『みんなの日本語 初級II 第二版』完全準拠。
導入や練習の仕方、教師として知っておきたい文型のポイントなどを解説します。
学習項目
練習A
1.受身動詞
2.わたしは<人>にV[受身](直接受身)
3.わたしは<人>に<物>をV[受身](所有物の受身)
4.NがV[受身](モノコトの受身)
5.NはV[受身](モノコトの受身・主題化)
6.NはV[受身]ています(モノコトの受身・習慣)
教案
新出語彙
普段聞きなれない、漢語の動詞(Ⅲグループ動詞)がたくさん出てきます。言葉が似ているものが多いので、しっかり覚えさせましょう。みん日の絵カードを使う場合は、PPTなどでイラストにセリフを書くとわかりやすいです。(例:「ほめます」なら、女の人のセリフで「いいですね!すばらしい!」等)
★ポイント
- 注意します:この言葉の意味でよく学生が「ん?」という顔をする
33課:(車に)注意する
37課:(人を)注意する
33課の「注意する」は「気をつけます」、37課は「叱ります」のように簡単な語で説明できる - 中:
~中(ちゅう)(33課):動作性のX=している最中 時間名詞=その時間内全て
電話中・仕事中・7月中
~中(じゅう)(37課):Xの示す範囲全て
日本中・町中・会社中・学校中・今日中
※ジュウは場所が多いが、「今日じゅう」というのもあることに注意
noteではさらに詳しく画像で解説しています。
練習A-1:受身動詞
Ⅱグループと「来ます」のみ、可能動詞(27課)と同じ形です。ちなみに、教える必要はありませんが受身動詞はら抜きにはなりません。
相互動詞(相手がいなければ成立しない動詞)には、受身動詞がありません。
×私は恋人にケンカされました
×私は恋人に別れられました
「喧嘩する」「別れる」等は、相手がいないとできない行為ですので、受身動詞にすることはできません。
導入
◆絵カードで受身を紹介
T:(「褒めます」の絵カードを見せる)この男の子は私です。先生は私を?
S:褒めます。
T:そうですね。先生は私を褒めます。私は、先生に、褒められます。
わたしは せんせいに ほめられます。
T:(「叱ります」のカードを見せる)先生は私を?
S:叱ります。
T:先生は私を叱ります。私は先生に・・・?
S:しかられます?
T:そうです。私は先生に叱られます。
わたしは せんせいに しかられます。
T:これは、新しいです。受身(動詞)、と言います。
ここでは助詞「に」には触れず、とりあえず受身動詞の形を定着させます。
◆Ⅲ→Ⅱ→Ⅰグループの順番で導入する
T:じゃ、まずⅢグループ。Ⅲグループは?
S:します、来ます
T:そうですね。これはいつも特別。「します」は「されます」、来ますは「来られます」。覚えてください。
T:Ⅱグループはいつも簡単。「ほめます」は「ほめられます」、「すてます」は「すてられます」。
S:先生、可能動詞と同じですね。
T:そうです!よく気づきましたね。「来ます」とⅡグループは、可能動詞と同じです。
T:Ⅰグループは、「叱ります」は「叱られます」、「読みます」は「読まれます」。(一覧を見せる)ルールはなんですか。
S:「いーーー」が「あーーー」です。
T:そうですね。「い」の音が「あ」になって、「れます」をつけます。
きます→こられます
ほめます→ほめられます
すてます→すてられます
しかります→しかられます
よみます→よまれます
◆活用の導入
T:これは、受身動詞です。可能動詞も、動詞。受身動詞も、動詞。動詞ですから、ました、ませんでした、あります。褒められます、明日褒められます、昨日?
S:褒められました
T:そうです。明日褒められます、明日(首を横に振る)
S:褒められません。
T:昨日(首を横に振る)
S:褒められませんでした。
T:いいですね。それから、テ形、ナイ形、辞書形、普通体、全部あります。受身動詞は、何グループですか。
S:ほめられーます、しかられーます、Ⅱグループ?
T:そうです。受身動詞は、全部Ⅱグループです。可能動詞も全部Ⅱグループでしたね。じゃ、しかられますのテ形は?
S:しかられて。
T:ナイ形は?
S:しかられない
T:辞書形は?
