「いかんにかかわらず」「いかんによらず」【N1】
用法:に関係なく
≪接続≫
名詞(の)+いかんにかかわらず/よらず┃以下接続例
V:なし
A:なし
Na:なし
N:状況だ+いかんにかかわらず/よらず
≪意味・使い方≫
Xいかんにかかわらず/よらずY。
- Xに関係なくYだ <Y regardless of X>
- かなりかたい表現で、限られた状況でしか使われない
1.漢字で書くと「如何に関わらず」「如何に依らず」となる
2.「いかんにかかわらず」と「いかんによらず」で意味に違いはない
例文
台風の状況いかんにかかわらず、計画を変更されずにずに続けられました。
町の混雑状況いかんにかかわらず工事は行われる。
連絡の有無いかんにかかわらず彼は準備を進める。
私たちは資金不足いかんにかかわらずプロジェクトを続けました。
理由のいかんにかかわらず、締め切りを過ぎた書類は受け付けません。
司法の判断いかんにかかわらず私刑を与える。
彼女は病気の状況いかんによらず手術を受けることになっている。
試験の結果いかんによらずこれからも勉強を続けます。
出来いかんによらず褒めるのが大事だ。
力量いかんによらずよい成績を求められている。
類似文型とその違い
「にかかわらず」【N2】
「にかかわらず」と「いかんにかかわらず」は、どちらも「〜に関係なく」という意味がありますが、使い方やニュアンスが異なります。
「にかかわらず」は、「いかんにかかわらず」よりもカジュアルな表現として使われます。例えば、「天気にかかわらず、今日は登山に行きます」というような場合に使われます。
一方、「いかんにかかわらず」は、「にかかわらず」よりもかたい表現として使われます。例えば、「その政治家は辞職のいかんにかかわらず逮捕される」というような場合に使われます。
結論として、「にかかわらず」は「いかんにかかわらず」よりはカジュアルな表現、「いかんにかかわらず」は「にかかわらず」よりはかたい表現となります。どちらを使うかは、話す相手やシチュエーションに応じて使い分けてください。
参考文型

コメント