用法① ~も~も
接続
N1+といい+N2+といい
V:なし
A:なし
Na:なし
N:デザイン+といい+色+といい
意味・使い方
1.~も~も後件だ
2.「~といい」で評価するポイントを受け、後件で話者の判断/評価/意見を示す
例文
デザインといい色といい、素晴らしい作品だ。
味といいにおいといい、このラーメンは本当に最高だ。
〇〇さんといい〇〇さんといい、このクラスには頭がいい人がたくさんいる。
ちょっと重めな歌詞といい、激しいサビといい、この曲には私の好きなものが詰まっている。
色といい形といい、この壺はまさにあの人の作品だ。
表情といい動きといい、彼の踊りは他の人の追随を許さないものだ。
その国は国土の位置といい、国力の強さといい、成長するのに非常に適した国である。
学習者の誤用例
「いい」を「良い」とポジティブな意味で捉え、ポジティブな文のみしか作れないと勘違いする者がいる。要するに、「〇〇さんといい〇〇さんといい、このクラスには困った人がたくさんいる」は正しい文となる。
用法② 希望・期待・願い
接続
現在形のふつう形+といい┃以下接続例
V:晴れる+といい
A:難しい+といい
Na:元気だ+といい
N:晴れだ+といい
意味・使い方
1.Xに対する話者の希望を表す。
2.「といい」の後ろに「な(あ)」がよく使われる。この用法は会話で使われることが多いが、「な(あ)」が付くとより会話的になる。
例:今度の先生は優しい先生だといいなあ(:以前の先生は優しくなかった)。
3.相手に何かして欲しい時、間接的なお願いをこれを用いることですることも可能
例:明日の私の誕生日パーティー、田中さん(目前にいる相手)も来てくれるといいなあ……
例文
今回の放送でたくさんの人にこの歌手のこと知ってもらえるといいと思う。
明日はいっぱい来てくれるといいな!
無粋なことだとわかってはいるけど、素敵な作品なので細かいところまで伝わるといいと思い、わきに解説を付けました。
新しい学校では友達たくさんできるといいな。
今度のペンは長持ちするといいな……。
退院したら、またお仕事たくさんできるといいな。
全部の公演で成功するといいな。
用法③ 勧め・~た方がいい
接続
じしょ形+といい┃以下接続例
V:する+といい
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.~た方がいい
例文
酔うならこの薬を事前に飲むといい。
たばこをやめたいなら、ガムを噛むといいですよ。
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