S:しかられる
T:そうです。
練習
T:皆さん、これは?(「書きます」を指して)
S:書かれます
T:じゃこれは?(「休みます」を指して)
S:休まれます
T:じゃS1さん、これは?(「見ます」を指して)
S1:見られます
T:じゃS2さん、これは?(「コピーします」を指して)
S2:コピーされます
◆文字で確認
『文型練習帳』79ページを使うなどして、辞書形を文字で確認する。
練習A-2:わたしは<人>にV[受身](直接受身)
わかりやすいように、主語は「私は」で限定しましょう。行為者は常に「に」で表されます。また、ここでは極力迷惑の意味が出ない動詞で授業を行います。
例:
人を動詞(褒める・しかる・起こす・見る・誘う・招待する)
人に動詞(質問する・聞く・頼む・注意する・紹介する・言う・申し込む・知らせる)
導入:私は<人>にVられました
◆先ほどの絵カードを使って助詞など導入
T:もう一度これを見てください。(「褒めます」の絵カードを見せる)この男の子は私です。先生は私を褒めました。私は?
S:私は先生を褒められました。
T:いいえ。私は先生に褒められました。
S:私は先生に叱られました。
わたしは せんせいに しかられました。
S:先生です。
T:そうですね。受身動詞の文では、する人、褒める人、叱る人、動詞をするひとは、「に」を使います。
導入:私は<人>にNにVられました
S:誘います
T:そうですね。これは?(デートのところを指す)
S:デート
T:デート、誘います。助詞は何ですか。
S:に?
T:そうですね。デートに誘います。じゃ、この女の人は私です。男の人は私をデート・・・
S:デートに誘いました。
T:私は・・・?
S:私は男の人にデートに誘われました。
T:誘う人は男の人ですから、「に」ですね。
S:私はカップルに招待されました。
T:何に?
S:結婚式に
T:続けて
S私はカップルに結婚式に招待されました。
導入:私は<人>にNをVられました
これは所有物の迷惑ではなく、能動文が「母は私に買い物を頼んだ」のような、行為の受け取り先があるような動詞を使ったものになります。
T:じゃあこれは?(「頼みます」の絵カード)この女の子が私です。母は何をしていますか。
S:頼んでいます。
T:なにを?
S:買い物
T:母は?
S:母は私に買い物を頼みました。
T:私は?
S:私は母に買い物を頼まれました。
T:頼む人は母ですから、「に」ですね。ルールはいつも同じです。する人が、「に」です。
T:最初の文、「男の人は私を」とか「母は私に」とか、助詞がいろいろありますね。でも、もう一度言います、受身動詞の文では、する人はいつも「に」です。
練習B-1
◆絵を拡大したものを用いて行う
絵だけではわかりにくいので、セリフを足すといいです。また、まずは能動文を作って動詞を確認し、そこから受動文にする、と段階を踏んでもいいでしょう。
T:(例の絵を見せる)左の人が私、右の人が先生です。先生は言います。「いいですね!!」先生は何をしましたか。
S:先生は私を褒めました。
T:じゃあ、私は?
S:私は先生に褒められました。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)
練習B-2
能動文の主語が「が」で示されているのは、そもそも受身文は動作主に焦点が置かれるため、それを能動文で表す場合、主語は「は」より「が」で強調したほうが自然だからです。しかしここでその話をするのは大変なので、触れないでおくか、質問が出たら「これは「誰がしますか」が大事な文だから「が」を使うんだよ」くらいにとどめておきましょう。
◆キュー出しで行う
T:女の人が私に道を聞きました。私は?
