【36課】教案:Vように(意志・無意志)

教案

みんなの日本語 初級II 第二版』完全準拠。
導入や練習の仕方、教師として知っておきたい文型のポイントなどを解説します。

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学習項目

練習A
1.V[辞書]/V[ナイ]ないように、~
2.V[辞書]ようになります
3.V[辞書]/V[ナイ]ないようにしています
4.V[辞書]/V[ナイ]ないようにしてください

教案

新出語彙

いくつかの副詞が出てきます。副詞はそれのみではわかりづらいため、状況を設定して述語と一緒に教えましょう。

★ポイント

  • やっと:望んで待っていること、プラスの事に使うので、「やっと彼が帰った」というと、彼が帰った事について話者が嬉しいと感じている事を表す
  • かなり:普通を上回る程度
  • 絶対に:ここでは否定とともに使う用法のみ扱う
  • 必ず:100%、つまり客観的である。後ろに形容詞や名詞は来ない。21課の「きっと」は主観的であり、後ろに形容詞や名詞もOK。
    ×朝になればきっと日が昇る。
    ×明日は必ず晴れるよ。
     (↑話者の強い願望を表す場合は言う事もあるが、伏せる)
    ×このケーキ、必ずおいしいよ。
    18課の「ぜひ」との違いは、「ぜひ」は望む、勧める気持ちを強めるのに対し、「必ず」は義務感を強めるときに使うという点である

「Vように」と意志・無意志の基礎知識

◆Vように、~。
無意志動詞】日本語が話せるように、毎日練習します。
【ナイ形】子供が触らないように、はさみをしまっておきます。
※(みん日で非扱い)前件と後件の主語が違う場合は意志動詞もOK
 例)子供が自分から机に向かうように、(私は)声かけを工夫している。
c.f.「V(意志動詞)ために、~」(42課)

◆Vようになります
(1)個人の能力の変化
無意志動詞】日本語が話せるようになりました。
(2)社会的な状況の変化
無意志動詞】インターネットでなんでも調べられるようになりました。
(3)習慣の変化(みん日で非扱い)
意志動詞】自分から日本語を話すようになりました。
【~なく】日本人はあまり和服を着なくなりました。

◆Vようにしています/してください
意志動詞】日本語を話すようにしています/してください。
【ナイ形】授業を休まないようにしています/してください。
(みん日で非扱い)【無意志動詞】地震のときにすぐに逃げられるようにしています。

◆Vますように。(祈願文)(みん日で非扱い)
無意志動詞】早く退院できますように。

意志動詞と無意志動詞の違いと教え方は教師でも難しいので、よかったら「意志動詞・無意志動詞とは」のページを参考に、知識を深めてから授業に臨んでください。

【画像】完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは
意志、無意志? 動詞には人の意志を含むもの、そうでないものとで二分することができます。 「食べる」は意志を含む動詞で意志動詞です。「(雨が)降る」は意志を含まない動詞で無意志動詞です。 それでは簡単なクイズをしてみましょう。「食べる」...

練習A-1:V[辞書]/V[ナイ]ないように、~

「ように」の前は目的や目標とする状態を、「ように」の後はその目標を達成するための意志的な動作を示します。「ように」の前には、無意志動詞(可能動詞、わかる、見える、なる、等)の辞書形や、動詞の否定形が用いられます。できれば、可能動詞を復習してから「ように」の導入に入るとよいでしょう。

導入:Vるように

◆「可能動詞+ように」導入
T:みなさんは、どうして日本語を勉強しているんですか。
S1:日本の大学に入りたいんです。
S2:日本の会社で働きたいんです。
S3:アニメを日本語で見たいんです。
T:そうですか。日本の大学に入れるように、日本語を勉強しています。日本の会社で働けるように、アニメが日本語で見られるように、日本語を勉強しています。

にほんのだいがくにはいれる ように、にほんごをべんきょうしています。
にほんのかいしゃではたらける ように、
アニメがにほんごでみられる ように、

T:「~たいです」の気持ちを見せたいとき、「ように」を使って言うことができます。日本の大学に入りたいですから、日本語を勉強しています。

「上手になるように~」「わかるように~」も無意志動詞なのですが、導入に使うのはよした方がいいでしょう。まずは可能動詞のみで導入した後に可能動詞以外の動詞で教えましょう。

◆無意志動詞導入

意志・無意志という言葉をここで出すか出さないかは、学校の方針にもよりますので、レベル主任やチームの先生方と相談したほうがよいでしょう。

ちなみに、翻訳・文法解説』では、この課の説明で初めて「無意志動詞」(英語版であれば”non-volitional verb”)という言葉が出てきます

今後もお世話になる意志・無意志の概念ですので、できれば教えてしまいたいのですが、難しいようであれば「この”ようで”の前で使えるのはこれとこれ」と教えるにとどめても構いません。

