16課教案 Vて、Vて(継起) どの ~てから Aくて/Naで【形容詞の並列】 ~は~が

スポンサーリンク

教師用メモ

  1. 時制は文末によって過去、非過去が決まる
  2. 文が長くなるので、区切って練習したり、PCなどを使って少しでも負担を軽くする
  3. 同じような「~て~て」の単純でつまらない練習のように思えるが、その通りで、同じようなことを少し変えてやっているだけなのである。これの狙いはて形の変換と動詞を覚えることにある。できるだけ普段使わない動詞を提出すること

教案

Vテ、Vテ、(それから)~

- 教える際の留意点-

1.読点があることに注意。読点は赤ペンなどで目立たせる

2.下の板書は下クラス用で、助詞があれこれ変わると負担が増えるのでこうした後件はヲで統一しているが、こうすると「後件は必ずヲなんだ!」と誤解される。必ず他の助詞でも練習すること。
できる上クラスなら「明日何をする」「昨日何をした」かを複数聞いて始めた方が指定するよりも断然いい

導入・練習

T:昨日何をしましたか
S:働きました
T:だけ?
S:買い物しました
T:だけ?
S:勉強しました
T:昨日何をしましたか
S:昨日私は働きました。そして、買い物しました。そして、勉強しました
T:昨日私は働いて、買い物して、勉強しました

【板書】
昨日私は働いて、買い物して、勉強しました。

◆使う動詞と、場所の名前を口頭で確認
T:これは?
S:読みます
T:これは
S:書きます
T:て形は?
S:読んで、書いて

T:ここは?
S:図書館
T:ここは?
S:スーパー

◆2文をVテで接続
T:(見ます・読みますの動詞の絵カードを見せる)明日?
S:明日映画を見て、本を読んで、ごはんを作りました
T:明日映画を見て、本を読んで、ごはんを作ります

◆動詞の絵カードを紙芝居のように見せていき、「~て、~て、ます」を言わせていく。途中真っ白な紙を見せて、何をするか個人に当てて言わせる。~先生や学生の顔写真を貼り付け混ぜておくと楽しい
T:(宿題します・食べます・電話しますの動詞の絵カードを見せる)昨日?
S:昨日宿題をして、ごはんを食べて、母に電話しました
T:(聞きます・散歩しますの動詞の絵カードと3枚目に先生の顔を見せる)来週?
S:音楽を聞いて、公園を散歩して、・・・?先生?
T:なんでもいいですよ。考えてください
S:音楽を聞いて、公園を散歩して、先生と遊びます

どうやって

- 教える際の留意点-

1.道順や方法を尋ねる。テキストでは主に道順

2.様々なやり方を聞く機会が多い学生には必要不可欠な疑問詞なので、流さずしっかり練習する

導入・練習

★路線図★どうやって★PC寿司★テープのり★地図

◆地図や路線図を使って、行き方を尋ねる
T:ここは駅です。私は新宿へ行きたいです。
(路線図を見せる)
T:う~ん、よくわかりません。あ、あそこに駅の人がいます
(駅員の写真をホワイトボードに貼る)
T:すみません、何に乗りますか、どこで乗りますか、何時の電車ですか。(3つも質問して大変だ、疲れたという表情をする)新宿まで、ど・う・や・って行きますか

【板書】
新宿まで どうやって 行きますか
全体リピート

(外で、地図を持ちながら、同じように警察に道を尋ねる)

【板書】
<場所>から<場所>まで どうやって 行きますか
ここから 新宿まで どうやって 行きますか
全体リピート

◆Sが見たことのないような物を見せる
T:これは何ですか(テープのりや針なしホッチキス、耳かきなどを見せる)
S:それは何ですか
T:使い方がわかりますか
S:わかりません
T:使い方がわかりません。質問します

【板書】
どうやって 使いますか。
全体リピート

◆食べ方がわからない物を見せて、

【板書】
どうやって食べますか

◆「どうやって+動詞」が自然になるように並べたFCを見せて口慣らし
T:(「どうやって」の文字カードを右手に、動詞のフラッシュカードを左に持つ)どうやって?
S:どうやって食べますか
T:どうやって?
S:どうやって飲みますか
T:どうやって?
S:どうやって行きますか