S:私は女の人に道を聞かれました。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)
練習
◆余裕があれば、文末をいろいろなパターンで練習する。まずはAさんとBさんが会話している絵カードを見せる
T:Aさんは遅刻しました。AさんはBさんにこう言います。「Bさん、遅かったですね。どうしたんですか」、Bさんが言います。「すみません。さっきおじいさんに道を聞かれたんです」
上のAさんBさんの会話のように、遅れた理由を受身を使って説明する会話練習。できそうなら学生に自由に会話を作らせる。遅れた理由だけじゃなく、様々な事情を説明させる練習に発展させてもいい。
練習A-2:わたしは<人>に<物>をV[受身](所有物の受身)
AさんがBさんの所有物などに対してある行為を行ったとき、それをBさんが迷惑に感じた場合、受身文で表すことが多々あります。難しい文型ですが、よく使うし、迷惑を被った場合能動文で表すとちょっと変な文になってしまいますので、その辺を理解させましょう。また、「~てくれました」(24課)との違いもしっかり理解させましょう。
- 弟がカメラを壊した→(私は)弟にカメラを壊された
- 犬が手を噛んだ→(私は)犬に手を噛まれた
しかし、持ち主の受身は「(私の)カメラ」「(私の)手」なので、この「私」が主語に出てくる、と教えるとわかりやすいです。
ちなみに、以下のような文になると、対応する能動文があるため直接受身になりますが、身体にかかわるものは非常に奇妙に聞こえるため、非文と言っていいでしょう。
- 弟が私のカメラを壊した→△私のカメラは弟に壊された
- 犬が私の手を噛んだ→×私の手は犬に噛まれた
一方、下記のような、所有物を伴わない間接受身は、みん日では扱いません。
- 雨が降った→(私は)雨に降られた
- 隣の家の子どもが泣いた→(私は)隣の家の子どもに泣かれた
- 昔の恋人が結婚した→(私は)昔の恋人に結婚された
導入
◆所有物
T:私は弟と兄がいます。
S:そうですか。おいくつですか。
T:~歳です。兄は嫌いですが、弟は好きです。
S:ええ、どうしてですか。
T:これを見てください。私のカメラです。(壊れたカメラの写真を見せる)
S:うわあ
T:兄が壊しました・・・でも、「兄は私のカメラを壊しました」は日本語であまり言いません。「私は兄にカメラを壊されました」と言います。
◎わたしは あにに カメラを こわされました。
T:うーん、あまり言いません。ちょっと変です。
「私は兄にカメラを壊された」のような間接受身は言語によってはなじみがなく、例えば英語であれば”My camera was broken by my brother.”のような文が普通で、上記のような質問も出るかもしれません。身体以外の所有物であれば非文ではないですが、あまり聞かない言い方なのでそのように教え、日本語の言い方に慣れさせましょう。
S:とります。
T:この人は誰ですか。
S:どろぼうです。
T:そうですね。泥棒は私の・・・
S:私のパスポートをとりました。
T:私は?
S:私は泥棒にパスポートをとられました。
T:このとき、どんな気持ちですか。
S1:おこります。
S2:悲しいです。
T:そうですね。誰かが、私のものを壊しました。盗りました。いやな気持ですね。この時、よく受身動詞を使います。
T:じゃあこれは?(「踏みます」の絵カードを見せる)
S:踏みます。
T:女の人は私です。男の人は、私の?
S:私の足を踏みました。
T:私は?
S:私は男の人に足を踏まれました。
T:これは「私のもの」じゃないですが、私の体のもの。手とか足とかが、痛いとか汚いとか、そういう嫌な気持ちのときも、受身動詞をよく使います。そして、この手とか足とか、私の体のときには、例えば「私の足は男の人に踏まれました」。これは使いません。変です。
T:(「汚します」の絵カード)これは私の服です。私は?
S:私は男の子に服を汚されました。
- 犬に手を噛まれた
- 漫画を捨てられた
- 自転車を持っていかれた
練習B-3
◆キュー出しで行う
T:弟が私のパソコンを壊しました。私は?
S:私は弟にパソコンを壊されました。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)
練習B-4
◆拡大した絵を用いて行う
T:私は友達と話しています。(欄外の2人の絵を見せる)私は悲しいです。友達は聞きます。どうしたんですか。(例の絵を見せる)これは私の母です。母は何をしていますか。
S:雑誌を捨てています。
T:そうですね。これは私の雑誌です。だから悲しいです。じゃあ、友達に答えましょう。「どうしたんですか」
S:母に雑誌を捨てられたんです。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)
「~んです」が入ってくるので、ちょっと難しくなります。また、絵だけではわかりにくいので、初めに絵の状況を能動文で確認してから受動文を作らせるなど、段階を踏んでもよいでしょう。
導入:「Vてもらいます」との違い
T:私は兄にカメラを壊されました。でも、弟は私のカメラを直しました。私は嬉しいです。嬉しい時はよく何と言いますか。「直し・・・?」
S:直してもらいました。
うれしいとき→カメラを なおしてもらいました。
T:うれしい時は「~てもらいました」を使います。間違えないでくださいね。
◆文字カードを見て、感謝なら「Vてもらう」、迷惑なら「Vられる」の変換練習
T:(「パンを買いました」と書かれた文字カードを見せる)パンを?買われました?買ってもらいました?ありがとうですから。
S:パンを買ってもらいました。
T:じゃこれは?(「財布を取りました」と書かれた文字カードを見せる)
S:財布を取られました。
以下、様々な文を見せて、学生に変換させていく。
◆確認
『文型練習帳』85ページを使うなどして、「Vられる」「Vてもらう」の違いを確認する。
◆練習問題
答えと解説はこちら↓
練習A-4:NがV[受身](モノコトの受身)
発明や発見、建築など、行為者が明らかではない、重要ではない、または大多数である場合も、受身を使って表します。この受身の形は、レポートや論文などで事実を客観的に述べる際によく用いられますので、中級に向けてしっかり教授しましょう。
T:みなさん、これは何ですか(オリンピックのエンブレムを見せる)。
S:オリンピックです!