T:(わざと小さな字で文を書く)じゃ皆さんこれを読んでください。
S:見えません。
T:(書き直す)これは?見えますか。
S:はい、見えます。
T:わかりました。見えるように、大きく書きますね。
みえる ように、おおきいじでかきます。

T:みなさん、風邪をひいたときは、どうすればいいですか。
S:薬を飲めばいいですよ。
T:どうして?
S:はやく治りますから。
T:なるほど。はやくなおるように、薬を飲みます。

はやくなおる ように、くすりをのみます。

T:この、「ように」の前は何形ですか。
S:辞書形です。
T:そうですね。でも、とくべつなルールがあります。この「~たいです」の気持ちの「~ように」を使うとき、前の動詞は、可能動詞とか、見えます・聞こえます、とか、なおります、とか。これを「無意志動詞」と言います。

 V[じしょ](むいし) ように、~。
<むいしどうし>
・かのうどうし
・みえます/きこえます
・わかります
・(上手に)なります
・なおります
・つかれます

「動詞に意志の有無がある」なんてことをこのレベルで説明するのは、媒介語なしには難しいです。もし直説法で指導している、あるいは学生の理解が追い付かなさそうであれば、説明はあきらめ今の段階で使える無意志動詞を一つずつ提示してしまいましょう。

T:この「無意志動詞」は、日本語を勉強するとき、大切ですから覚えてください。
S:先生、無意志動詞じゃない動詞は何ですか。
T:「意志動詞」です。動詞は殆ど意志動詞です。書きます、行きます、食べます、飲みます、勉強します…全部意志動詞。ですから、無意志動詞は何ですか、を覚えたほうがいいですよ。

 
◆後件作成練習
・日本人と日本語で話せるように、
・日本の新聞が読めるように、
・毎朝、学校に間に合うように、
・恋人が作れるように、
 

◆前件作成練習
~ように、
・ペンを持っています
・SUICAを持っています
・日本人と話します
・貯金します

これから様々な「ように」が出てくるので、この「ように」の意味を確実に理解させましょう。そうしないと、ごちゃごちゃになってしまいます。

練習B-1

◆キュー出しで行う
T:日本語の新聞が読めます・漢字を勉強します。「ように」を使いましょう。
S:日本語の新聞が読めるように、漢字を勉強します。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

導入:Vないように

T:(メモしている学生に)S1さん、メモしているんですか。
S1:はい。忘れますから。
T:おお、えらいですね。忘れないように、メモします。いいですよ。

わすれない ように、メモします。

T:みなさんも、忘れないようにメモしてください。

T:S2さんはどうしてマスクをしていますか。
S2:コロナになりたくないですから。
T:コロナに・・・?
S2:コロナにならないように、マスクをしています。

コロナにならない ように、マスクをしています。

T:「ように」の前は、「ない」でもいいです。これは「~したくないです」の気持ちを見せるときに使います。

 V[ナイ]ない ように、~。

この場合、動詞は無意志動詞でなくてもよいのですが、そもそも「したくない」の気持ちは「無意志的に起こってしまうことを起こしたくない」という気持ちですので、必然的に無意志が多くなります。ただし、以下のような文も非文ではありません。
例)仕事中に寝ないように、コーヒーを飲んでいる。

◆後件作成練習
・病気にならないように、
・習った日本語を忘れないように、
・遅れないように、
 

◆前件作成練習
~ように、
・毎日運動します
・早く寝ます
・毎日復習します

練習B-2

◆キュー出しで行う
T:約束の時間を忘れません、メモしておきます。「ように」を使いましょう。
S:約束の時間を忘れないように、メモしておきます。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

練習A-2:V[辞書]ようになります

個人の能力の変化および社会の状況の変化を述べる文型です。前件の動詞は無意志動詞で、後件は「なりました」の形で教授します。「慣れる・太る・やせる」等、元々変化を表す意味を持つ動詞はこの文型では使えません。また、上の「基礎知識」で述べた通り、習慣の変化は扱いません。

導入:個人の能力の変化

19課を復習。19課の絵カードなどを見せて、簡単に形の変化だけを確認する
T:みなさんは4月に日本へ来ました。暑かったですか。
S:いいえ、暑くなかったです。
T:今9月ですね。暑いですか。
S:はい、暑いです。
T:あつ・・・?
S:暑くなりました。
T:日本語は?上手・・・?
S:上手になりました。
T:い形容詞は「くなりました」、な形容詞は「になりました」ですね。名詞も「になりました」です。