◆活動
①実在の場所(学校近辺)の中からいくつかTが指定し、Sはそこに電話をかけて、最寄駅からそこまでの行き方を聞いて地図を書き、できあがったものと実際の地図と照合するという課題
②道を尋ねるRP。尋ねる側は指定された場所までの行き方を相手に聞き、地図を書く。答える側は地図を持っており、それを相手に見せないように道を教える→照合

【板書】
A:どうやって学校へ来ますか
B:JR線に乗って、新宿駅で乗り換えて、~で降ります。Aさんは?
A:~

Vテ+から、~ N5

- 教える際の留意点-

1.「L6それから」同様、前件の後で後件が行われる事を強調
例えば、「朝食→歯磨き」なのか「歯磨き→朝食」という話題について、どちらが先か人によって違うことなどではこの文型が適している。他にも一般的には大学卒業→就職だが、逆を言いたい時などは「仕事をやめてから、大学に入りました」と言う方が自然。

2.三文の接続は可能だが、テキストでは扱わない
〇 宿題をしてから、母に電話して、寝ました
× 宿題をしてから、母に電話してから、寝ました

3.「いつ~ます/ましたか」で質問すると、この文型がぴったりくる
いつ結婚しますか
いつ日本語の勉強を始めましたか

導入・練習

◆普通は逆とか、人によって順番が違う事を強調するものを言う文型。一つ目の導入例が適切だが、これだけだと「なるほど、普通とは逆の事だけに使うのか」と誤解されてしまうので、身近な例など、色々な使用場面を提示する

T:皆さんは学校を卒業、さようなら(学生の卒業年月日を書いてもいい)。何をしますか
S:大学に入ります
T:大学を出ます。それから何をしますか
S:会社に入ります
T:そうですか。でも私は仕事を辞めました、大学に入りました。

【板書】
私は仕事を辞めて から、大学に入りました
全体リピート→個別に言わせる

◆導入2
T:皆さんはいつ日本語の勉強を始めましたか
S:国で/大学に入ってから/日本へ来てから、始めました

【板書】
大学にはいって から、日本語の勉強を始めました。
全体リピート

◆導入3
T:皆さん宿題が好きですか
S:嫌いです
T:私も嫌いです。嫌いですから、私は家へ帰ってから、すぐ宿題をします。

【板書】
私は家へ帰ってから、すぐ宿題をします
全体リピート
(昨日は?と聞いて、後件の時制が変わる事も確認する)

◆動詞PCを2枚WBに貼り付け、2枚の間に「→」を書き、継起の用法である事を示す

◆あらかじめ並べておいた動詞のFCを使って、素早くめくり、文をSに繋げさせる
T:(FC食べます)食べてから、(FC勉強します)勉強します。皆さん、言ってください(FC聞きます)
S:聞いてから、
T:(FC寝ます)
S:寝てから

◆Tが様々なGをし、それを見てSが動詞をテカラで繋げながら発話していく
おもしろいキャラの学生を前に立たせて、Tと同じ事をやらせる。難しいようならPCで何をするか指示してもいい

◆教科書の例文を使って実際にTSで一回、SSで何度か質問をする
T:大学を出てから、何をしますか
S1:会社に入ります
T:(S1にS2に同じ質問をするよう促す)
S1:S2さんは大学を出てから、何をしますか
S2:国へ帰ります

◆時間があれば「~から」の用法まとめをやる
時間L4 銀行は9時から3時までです=9:00~3:00

理由L9 忙しいですから、どこも行きません(練習A抜粋)

距離L11 大阪から東京まで新幹線でどのくらいかかりますか(例文抜粋)

継起L16 電話をかけてから、友達の家へ行きます(練習A抜粋)