T:どこ?
S:東京ですね。
T:そうです。いつ?
S:2021年です。
T:誰が?
S1:え、だれ?わかりません。
S2:あべさん?
S3:バッハですよ。
T:誰がオリンピックを行いましたか?よくわかりません。そして、知らなくてもいいですね。この、だれが?わからないとき、いらないときも、受身動詞を使って言うことができます。「2021年に、東京でオリンピックが行われました。」
S1:先生、「2021年に東京でオリンピックを行いました」は間違いですか。
T:そうですね。S1さんがオリンピックを行ったんですか。
S1:いえいえ。私じゃありません。
T:日本語では、「~さんは」がないとき、たいてい「私」だと思います。オリンピックはちょっと大きいですが、例えば、これ。(本を見せる)「この本は1998年に書きました」といったら、それは「私が書きました」です。でも、「この本は1998年に書かれました」と言ったら、それは「私が書きました」じゃありません。誰かわかりませんが、私じゃありません。これは大切なことですね。ですから、「私は」じゃないとき、誰かがしたとき、受身動詞をちゃんと使ってください。
モノコトの受身は、意外と中級以上になっても難しいです。しかし、特に日本語は主語をはっきり言わない言語なので、能動受動を間違えると誰の行為かわかりにくくなってしまいます。繰り返し教授していきましょう。
◆練習
T:(スカイツリーの写真を見せる)これはなんですか。
S:スカイツリーです。
T:そうですね。2012年にできました。2012年に?
S:2012年にスカイツリーがつくられました。
- 東京タワー竣工:1958年
- アメリカ大陸発見:1492年
- 飛行機発明:1903年
練習B-5
◆拡大した絵を用いて行う。写真があるとよりわかりやすい
T:(例の絵を見せる)これは東大寺という寺にある、大仏です。知っていますか。
S:はい、聞いたことがあります。
T:とても大きいんですよ。752年に?動詞は「造ります」を使います。
S:752年に、東大寺の大仏が造られました。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)
NはV[受身](モノコトの受身・主題化)
◆会話の中で主題として取り上げる用法で導入
T:(ツアーガイドと家族が大仏を見ている絵を見せる)いま、家族はツアーに来ています。ツアーの人は言います。「これは大仏です」。子供は聞きます。「この大仏は、いつ造られましたか。」ツアーの人は答えます。「752年に造られました」。
…(この だいぶつは)752ねんに つくられました。
導入:「から」/「で」つくられました
原料には「から」、材料には「で」を使います。
◆写真などを見せて導入
T:(石造りの家を見せる)みなさん、これは何ですか。
S:家です。
T:これは?(石を指す)
S:石です。
T:そうですね。これは石の家です。この家は、石でつくられています。
T:じゃあこれは?(木の家)
S:その家は木でつくられています。
T:じゃあ、これは?(おにぎり)
S:おにぎりは、米で作ります。
T:そうですね。作るときに使うもの、これは「で」を使います。
T:じゃあ、これは?(ワインを見せる)
S:ワイン…ぶどうでつくります?
