33課教案 「命令・禁止形」 と書いてあります という意味です と言っていました と伝えていただけませんか

教案
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教師用メモ

命令形の作り方

教案

命令形 N4

- 教える際の留意点-

1.かなり強い調子がある命令形と禁止形は使用場面に制限がある。

2.「~なさい」は丁寧な命令である。優しく言う場合は「なさい」よりもて形がよく使われる。

導入・練習

◆「台風・地震・火事」などの危ない時を取り上げて導入

T:火事の時、皆さんは何と言いますか(火事で人が人を非難させている絵カードを見せる)
S:逃げてください
T:長いですね。「逃、げ、て、く、だ、さ、い」、7です。火事の時は時間がありませんから、

逃げろ。
急げ。

T:逃げろと言います

 

T:(工場での危険な行為の絵カードを見せる。「工場 危険」などと画像検索すればたくさん出てくる)皆さんはこの人と一緒に働いています。この人に何と言いますか
S:見ろ/注意しろ…

危険な状況下では目上も目下も関係ないので、学生も言う機会がある可能性を伝える。

命令形を教える際に私は次のように話します。

T:命令形って言葉には『命』が入ってるけど、それは命を守るって意味です。銀行強盗に入った悪い人が「手を上げます!お願いします!」なんて言わない、「手を上げろ!」と言います。わからず手を下げたままだと『命』がなくなります。わからないと一番困る(死ぬ)可能性のある文型です。他にも、工場では「避けろ!」がわからないと大怪我をします。家やバイト先に入って来た強盗が「金を出せ!」と言い、わからず首をかしげ続けていれば最悪死にます。火災が起きた際に「逃げろ!」がわからないとマジで死にます。だから、しっかり勉強しましょう。

禁止形 N4

- 教える際の留意点-

1.禁止を表す表現。命令形同様、かなりきつい言い方なので、使い方に関してはしっかり説明しておく。

導入・練習

◆銀行強盗が押し入る状況の絵カードを見せて導入

T:私はこの人です(と言い、絵カードの銀行強盗を指さす。怖い顔を作る)。何と言いますか
S:動かないでください
T:優しい泥棒ですね。でも、泥棒はそんなに優しくないです。動かないでくださいは、う・ご・く・な、と言います。

動くな。

 

教室の状況を見て、様々な禁止形を以下のように言う導入をする教師がいる。

T:(話している学生に)隣の人と話すな!

隣の人と話すことは、関係性にもよるだろうが、禁止形を使うほどの悪事だろうか。それに、導入、つまり授業の始めにいきなり命令や禁止を言われた学生のショックも考えなければならない。導入をする際は、状況の絵カードなどを示し、その中で行われている出来事として扱うか、または次のように仕方なく言わざるを得ない状況なので言う、ということを示す。
例:S1さん、起きて起きて・・・起きろ!!
例:(テスト終了後)ペンを置いて置いて、置け!

T:(銀行強盗の絵カード内の話している人を指差して)この人に何と言いますか
S:はな・・・
T:話すな

話すな。
警察を呼ぶな。

◆禁止形の作り方

 

(ここからは上の図を学生と一緒に見ながら進める)
T:これを見てください(禁止形の作り方の図のⅢの部分を指して)。「勉強します」は?
S:勉強するな
T:「来ます」は?
S:くるな
T:これは何グループ?
S:3グループ
T:3グループは「するな」「くるな」です。次は「食べます」。「食べます」のじしょ形は?
S:食べる
T:これは何グループですか
S:2グループ
T:2グループは簡単です。まずじしょ形、その後「な」を付けます。3グループと、2グループ、次は?
S:1グループ
T:「あいます」「まちます」「とります」は?
S:あうな、まつな、とるな(出なければ教師が言う)
T:「泳ぎます」は?
S:泳ぐな

◆単純な変換練習。命令・禁止両方(できるクラスなら命令と禁止を混ぜて練習してもいいが、難しいので基本的には分けて練習する)

