JLPT文法解説:み N3 (形容詞の名詞化) 「み」と「さ」の違い

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用法

接続:形容詞の語幹+み

形容詞の語幹+み┃以下接続例
   V:なし
   A:おいし → おいし
 Na:なし
   N:なし

意味・使い方

1.みんなの日本語50課までの形容詞で「~み」が付く語を大別すると以下の4つになります。

【形状】
厚い・赤い・青い
×長い・×白い・×黒い
?硬い・太い

【感情系統】
悲しい・痛い
×うれしい

【温度】
暖(温)かい
×涼しい

【味】
うまい・甘い
×おいしい

2.どれに「~み」がついて、つかないのかに法則性はありません。数は多くないので、暗記するしかありません。

 

比較文型:「~さ N4」

~さ N4」に比べ、使える形容詞に強い制限があります。例えば、みんなの日本語10課までの形容詞をざっと並べてみても、これだけの語が使えません。

×大きい・新しい・いい(よい)・悪い・寒い・熱い・難しい・高い・安い・おいしい・忙しい・ハンサム・きれい・静か・にぎやか・有名・親切・元気・暇・便利・すてき・好き・上手+

形容詞の語幹+み:使える言葉が少ない
形容詞の語幹+さ:使える言葉が多い

形容詞の語幹+み:はっきりわからないこと(抽象的なこと、気持ちなど)
形容詞の語幹+さ:はっきりわかること(具体的なこと、数字など)

例文

先生の話にはいつも重みがあって、ためになる。

この部屋は温かみがあって、いいですね。

夕焼けで赤みがかった空がきれいだ。

このコーヒーは苦みが普通のコーヒーの2倍はある。

このコーヒーは深みが他とは違うね。

甘すぎるなあ。もうちょっと辛みがほしい。

悲しみを経験して人は強くなる。

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