T:でもこれ、ぶどうが見えますか。
S:見えません。
T:そうですね。おにぎりを見てください。米、あります。見えます。でも、ワインのなかにぶどうが見えません。じゃあもう一つ。これは?(パンを見せる)
S:それは、パン…小麦…
T:そうですね。小麦が見えますか。
S:見えません。
T:作るときに使うものが見えないとき、「から」を使って言います。ワインはぶどうから作られます。パンは小麦から作られます。
練習B-6
◆例を確認してから、ペアで練習させる
ペアワークのやり方は様々です。まだ文がうまく作れそうにないと感じたら、全体で正しい文を確認してからペアでもう一度練習させてもいいでしょう。また、終わってから教師のキューに続いて全体でリピート練習すると、最後に正しい文を自分の口で練習して終わることができます。
NはV[受身]ています(モノコトの受身・習慣)
多くの人によって広く行われていること、恒常的・習慣的に行われていることを表す文型です。能動文を使って言うこともできますが、受動文のほうが自然で、客観的な描写になります。
導入
◆受身動詞のて形をフラッシュカードで練習。
T:食べますの受身は?
S:食べられます
T:読みますは?
S:読まれます
T:受身はすべて2グループです。ですから、読まれます、「ます」を消して「て」にします。
↓
読まれて
T:じゃ食べますは?
S:食べられて
◆導入
T:(ハリーポッターの本を見せる)みなさん、これを知っていますか。
S:ハリーポッターです。
T:そうですね。ハリーポッターは何語で書かれましたか。
S:英語で書かれました。
T:はい。でもこれは日本語のハリーポッターです。S1さんは、ハリーポッターを読んだことがありますか。
S:はい。中国語で読みました。
T:そうですか。ハリーポッターは、日本語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語…いろいろな国の言葉があります。翻訳しました。誰が翻訳しましたか。
S:わかりません。
T:そうですね。でもそれは大切じゃありません。誰が?いりません。誰が?いらないとき、受身動詞を使いますね。ハリーポッターは、いろいろな国の言葉に翻訳されています。
T:(マイケルジャクソンの写真を見せる)この人は誰ですか。知っていますか。
S:マイケルジャクソンです。
T:皆さん知っていますね。マイケルジャクソンは、世界中で知られています。
上のように、今いるクラスの学生の国で有名なキャラクターや人物を見せて、導入するとおもしろいです。ドラえもんはアジア圏だとかなりの知名度です。日本の首相もさすがの知名度ですが、一部の政治的な、危険な思想の持ち主が教室で暴言を吐いて教室が荒れることがあるので気を付けましょう。「クレヨンしんちゃん」「ウルトラマン」は知名度にバラつきがあり、呼び方も国によって異なります。他にもおすすめなのは「ピカチュウ」「ミッキーマウス」あたりが知名度、呼び方などの点において使いやすいです。
◆人やキャラクターだけでなく、有名な物でも導入
T:これを知っていますか。
S:箸です。
T:皆さんは箸を使いますね。アメリカの人は使いますか。
S:あまり使いません。
T:どこで使われますか。
S:アジアで。
T:箸は?
S:箸はアジアで使われています。
練習B-7
◆キュー出しで行う
T:世界中でこの歌を歌っています。この歌は?
S:この歌は世界中で歌われています。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)
活動:作文
◆この課で学んだ2種類の受身を使って、自分自身のことと自国のことを説明する
①私は子供のとき、・・・
・よく父に叱られました
・弟にケーキを食べられました
②私の国(で、に)・・・
・2021年にオリンピックが開かれました
・日本語が使われています
noteではさらに詳しく画像で解説しています。
教師用メモ
練習問題
答えと解説はこちら↓
コメント
こんにちは!この記事がとても参考になりました!
主にみん日で勉強しているオーストラリア人で、日本語の先生になるのが夢です。
ひとつ、質問なのですが「A君はBちゃんに泣かれた」という文と
「この本は世界中の人に読まれた」という文、日本人はどうやって後者の文が”悲しい・嫌な”表現ではないと判断しているのですか。
Ex)「たくさんの人に食べられました」vs「お兄ちゃんに食べられました」
こちらも同じく、”後者は悲しい・嫌な”表現で、前者はどちらの意味もあるように思ってしまいます。
所有物かそうでないかだけがポイントですか?→A君とBちゃんはそれぞれどちらかの所有物ではないと思います😢どうやって考えたら良いでしょうか。
個別の質問に対してはお答えいたしかねます。お手数ですが、こちらのフォームからレッスンをお申し込みください。
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