  いadj.   くなりました。
 なadj./N になりました。

T:じゃ、動詞は?
S:?
T:皆さんは日本語が話せませんでした。でも今話せます。話せるようになりました。

にほんごがはなせる ようになりました
T:漢字はどうですか。書けますか。
S:少し書けます。
T:漢字が少し書けるようになりました。
かんじがすこしかける ようになりました

T:「できません」が「できます」、です。「ように」の前は何形?
S:辞書形です。
T:そうですね。辞書形、そして無意志動詞です。でもこれは、「できません」が「できます」ですから、可能動詞と、みえます、わかります、をよく使います。

 V[じしょ](むいし) ようになりました。
<むいしどうし>
・かのうどうし
・みえます
・わかります

T:日本語が話せるようになりました。とても上手ですか。
S:まだです。少し話せます。

にほんごがすこし はなせる ようになりました

◆「~歳の時、~ようになりました」という形で練習
T:皆さんは5歳の時、何ができるようになりましたか。
S:5歳の時、泳げるようになりました。
※10歳 15歳 20歳 などで学習者ができるようになったことを聞いていき、例文を自由に作っていく

あまりでなければ、絵カードを見せて発話を促す

  • 泳げるようになりました。
  • 歩けるようになりました。
  • 漢字が書けるようになりました。
  • デートができるようになりました。
  • 自転車に乗れるようになりました。
  • ピーマンが食べられるようになりました。
  • 母を手伝えるようになりました。
  • お酒が飲めるようになりました。
  • 料理が作れるようになりました。
  • 漢字がほとんど読めるようになりました。
  • ?歳の時、ビールが少し飲めるようになりました。
  • ?歳の時、はじめて踊れるようになりました。
  • ?歳の時、やっと一人で寝られるようになりました。

この練習の時、副詞も一緒に確認、練習するとよいです。
一緒に使える副詞:かなり、ほとんど、少し、やっと

練習B-3

◆例を確認してから、ペアで練習する

余裕があれば、自分の情報を使って答えさせましょう。「大阪弁」は、住んでいる地域の言葉にかえたり、普通体や「日本人の友達の会話」「漫画の言葉」などに変えても面白いです。

導入:形容詞の副詞化

上でも復習した通り、すでに19課で「~く/~に なります」で教えているのでそんなに難しくはないのですが、イ形容詞が「早いに寝ます」のようになりがちなので、しっかり練習し定着を図りましょう。

T:皆さんは、毎日何時に寝ますか。
S1:11時!
S2:1時!
T:S2さん、1時に寝ますか。遅いですね。
S2:はい、10時までアルバイトをしていますから。
T:アルバイトがない日は何時に寝ますか。
S2:10時に寝ます!
T:そうですか。アルバイトがない日は、早く寝ますね。

はや ねます。

T:(図書館で本を読んでいる人の絵を見せる)この人は本を読んでいますね。うるさいですか、静かですか。
S:静かです。
T:そうですね。図書館ですから。静かに本を読んでいます。

はや ねます。
しずか ほんをよんでいます。

T:「はやいです」「しずかです」これは形容詞ですね。形容詞は、おいしいケーキ、とか、静かな町、とか、名詞を詳しく、どんなふうに?どうやって?詳しく説明します。でも、動詞を説明するときにも使うことができます。そのときは、イ形容詞は「く」、ナ形容詞は「に」になります。「なります」も、動詞ですね。これと同じです。

◆キュー出しで練習
T:じゃあ、上手です、話します、は?
S:上手に話します。

  • つよいです・なります
  • きれいです・じをかきます
  • いいです・かんがえます
  • はやいです・じょうずになりたいです
  • まじめです・よくはたらきます

「いいです」が「よく」になり、意味がたくさんあること(well, enough, fully, carefully, etc.)に触れておきましょう。また、必ず動詞の直前に接続する必要はないことも確認しましょう。

練習B-4

せっかくなので、キューも練習させましょう。答えは「いいえ」で統一します。

◆AとBの会話として見せる
T:(Aと、Bが新聞を読んでいる絵を見せる)Bさんは、日本語の新聞が読めませんでした。でも今はどうですか?わかりませんから、Aさんは聞きます。「日本語の新聞が読め・・・」
S:日本語の新聞が読めるようになりましたか。(リピート練習)
T:(Bさんの上に×と、「早く・・・なりたい」を出す)いいえ、まだ・・・?
S:いいえ、まだ読めません。
T:早く読め・・・
S:早く読めるようになりたいです。
T:もう一度言いましょう。いいえ?
S:いいえ、まだ読めません。早く読めるようになりたいです。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