変換練習はFC(フラッシュカード)が便利です。以下のリンクを押すと、無料でダウンロードできます。形式はpdfです。

FCはこちら➔33 FC Ⅰ・Ⅱ動詞 命令形・禁止形

「命令形/禁止形+よ」

この「よ」を付ける形は、命令禁止の意味はなく、依頼の意味になる。親しみを表し、柔らかい語調で話される。よく使われるので、学習者に、日本人は命令ばかりすると思われないように、少し触れておいた方がいい。

家来いよ
早く食べろよ
パスポートを忘れるなよ
やめろよ

「~」と書いてあります/読みます

- 教える際の留意点-

1.主に漢字の読み方を聞く時、そしてそれに答える時に使う文型である。

2.次に教える「~という意味です」と大きく異なるのが、カッコ内が直接引用ということである。

導入・練習

◆様々な看板を見せながら進める

T:これを見てください(禁煙と書かれた絵カードを見せる)これは何ですか
S:きんえん
T:読めるんですか。すごいですね。そうです、これはきんえんと書いてあります。

「きんえん」と書いてあります。
「きんえん」と読みます。

T:じゃこれは?
S:こしょうと読みます。

「こしょう」と読みます。

◆「(ドアの)押す」「非常口」など日常よく見る漢字を取り上げて練習する。

 

~は<ふつう形>という意味です

- 教える際の留意点-

17課の禁止教材が使える(「~はどういう意味ですか」の答えとしては使えない(見たら分かるから))

1.ある言葉、表示が表す意味を尋ねる場合ナニではなく、ドウイウを用いる

導入・練習

◆見ても意味がわからない写真(道路標識など)で導入

T:これは?(上の緑の「通学路 文」の画像を見せる)
S:何ですか
T:「文」?
S:何の意味ですか
T:何の意味ですか、違います。どういう意味ですか
S:どういう意味ですか

どういう意味ですか。

T:これは学校です。「文」があります、学校があります。答えは?
S:学校がありますの意味です
T:学校があるという意味です

 

学校があるという意味です。
例えば禁煙や撮影禁止のマークは見れば意味がわかるので、「どういう意味ですか」と尋ねる状況がおかしいということになります。つまりこの文型を使う必要がないのです。学習者の属性にもよりますが、道路標識は知らない学習者も多いので使えます。他にも、せっかく「どういう意味ですか」という文型を使うのですから、未習語かつ学習者が興味を持ちそうな「オタク」「イケメン」「時給」などの単語を教えるのもおすすめです。

「不在連絡票」や「駐車違反」「光熱費請求書」
T:これはどういう意味ですか(駐車違反の紙を見せる)
S:それは自転車を止めてはいけない/お金を払えという意味です

 

◆様々なボディランゲージを使い、その意味を紹介。日本のものだけでなく、学習者のボディランゲージも紹介させるとおもしろい。

T:(指で輪っかをつくり、OKを示す)これはどういう意味ですか
S:いいです
T:そうです。いい・・・と?
S:これはいいという意味です

以下、ボディランゲージの例
お金・OK・ウィンク・手招き⇔あっち行け・じゃあね
彼女(小指)・ヤクザ(頬にバッテン)・腕時計をたたく(急いで)・お辞儀(感謝・謝罪)

◆QA練習。非漢字圏の学習者なら意味がわからない漢字でやる。漢字圏かどうかで難易度調整が必要。
Q:この漢字はどういう意味ですか(「使用中」の漢字を見せる)
A:今使っているという意味です

ふつう形+と言っていました

- 教える際の留意点-

1.伝聞表現。誰かが言っていたことを、誰かに伝達する時の表現。

2.文頭に言った人を置くか置かないかはQAかどうかによる。
平叙文なら置く。
 田中は行くと言っていた
QAの答えならいらない
 Q:田中は何と言っていた? A:行くと言っていた

