用法① ~や、~など
接続
ふつう形+┃以下接続例
V:読む+というか+見る+というか
A:うれしい+というか+悲しい+というか
Na:大変+というか+簡単+というか
N:雰囲気+というか+落ち着き+というか
ふつう形+┃以下接続例
V:する+というか
A:難しい+というか
Na:元気+というか
N:雨+というか
意味・使い方
1.Xと言うのが妥当なのか、Yと言うのが妥当なのか考えながら発話する時に用いる。
2.後件は会話ではよく省かれる。また、話者の言いたいことは後ろの方にある事が多い
・彼は元気というかうるさいというか……。
↑この文の場合、話者は彼についてどちらかといえば「うるさい」と描写している。「彼はうるさい」と言うと傷つけてしまうため、前に「元気」もつけて、「うるさいわけではない」と濁して描写している
3.二つ目の「というか」を省いて文を作ることもできる。日常使う場合、省かれる事の方が多い。
・きっと私の生涯でこれ以上の偉業というか、光栄な事はないでしょう。
・彼氏は私にとって甘えられるというか、頼れる存在で、私の心のよりどころだった。
4.「というか」の代わりに「ていうか」という形も用いられる
5.「~というか何というか」という形もある
・それは残念というか何というか……とにかく頑張って。
6.聞くことは少ないが、「というか」を三回以上使うこともある。
・私の率直な気持ちというか意見というか提案というか……、とにかくよければ読んでください!
例文
彼と別れてうれしいというか寂しいというか、よくわかりません。
日本の生活は楽しいというか大変というか、とにかく色々な事があって説明できない。
風貌というか雰囲気というか、彼の落ち着きは高校生には見えない。
スタジアムでの観戦はやっぱりというか当然というか、迫力があるし、プロの試合に感動する。
A:そんなこともわからないのか。社会人としてそれは恥ずかしいというか。もっとしっかりしろ。
彼の言動は猛々しいというか、荒々しいというか、だけど一生懸命さに皆を惹きつける魅力がある。
用法② というよりも
接続
ふつう形+┃以下接続例
V:する+というか
A:難しい+というか
Na:元気+というか
N:雨+というか
意味・使い方
1.「というか」は「というよりも」「それよりも」「そんなことよりも」という意味の言葉としても使える。これは会話ではよく「ていうか」、さらに俗語的になるが「っていうか」「ってか」「つーか」となる。もちろん俗語であり、使用には十分な知識と注意が必要だ。
参考文型:「というより N3」
「というより N3」
1.前件よりも後件だ
2.前件が0という訳ではなく、後件の割合の方が大きいという意味
例文
あの有名な歌手に会えるなんて、恐縮しちゃうというか、感激だ。
ダイヤモンドヘッドに行って日の出を見る予定、というか見るぞ。
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