用法
接続
1+助数詞+たりとも┃以下接続例
V:なし
A:なし
Na:なし
N:1秒/人/つ+たりとも
意味・使い方
1.最低限を表す「~も」に最も近い使い方をする。
謝罪は一度 たりとも/もなかった。
2.小さい・少ない・弱いなどを強調する。
3.話者の強い意志がよく現れる文型である。
単なる事実描写など、話者の意志が含まれない文には違和感が出る。
?レポート提出を2日後に控えているのに、まだ一枚たりとも進んでいない。
?レポートは一行たりとも書かれていない 〇書かないつもりだ
4.指示用法「感動のラストを1秒たりとも見逃すな!」のような文の場合は、否定ではなく、話者の聞き手に対する「絶対に~しろ/するな」という意志が表れる
類似文型とその違い
~も【助詞】
「一日たりともない」と「一日もない」の違いは非常に微妙で、実際にはほとんど違いがありません。両方の表現は、「一日も経っていない」という意味で、どちらも「全く」というニュアンスを持ちます。
ただし、微妙なニュアンスの違いとしては、前者の「たりとも」は、特に重要なことや強調すべきことがある場合に使われることが多いという点があります。
つまり、「一日たりとも忘れたことがない」と言うことで、「あなたを本当に大切に思っている」という強い気持ちが表現されます。一方、「一日もない」と言う場合は、より一般的な表現であり、特に強調する必要がない場合に使われることが多いと言えます。
例文
あなたのことを忘れたことなど一瞬たりともない。
もはや一日たりとも政権を担う資格はない。
一瞬たりとも集中を途切らす事がない。
食事行こうが旅行行こうが一銭たりとも出して欲しくない。
懇親会だとか社員旅行だとか、仕事以外で一秒たりとも会社に関わりたくない。
感動のラストを1秒たりとも見逃すな!
あの日のことを1日たりとも忘れたことはない。
謝罪は一度たりともなかった。
いまだに一度たりとも同意を得られていません。
1分たりとも残業なんてしたくない。
わたしは一円たりとも出したくない。
職場外では職場の人とは一秒たりとも会いたくない。
一歩たりとも引かずに戦った。
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