用法が四つあり、それぞれ違う事、助詞や活用が違う事に注意させながら教授する

◆「~て、~て、」との違いを説明
テテは単なる動作の継起を表し、3文接続可
テカラは継起を表し、2文まで接続可。後ろを強調できる。「いつ~か」の答えに使う

Q:いつ結婚しますか
△会社に入って、します
〇会社に入ってから、します

【板書】
〇宿題をしてから、母に電話して、寝ました
×宿題をしてから、母に電話してから、寝ました

【板書】
◎仕事をやめてから、大学に入ります
〇仕事をやめて、大学に入ります

~は~が~です 像は鼻が構文4

- 教える際の留意点-

日本 は 女の人 が きれいです。 = 日本の女 の 人 は きれいです

導入・練習

T:(先生の写真を見せる)私はどんな人ですか
S:きれいです
T:ありがとうございます。ここ(髪を指して)は?
S:長いです

【板書】
先生は   長いです。

T:先生は長いですか(先生の写真を縦に引き伸ばしたものを見せて笑わせる)
S:先生は長くないです
T:先生の何が長いですか
S:髪、先生の髪は長いです
T:(首を横に振る)先生は髪が長いです

【板書】
先生は髪が長いです。

私はカキアゲです
私は髪が・・・?
私は背が・・・?
私はサッカーが・・・?
~さんは?
新宿は広いです
新宿は電車が・・・?
新宿は人が・・・?
日本は山が多いです
日本は物価が・・・?
日本は富士山が・・・?
日本は人が・・・?

象は鼻が長い
「~は~が」文のさらに詳しい解説(授業で使える画像付き)はこちら

Aくて・Na/Nで、~です。

- 教える際の留意点-

1.「~くて」の形はここで新出

2.逆接のガ(L8)も復習する

3.「くて」は同列のものを並べ、「が」は反対のものを並べるが、その際に記号を使うとわかりやすい。
くて:++ --

が :+- -+

導入・練習

◆A・Na・Nの連結。身近な物を説明させる

T:東京はどうですか。おもしろいですか
S:はい
T:どんな町ですか
S:きれいです、にぎやかです

【板書】
きれいです。そして、にぎやかです。

T:きれいです。そして、にぎやかです。これはもう勉強しました。でも、「そして」は長いですから、

【板書】
きれいで、にぎやかです。

◆QA。
Qきのうのパーティーはどうでしたか
Aにぎやかで、楽しかったです

どの~ですか

- 教える際の留意点-

ドノは目前にある選択肢の中からどれかを選ぶ
・ドンナは状態
・ドウは体験・感想

1.混乱するので、一つずつ入れる。既習のものは簡単に

2.「どの」は名前だけがわかっている状態で質問する。

3.どのとどれは使える対象に違いがあるので注意
「どの」
:〇物〇人 
「どれ」:〇物×人

5.「どうL8・どんなL8・どのL16・どれL16」
どちらL12・どれ・どの」「どう・どんな」のセットで教える。
「どちら・どれ・どの」
どちら:2つの中から選択する用法
どれ・どの:限られた選択肢の中から具体的な情報を得たい時に使う
どう・どんな:1つの対象の状態を述べる。ドウは内面、ドンナは内面・外面どちらも可
「どうL8・どんなL8・どのL16・どれL16」のさらに詳しい解説(授業で使える画像付き)はこちら

6.「小さくて赤い本」と「大きくて青い本」と「普通の大きさの白い本」で説明
Q:その本はどうですか
A:おもしろいです

Q:どの本ですか
A:
あの赤い本です

7.「どうL8・どんなL8」は8課参照

導入・練習

T:(Sのペンを集めて混ぜる)S1さん、どのペンですか

【板書】
どのペンですか。

T:(複数人の人物PCを見せる。それぞれには名前が書いてある)マイケルさん、どの人ですか

【板書】
どの人ですか。

◆学生に、学生や場所の説明をさせる(説明する対象は場所と人のみ)
T:~さんはどの人ですか
S:あの人です
T:あの人?
S:あの人!
T:うーん、わかりません。髪は?
S:長いです
T:ハンサムですか
S:いいえ、きれいです

