JLPT文法解説:すえ(に/の) 末に N2

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用法

接続

Vタ・Nの+すえ(に/の)

 

色々した後で、~(結果は悪い事・良い事両方可)

前件のV・Nを長い時間した、そして後件をした/なったという意味

一緒によく使う言葉

迷う・考える・繰り返す・「色々・さんざん・長時間N」

 

比較文型:「あげくに N2」

あげくに N2

接続:Vタ/Nの+あげく(に)

アゲクと使うと、話者の「あーあ、結局だめだったよ」という悔しい気持ちが出る

 ・300億もつぎ込んだビル建設事業は、大金と時間をかけたあげく中止になった
 ↑アゲクを使って、頓挫したという言葉に歯がゆい気持ちが含意されている

 ・コールドにもつれこむほど激しい延長戦のあげく、Aチームが勝った
 ↑応援していたのは間違いなくAチーム側の人間ではないことがわかる。最後を「Aチームに勝たれた」にすればなお悔しい気持ちが際立つ。オプションで文末に「勝たれてしまった」を更に加えると、悔しくて歯ぎしりをするファンの声が聞こえてきそうだ

「あげくに」と違いはないと書いてある参考書もありますが、そんなことはありません。

 A 10以上もの病院を回ったあげく、ついに彼を治せると言う医者が表れた
 B 10以上もの病院を回ったあげく、とうとう彼は息を引き取ってしまった

Aは落ち着きが悪いです。「あげくに」は悪い結果を導くものなので、Bの文が自然です。

例文

 

二年間勉強したすえ大学に合格した。

30年間の結婚生活のすえ私たちは離婚した。

いろいろ考えたすえ転職することにした。

3年間のいじめのすえ彼は自殺した。

2年間も留学したすえに出した決断は帰国だった。

東大合格は努力したすえの結果である。

社長は一晩考えたすえ、A社の傘下に入る事にした。

Aチームは苦戦のすえにBチームに勝った。

思い違いのすえに恋の縁が途切れた。

自己犠牲のすえに自分を喪った時、どんなに嘆くかなんて思いもよらないという一種の残酷さ。

苦渋の決断のすえに生き残る為にとった策。

長い道のりのすえ、山頂に到達した

困難な状況を乗り越えたすえ、成功を収めた

長時間働いたすえに、体を壊して休職することになった

多くの課題をこなしたすえ、卒業できた

多くのトラブルをすえ、プロジェクトは成功した

試験に合格するために勉強したすえ、合格発表があった

挑戦的なアイデアを実現するために努力したすえ、成功を手にした

多くの試行錯誤をすえ、正解を見つけた

遠い旅の中で多くのことを学んだすえ、帰ってきた 10.困難な問題を解決するために努力したすえ、解決された

 

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