作るとき、木を使いました。おにぎり(🍙)を作るとき、米を使いました。
という意味(いみ)です。

「と」

【共同行為者(きょうどうこういしゃ)】

  • 彼女(かのじょ)  結婚します。
  • 友達  勉強します。

「彼と会う」「彼に会う」はよく学生がしつもんします。どちらもいい日本語です。「と」はいっしょにします。「と」は約束(やくそく)してから会います。

【比較(ひかく)】

  • 日本  ベトナム  どちらが大きいですか。
  • A 私の服(ふく)は友達の服  同じです。
  • B 私の服は友達の服  ちがいます。

A:私の服=友達の服
B:私の服≠友達の服

【引用(いんよう)】

  • 先生は明日テストだ  言っていました。
  • 私はいい  思います。

会話(かいわ)のとき、日本人はよく「と」よりも、「って」の方をよく使います。初級(しょきゅう)で勉強しませんが、覚(おぼ)えておくといいです。

  • 先生は明日テストだ って 言っていました。

「に」

【存在(そんざい)】

  • 学校  います。
  • 私は家  います。
  • へや  テレビがありません。

「教室います」「教室います」は学生がよくまちがえます。ばしょ に います/あります」「ばしょ で あそびます/勉強します/食べます、など」と覚(おぼ)えましょう。

【動作の向かう先(どうさのむかうさき)】

  • 友達  話します。
  • 母  あげました。
  • 先生  伝えます。

「友達に話す」「友達と話す」はよく学生がしつもんします。どちらもいい日本語ですが、意味(いみ)がちがいます。「と」はいっしょにします。

【目的(もくてき)】

  • 買い物  行きます。
  • 公園へ遊び  来ました。

どこへ行きますか➔買い物に行きます
何をしますか➔買い物に行きます

【用途(ようと)】

  • このペンは絵(え)を描(か)くの  使います。
  • Suicaは乗(の)り換(か)えるの  便利(べんり)です。

【変化(へんか)】

  • A 日本語が上手  なりました。
  • B 明日は雨  なります。

A:日本語が下手➔上手
B:今は晴(は)れ➔明日は雨

【時(とき)】

  • 3時  寝(ね)ます。
  • 5月  国へ帰(かえ)ります。

「3月2日行きます」「3月2日に行きます」「明日行きます」「明日に行きます」はよく学生がしつもんします。

1・2・3・4など、番号(ばんごう)があるときは、「に」が必要(ひつよう)です。番号(ばんごう)がないときは、「に」が要(い)りません。

【行為・物の与え手(こうい・もののあたえて)】

  • 友達  プレゼントをもらいました。
  • 弟  壊されました。

◇練習(れんしゅう)。「で」ですか、「に」ですか。答(こた)えは下にあります。

公園( で・に )あそぶ。
公園( で・に )ある。
学校( で・に )いる。
病院( で・に )使う。
ホテル( で・に )あった。
電車( で・に )いない。
駅( で・に )食べないでください。
山( で・に )あると思う。
銀行( で・に )いると思う。
スーパー( で・に )ないと思う。
家( で・に )寝た。
コンビニ( で・に )買いませんか。
どこ( で・に )書きますか。 
どこ( で・に )ありますか。

◇答(こた)え

公園( で )あそぶ。
公園( に )ある。
学校( に )いる。
病院( で )使う。
ホテル( に )あった。
電車( に )いない。
駅( で )食べないでください。
山( に )あると思う。
銀行( に )いると思う。
スーパー( に )ないと思う。
家( で )寝た。
コンビニ( で )買いませんか。
どこ( で )書きますか。 
どこ( に )ありますか。

「が」

【主体(しゅたい)】

  • 私  チョウです。
  • 花  咲(さ)きます。
  • 用事(ようじ)/かばん  あります。

【対象(たいしょう)】

  • 日本料理  好きです。
  • 漢字  嫌(きら)いです。
  • パスポート  必要(ひつよう)です。

「彼が田中さんが好きです」は「彼が田中さんを好きです」にした方がいいです。

難(むずか)しい日本語ですが、「は」「が」のちがいの説明(せつめい)です。
助詞「は」「が」の用法 違いと使い分け

もっと勉強したい人はがんばって読んでみてください。

「へ」

【方向(ほうこう)】

  • 家  帰ります。
  • 日本  来ました。

「家へ帰ります」「家に帰ります」はよく学生がしつもんします。いろいろな先生が「家に帰ります」はだめですと言うかもしれませんが、どちらもいいです。日本語学校は「家へ帰ります」はいいと教えますが、日本人は「家に帰ります」をよく使います。
〈旅行(りょこう)〉〈カラオケ〉〈お祭(まつ)り〉などは「に」を使った方がいいです。〈学校〉〈新宿(しんじゅく)〉〈公園(こうえん)〉などは「へ」を使った方がいいです。