導入:社会の状況の変化

「習慣の変化」ではないので注意です(例:マスクをするようになりました←非扱い)。前件は無意志動詞で統一して教えます。

T:2020年の春、何がありましたか。
S1:コロナです。
S2:ロックダウンしました。
T:そうですね。大変でしたね。ロックダウンで、何ができませんでしたか。
S1:外に出られませんでした。
S2:レストランで食事できませんでした。
S3:友達に会えませんでした。
T:今はロックダウンが終わりましたね。どうですか。
S1:外に出られます。
T:そうですね。外に出られるようになりました。

そとに でられる ようになりました

T:ほかには?レストランで?
S:食事できるようになりました。
T:友達に?
S:会えるようになりました。
T:これも、「できません」が「できます」ですね。可能動詞を使います。

◆練習
T:じゃ、コロナが大変だったときはできませんでしたが、今できるようになりました。一人一つ教えてください。
S1:コンサートに行けるようになりました。
S2:居酒屋でお酒が飲めるようになりました。
S3:アルバイトできるようになりました。

練習B-5

◆拡大した絵を用いて行う
T:(例の絵を見せる)「えど」は何ですか。わかりますか。
S:江戸時代?
T:そうそう。東京は昔「江戸」と言う名前でした。その名前が決まった時代を江戸時代と言います。じゃ、昔は江戸から大阪までどうやって行きましたか。新幹線や車はありませんから、歩いていきます。歩いて2週間かかりました。
S:大変ですね。
T:そうですよ。でも今は?何時間ですか。
S:2時間半です。
T:そうですね。2時間半で行け・・・
S:行けるようになりました。
T:昔は2週間かかりましたが、今は2時間半で行けるようになりました。(リピート練習)
(同様に1~4も行う)

キューが長いので、文字でも見せたほうがいいです。

練習A-3:V[辞書]/V[ナイ]ないようにしています

習慣的にあるいは継続的に努力して、ある動作をすること、あるいはしないことを表します。習慣的にですので、「いつもしていること」にのみ使います。前件は意志動詞で統一し、「基礎知識」で述べた通り無意志動詞のものは扱いません。

導入

時間に余裕があれば、28課「~ています」の習慣の用法を復習してから導入を行うとスムーズです。

◆絵を使って導入
T:(太って困っている人の絵を見せる)この人は、今ダイエットをしています。ダイエットは大変ですね。運動が嫌いですが、頑張って、たくさん運動するようにしています。肉が好きですが、肉じゃなくて、野菜を食べるようにしています。甘いものが好きですが、甘いものを食べないようにしています。

たくさん うんどうする ようにしています
やさいを たべるようにしています
あまいものを たべない ようにしています
S1:先生、たくさん運動しています、と何が違いますか。
T:これは、頑張ってしていること、「しよう、しよう!」と強く思ってしていることを言うときに使います。
S2:「ように」の前ですから、「運動できる」じゃありませんか。
T:「ようにしています」の前は、ふつうの動詞(意志動詞)です。
 
◆後件作成練習
①お金がありませんから、
➔ご飯は家で食べるようにしています
➔お酒を飲まない
➔要らない物は買わない
➔デートしない

②いつも遅刻しますから、
➔毎朝8時に起きるようにしています
➔早く寝るようにしています

練習B-6

◆キュー出しで行う
T:できるだけ、毎日歩きます。「ようにしています」を使いましょう。
S:できるだけ、毎日歩くようにしています。(リピート練習)
(同様に例2,1~4も行う)

副詞は「できるだけ」を使っていますが、ほかにも「必ず」「絶対に」も使えるので、併せて練習してもよいでしょう。

活動:何をするようにしていますか

◆下記のAとBをワークシートにして学習者に配布。自由に書かせ、発表させたり、板書させたり、時間がなければ回収して添削する

T:皆さんは毎晩何をするようにしていますか。
S:漢字を覚えるようにしています。
S:お菓子を食べないようにしています。
T:毎朝何をするようにしていますか。
S:日本語の新聞を読むようにしています。
S:朝ごはんを食べるようにしています。

A
毎朝私は     ようにしています。

毎晩私は     ようにしています。

T:皆さんは学校が終わってから何をするようにしていますか。
S:塾へ行くようにしています。
T:学校の前に何をするようにしていますか。
S:運動するようにしています。

