JLPT文法解説:ときたら N1

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用法① 場合は

接続

N+ときたら
   V:なし
   A:なし
 Na:なし
   N:彼+ときたら

 

意味・使い方

1.Xの場合は~だ。

2.ある事柄を取り上げ、「Xは~だ」と述べる。

3.「ときたら」の後を言わない形で用いられることも少なくない。

 

参考文型:「場合は N4」

場合は N4

1.色々な可能性の中から1つの事態を取り上げる場合に用いられる。後件は「その場合」に対する対応や結果

 

例文

野良猫でもちゃんとできるのに、うちの猫ときたら。

昔は部活動中の水分補給なんてありえなかったのに、今の若者ときたら…。

ものをたいせつにする弟に対してお兄ちゃんときたら。

休みの日は早く起きられるし目覚めも良いのに平日ときたら。

旦那さん、休日はいつも掃除するんですか。いいですね。それに比べてうちの旦那ときたら…。

 

用法② 連想

接続

N+ときたら
   V:なし
   A:なし
 Na:なし
   N:彼+ときたら

 

意味・使い方

1.XといえばYだ。

 

比較文型:「といえば N2」

といえば N2」と同じように使える。ほとんど代替可能ですが、「ときたら N1」は後に「Xしかない、X以外にない」と言う時に使われ、過去のことについては使われません。
A:もうすぐ夏休みだね。
B:夏休み 〇といえば ✕ときたら、去年の旅行は楽しかったね。

さらに、「ときたら」は特徴に焦点を当て、「といえば」は単に例示しているという違いがあります。

例えば、「青い体、お腹にポケットときたら、ドラえもんしかいない。」と「青い体、お腹にポケットといえば、ドラえもんしかいない。」の違いは、前者が「青い体、お腹にポケット」という表現に特に強調を置いているのに対し、後者は「青い体、お腹にポケット」という表現を単に例示しているという点です。

つまり、前者は「青い体、お腹にポケットというと、まさにドラえもんを思い浮かべる」というように、その特徴を際立たせている一方、後者は「青い体、お腹にポケットを持つキャラクターといえば、ドラえもん以外に思いつかない」というように、単に例示しているに過ぎません。

したがって、両者の違いは微妙ですが、前者は「青い体、お腹にポケット」という特徴に焦点を当て、後者は単に例示しているという違いがあります。

例文

青い体、お腹にポケットときたら、ドラえもんしかいない。

A:先生、これ何語かわかりますか。 B:モノ、デュアル、クァドル、ときたら、ギリシャ語だろう。

子どもで探偵ときたら、コナン君しかいない。

 

用法③ 順番

接続

N+ときたら
   V:なし
   A:なし
 Na:なし
   N:彼+ときたら

 

意味・使い方

1.~、~、~だから、次は(当然)~だ。

 

例文

おととしは参加者千人、去年は二千ときたら、今年は期待できるな。

A:他に何が要るかな? B:哺乳瓶、ベビーカーときたら次はおしゃぶりじゃない?

A:三男の名前どうする? B:長男が一郎、次男が二郎ときたら、三男は三郎しかないでしょう。

A:乃木坂46も飽きちゃったなあ。何かおすすめのアイドルいない? B:AKB、乃木坂、ときたら次は欅坂をおすすめするよ。

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