導入・練習

T:今日は何をしますか
S:?
T:私は昨日言いましたね。テストをします
S:ええええ
S1:先生はテストをしますと言いました

先生はテストをします と言っていました。
T:「します」のふつう形は?
S:する
先生はテストをすると言っていました。
◆QA

A小川さんから電話がありましたよ
B何か言っていましたか
A夕方5時半ごろ戻ると言っていました
Bそうですか。ありがとうございます

と言いました(21課既習)」と「と言っていました」は何が違いますか、と聞かれることがあります。「と言いました」は話の内容を言ったかどうかに重点が置かれ、「~と言っていました」は伝言に使われるという説明、をするのは33課時点ではなかなか難しいです。どうしても違いが知りたいという学習者がいるなら、次のように説明してみてください。
S:先生、「と言いました」と「と言っていました」は何が違いますか。
T:「自分が言いましたか、言いませんでしたか」が違います。
〇 私はテストがあると言いました。
✕ 私はテストがあると言っていました。
〇 田中さんは元気だと言いました。
〇 田中さんは元気だと言っていました。

フ(Na/Nだ)+と伝えていただけませんか

- 教える際の留意点-

1.話者が話者の言葉を第三者に伝えるよう聞き手に頼む表現。

2.上の「と言っていました」もそうだが、この文型もつまらない。学校の形態によるが、多くの学習者にとってこれを用いる場面がないため食いつきも悪い。
「伝えて」の部分よりも、「ていただけませんか」の方が大切なので、「伝えて」は早々に終わらせて、他の「書いて」「教えて」などの多用する言葉で復習する。むしろ、「ていただけませんか」という大事な文型の定着をさらに行えるいい機会と捉える。
ちなみにこの「ていただけませんか」はL26・L34・L39・L43・L44・L48などで何度も提出することになる。それほど大切な依頼の表現である。

◆伝聞の表現は教室内にあるもの、人では導入が難しいが、もしやるとしたら以下のようにやる。

T:S1さん、今日は田中先生が来る日ですね。
S1:はい!田中先生はとてもイケメンです!好きです!
T:そうですか。
S1:先生、言ってください。私は田中先生が好きです。
T:それじゃ、こう言ってください。

田中先生が好きだと伝えていただけませんか。
S1:先生、田中先生が好きだと伝えていただけませんか。
T:いやです。自分で伝えてください。

S:先生、これを田中先生(Sがプリントを渡してくる)
T:これは何ですか
S:昨日の宿題です。
T:遅いです。そして、言い方が悪いです。言ってください。ていただけませんか。
S:田中先生に昨日の宿題だと伝えていただけませんか。

田中先生に昨日の宿題だと伝えていただけませんか。

◆会話練習

A鈴木さんはいらっしゃいますか
B今席を外しているんですが……
Aじゃ、すみませんが、あしたの会議は2時からだと伝えていただけませんか
Bはい、わかりました

会議を授業などに変更する

33課の会話のビデオについてはこちらで詳しく書いている。

会話の映像(ビデオ)を使った授業の進め方
みんなの日本語の会話、映像を使った授業のやり方がわからないとご質問を多く受けるので、これについて書いてみようと思います。 33課 映像概要 みんなの日本語2版 33課 会話「これはどういう意味ですか」 を例にとり説明します。33課は「...

新出語

  • 「もう」
    L7:already.「~Vましたか」
    L14:one more.累加。「~一ついかがですか」「~一人来ます」
    L33:any more.後ろに否定。「~走れない」「~時間がない」

  • ~中(じゅう)L37:Xの示す範囲全て
    日本中・町中・会社中・学校中・今日中
    ~中(ちゅう)L33:動作性のX=している最中 時間名詞=その時間内全て
    電話中・仕事中・7月中
    ※ジュウは場所が多いが、「今日じゅう」というのもあることに注意

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