B
学校が始まる前に     ようにしています。

学校が終わった後に     ようにしています。

この活動で学習者が自由に文作してきますが、おそらく「学校が始まる前に、友達と話すようにしています」などの違和感のある文がたくさん出てくると思います。それらをピックアップしてなぜだめなのかを説明しましょう。

練習A-4:V[辞書]/V[ナイ]ないようにしてください

これは、相手に努力を要請する表現です。話し手は指示する立場の人になるので、下の立場(学習者)が上の立場(教師)に対しては使えません。

導入

◆身近な学校で許可・禁止されていることを確認しながら導入
T:S1さん、昨日は宿題をしましたか。
S:しませんでした。
T:だめですね。宿題をするようにしてください。

しゅくだいを する ようにしてください

T:S2さん、昨日何時に寝ましたか。眠いですか。
S2:3時に寝ました。眠いです。
T:だから授業中寝るんですよ。12時までに寝るようにしてください。

12じまでに ねる ようにしてください

T:「ようにしてください」は、「いつも~してください」という意味です。宿題も寝ることも毎日、いつもします。これは、先生から学生に、店長からアルバイトに、偉い人からそうじゃない人に使います。
S:先生、これも「ように」の前は普通の動詞でいいですか。
T:はい、いいです。

◆「~てください」との違いを説明
T:「いつも」じゃないときは、「ように」を使いません。例えば、私が重い机を運んでいます(教卓を運ぶジェスチャー)、あ、S1さん、手伝・・・?
S:手伝うようにしてください?
T:手伝ってください。「手伝う」は今だけです。今机を運んでいます。「手伝ってください」。じゃ漢字の勉強は?漢字テストは毎日ありますね。漢字の勉強を?
S:するようにしてください。

~ようにしてください:いつもしてください

~てください:いましてください

◆場所の絵カードを見せて、その場所で禁止されていることを言わせる。

場所の絵カードの例
1課:病院
3課:教室・トイレ
4課:図書館・美術館
5課:駅・学校
6課:店
8課:寮・レストラン
12課:空港
13課:川

T:ここはどこですか(図書館の絵カードを見せる)。
S:図書館です。
T:この三人は話しています。ここは図書館です。いいですか。
S:だめです。
T:注意します。すみません、図書館ではなさ・・・
S:話さないようにしてください。

すみません、としょかんで はなさない ようにしてください
T:ここはどこですか(映画館の絵カードを見せる)。
S:映画館です。
T:この人は映画館でずっとスマホを見ています。映画館の人は注意します。すみません、
S:映画館でスマホを見ないようにしてください。
すみません、えいがかんでスマホを みない ようにしてください

◆他例文

  • 絶対に9時までに学校へ来る
  • 必ず毎日宿題をする
  • シートベルトをして車を運転する
  • お酒を飲んだら運転しない
  • 宿題を忘れない
  • 学校に遅刻しない
  • 授業中は静かにする
  • あまり無理をしない

この練習の時、副詞も一緒に確認、練習するとよいです。
一緒に使える副詞:必ず、絶対に

練習B-7

◆キュー出しで行う
T:規則を守ります。「ようにしてください」は?
S:規則を守るようにしてください。
(同様に例2,1~4も行う)

活動:場所当てクイズ

◆教師がその場所でしていい事と悪い事を言っていき、学習者がどこか答える

活動例:
T:ここはどこですか(カードを見ながら言う)。走らないようにしてください
S:図書館
T:(首を横に振る)一日中たばこを吸わないようにしてください
S:レストラン!
T:(首を横に振る)スマホを使わないようにしてください
S:病院!
T:正解。じゃ次はS1さんが先生になってください(と言って前に来るように促す)。どうぞ(カードを渡す)
S1:夜パーティーをしないようにしてください

病院:走らない・携帯電話を使わない・一日中たばこを吸わない
トイレ:たばこを吸わない・
プール:ここでは走らない・シャワーを浴びてから入る・食べ物を食べない
駅:ごみはゴミ箱に捨てる・黄色い線の内側に立つ・降りる人が降りてから乗る
映画館:立たない・恋人や友達と話さない・騒がない
教会:騒がない・たばこは吸わない・静かに祈る
西友:買ってから食べる・何も盗らない・逃げない
アパート:小さな声で電話する・夜洗濯しない・夜パーティーをしない

 

【35課】教案:条件形、Nなら(話題)
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【37課】教案:受身動詞
『みんなの日本語 初級II 第二版』完全準拠。 導入や練習の仕方、教師として知っておきたい文型のポイントなどを解説します。 学習項目 練習A 1.受身動詞 2.わたしは<人>にV(直接受身) 3.わたしは<人>に<物>をV(所有...

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