【板書】
髪が長くて、きれいな人です。

T:ここに「あの」を入れます

【板書】
あの髪が長くて、きれいな人です。

どれですか

- 教える際の留意点-

1.どれL16:具体的に提示された3つ以上のものから1つを指す。答えは「こ/そ/あれです」or「こ/そ/あの形容詞N」

2.どちらL3:2つの中のどちらか

3.用意しておくといいもの
★同じ種類のもの、色や形が違うもの(靴・ネクタイ)
★付箋(値札として)物に貼る
★Sのペンや鞄など持ち物を借りておいてもいい

導入・練習

◆答え方は2つあり、まずはA1を教え、A1のソレやアレだけでは不十分であることを教師のジェスチャーで伝えた後にA2を教授

T:(傘を2本持って)~さんの傘は どれ ですか
S:それです

【板書】
Q:どれですか
A:それです

T:(たくさんの傘を持って)~さんの傘はどれですか
S:それです
T:どれですか(たくさんの傘を見る)
S:それそれ
T:赤い?黒い?白い?
S:赤いです

【板書】
Q:~さんの傘はどれですか
A1:こ/そ/あれです
A2:こ/そ/あの赤い傘です

◆買い物
Aあのかばんを見せてください
Bどれですか
Aあの赤いかばんです
Bこれですか
Aはい、そうです

◆「はい、そうです」の後に続く会話を買う・買わないの2つ作らせる
買うver
これはいくらですか
~円です
じゃ、これをください。
かしこまりました。~円です
じゃ、これでお願いします

買わないver
これはいくらですか
~円です
わかりました。ありがとうございます

◆どの・どれ違い
T:田中さんの(ペン)はどのペンですか
S:あのペンです
T:田中さんのペンはどれですか
S:あれです

答え方が異なることと、「あの~です」は「あれです」よりも詳細な説明をして答えることができることを説明。

新出語

  1. まず、次に、それから:ソレカラのみL6とL11で既習。この3つは中級、上級でも主に小論の書き方などで使う非常に重要な接続詞である。ここで初出となるので、気合を入れて教授(これの特訓のみの★配があるが、語彙をL34までのもので作っているので、実施はL34で)。これはL34の「~とおりに」でも大活躍する
  2. 「乗り換えます」の助詞に注意。「電車を~」と言うが、扱わない
    新宿でJR/地下鉄に~
    ・新宿からJR( )のって、池袋駅( )地下鉄( )乗り換えます。
    という問題において、「池袋駅まで」とする誤用が多い
  3. 「~が形容詞」は背以外にも、宿題/テストが多い、など

授業記録

「どの」

L8の「どんな」との混同が酷く、なかなか定着しない。ここでしっかり強調する。

「マリアさんはどの人ですか」「あの髪が長くて、きれいな人です」
見た目でわかる形容詞を使うこと。
「マリアさんはどんな人ですか」「親切で、まじめな人です」
内面を表す形容詞に絞って!使うこと。答えとして「髪が長くて、きれいな人です」も可ではあるが、はっきり違いを示したいので、伏せて提出しない。内面を聞いているので、もちろん指示詞アノも付かない。

視覚的に教えるのが効果的だろう。方法を2つ紹介する。
①人が描かれたPC(仮にけいこさんとする)をWBに貼り、
T:けいこさんは親切ですか。
S:わかりません
T:わかりませんね。まじめですか。わかりません。質問は?
S:けいこさんはどんな人ですか

T:けいこさんは髪が長いですか。
S:はい、長いです。
T:けいこさんはきれいですか
S:はい。
T:けいこさんはど・の・人ですか
S:あの~人です。

②箱を用意し、箱の外側には見て分かる形容詞が書かれた紙を貼っておき、箱の中には見て分からない内面を表す形容詞の紙を入れておく。箱の外側の形容詞を取り上げ、目で見て分かる形容詞を使う事を示した後、箱を開けて、中からマジメやシンセツなどの形容詞の紙を取り出し見せる。

活用ぐちゃぐちゃ

動詞・形容詞・名詞の4時制は12課までで全て出ている訳だが、上級の学生でもこの時制を正しく使い分けられる学生は多くない。
時間が許す限り、FCなどを使って、練習するべし!

形容詞などのFCを使って、①FCを見せ、S:おいしいです、おしくないです。 と言わせるのももちろん有効だが、例えば活用語尾だけのFCを作り、活用の練習に焦点を当ててやるという方法もある。

①↓の活用語尾だけが書かれたFCを見せて、品詞を言わせていく
~くて
~くない
~くなかったです
~です
~でした
~じゃありません
~じゃありませんでした
~で
~ます
~ません
~ました
~ませんでした
②全品詞FCを混ぜて、実際に活用させていく。その際、一時制に絞って実施する

コメント