【動作の対象(どうさのたいしょう)】

  • 警察(けいさつ)  知らせてください。
  • まだ母 へ 言っていません。

この「へ」は「に」と同じ使い方です。

「から」

【起点(きてん)】

  • 学校 から 歩いて行きます。
  • 9時 から 勉強しました。
  • 友達 から 聞きました。 =  聞きました。
  • 友達 から もらいました。 =  もらいました。
  • 友達 から 習(なら)いました。 =  習いました。

「聞きます・もらいます・習います」などは「から」も「に」もいいです。

【原料(げんりょう)】

  • ワインはぶどう から 作ります。
  • パンは小麦(こむぎ) から 作ります。

「木で作る」「木から作る」はよく学生がしつもんします。
「で」は見たら、材料(ざいりょう)の形(かたち)がわかります。「から」は見ても、原料(げんりょう)の形がわかりません。

◇練習(れんしゅう)。   は「で」ですか、「から」ですか。答(こた)えは下にあります。

◇答え
この家は木 で 作ります。 
ワインはぶどう から 作ります。
日本酒は米 から 作ります。
おにぎりは米 で 作ります。

「まで」

【範囲の終了地点(はんいのしゅうりょうちてん)】

  • 学校 まで 歩いて行きます。
  • 9時 まで 勉強しました。
  • A 6時から9時 まで 勉強しました。

A:6時~9時

「より」

【比較の基準(ひかくのきじゅん)】

よく「XよりYの方が~です」を使いますが、これはいろいろな形(かたち)がありますから、少しむずかしいです。

  • XさんはYさん より 背(せ)が高いです。 = X > Y
  • Xさん より Yさんの方が背が高いです。 = Y > X

助詞の練習問題

問題(もんだい)①

問題(もんだい)①のこたえ

問題(もんだい)②

問題(もんだい)②のこたえ

「食べます」は「ごはん」のときは、「を」、「先生」のときは「と」になります。これをまちがえると、大変(たいへん)です。「ごはんと食べます」はとてもさびしいです。こわいです。「先生を食べます」もこわいです。先生を食べてはいけません。

問題(もんだい)③

問題(もんだい)③のこたえ

問題(もんだい)④

問題(もんだい)④のこたえ

助詞(じょし)がなかったら、日本人は意味(いみ)がわかりませんか。

例えば、

  • ごはん 食べます。
  • 公園(こうえん) さんぽします。
  • 学校 勉強します。
  • 私の服(ふく)は友達の服 同じです。

はわかります。もちろん、変(へん)です。気持ちが悪いです。でも、意味(いみ)はわかります。
では、次の文を見てください。

  • 箸(はし) 食べます。
  • 彼女(かのじょ) 結婚します。

これは意味がたくさん考えられます。「箸を~」かもしれません。「彼女が(ほかの人と)~」かもしれません。いろいろあります。

私は日本語の先生です。毎日たくさんの外国人に日本語を教えています。外国人はよく助詞を言わないで話します。だから、話がよくわかりません。
日本語の助詞はとても大切(たいせつ)です。私は日本語の先生ですが、時々(ときどき)わかりません。ですから、普通(ふつう)の日本人はもっとわかりません

助詞は難しいですが、がんばって勉強してください。

ほかの助詞(じょし)の説明(せつめい)はこちらです。

日本語教師のN1et、管理人による日本語教師養成レッスン詳細はこちら

“初級の9つの助詞一覧 用法の教え方 練習問題つき” への2件の返信

  1. 非常に素晴らしいサイトですね。
    少し気になったのですが
    「に」のところで
    ”番号がないときは、「に」が要りません”というのは 分かりやすいのですが
    「残りのレポートは 明日にします。」や
    「漢字テストは 来週にしましょう。」など
    未来のことを言う場合には 「に」をつけることもあると思います。

    1. 「残りのレポートは 明日にします。」や「漢字テストは 来週にしましょう。」などは「にします」という決定の用法です。
      詳しくはこちらをご覧ください。
      http://jn1et.com/kyouan44/

      ちなみに『曜日』や『クリスマス』など、細かい例外もあります。

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