「て形」の11の機能 + 「ている」の機能

て形には様々な機能があります。

~て【並列】」 隣に座った人は髪が短く、年を取ったおじいさん
~て【原因】」 その人から元カレの匂いがし、複雑な気持ちになった
~て【付帯状況】」 頭を振っ、「違うこれ違う」と否定した
~て【継起】」 電車を降り、彼に電話した

多くは初級段階で学ぶものです。それだけ日本語においてて形は重要ということです。

て形の作り方

なお、他の「~形(じしょ形や条件形など)」は 「~形」まとめ+1 にまとめています。

「て形」の機能

①順次動作(継起)

続けて行われる動作を表現するて形の機能です。順次動作、つまり「順番に起こる物事を表す」ということです。て形は二回ぐらいまで続けて使えます。て形の後ろに「から」を使うことも多いです。(み16課)

例文

私は仕事を辞めて、大学に入りました。
大学に入って、アルバイトを始めました。
私は家へ帰って、すぐ宿題をします。
私は遊んで、宿題をします。
本屋で本を買って、友達に会いました。
図書館で本を借りて、食事します。
海で泳いで、映画を見ました。
アルバイトをして、宿題をします。
友達に会って、サッカーをします。
校が終わってから、何をしますか。
映画を観て、買い物をして、レストランで食事をした。
ここに立って、見てみてください。

②並列

同じレベルにあるものを並べて表現するて形の機能です。例えば、「あの店は安くておいしい」という文は、「おいしくて安い」でもいいです。つまり、この並列は、修飾対象の状態を述べるだけで、「おいしい」が前に来ても、「安い」が前に来てもいいのです。(み16課)

例文

このカメラは大きくて、重いです。
田中さんはハンサムで、親切です。
山田さんは20歳で、先生です。
沖縄の海はきれいで、青いです。
東京はにぎやかで、おもしろいです。
私の部屋は狭くて、暗いです。

③対比

複数の事柄を比べて表現するて形の機能です。

例文

朝は6時におきて、10時に寝ます。
兄は買い物に行って、弟は掃除をしました。
このかばんは大きくて、そのかばんは小さいです。

④付帯状況

動作が行われる時の状況、状態を表現するて形の機能です。(み34課)

例文

朝ごはんを食べないで学校へ来た。
電気を消さないで寝る。
働かないで生きたい。
長引くようですから、座って話しましょう。

⑤手段・方法

ある事をする際のやり方を示すて形の機能です。(み7課)
みんなの日本語では7課で「電車で行く」「箸で食べる」などを学びますが、どれも名詞のみとの接続で、動詞との接続はその時点ではありません。

例文

大根を買って、おでんを作ります。
 ➔大根を使っておでんを作る
バイトをして、新しいPCを買います。
 ➔バイトで得たお金で買う

⑥原因・理由

ある事態になった原因・理由を示すて形の機能です。(み39課)

例文

家の風呂は熱くて、入れません
頭が痛くて、勉強できません。
手紙をもらって、嬉しかったです。
メールを読んで、安心しました。
S1さんが学校へ来て、嬉しいです。
きのうペットが死んで、悲しかったです。
父にダメだと言われて、がっかりしました。
ゴキブリを踏んで、気持ちが悪かった。
家族が元気で、安心しました。
恋人に結婚してと言われて、嬉しかったです。

⑦起点

時間や場所の基準となる出発点を示すて形の機能です。

例文

学校を卒業して、20年経ちました。
親になって、親の大切さがわかりました。

⑧逆接

前後の事態が順当な関係にないことを表すて形の機能です。「のに」「ながら」などに置換可能な場合がある。

例文

彼は知っていて教えてくれない。(:知っているのに・知っていながら~)
彼は日本に5年も住んでいてなぜかそれを隠している。

⑨譲歩・限定

ある状態を受け入れる限度を表す。「ても」などに置換可能。

例文

安くて1万円くらいだろう。
頑張って11秒台だ。
多く見積もって100人程度しかいない。

⑩様態

主に「~て見える」などの形で、その時の様子、印象などを述べるて形の機能です。状態を表す動詞が使われます。「~ように」と置換可能。

例文

あの人は老けて見えます。
この道は曲がって見えます。
ここは事故が多いので、錯覚を利用して横断歩道を浮いて見えるようにしている。
外側は焼けて見えるが、中まで火は通っていない。

⑪目的

何か(前件)をするために後件の事柄を行うて形の機能です。

例文

私は彼女をかばって銃弾を受けた。
彼はアメリカを目指して太平洋を渡った。
彼は終の棲家を探して旅に出た。

「ている」の機能

テイルにも多くの機能があります。

  1. み14課 【継続】たばこを吸っている
  2. み15課 【人の動作の結果の状態】結婚している・住んでいる・持っている・知っている
  3. み22課 【着脱動詞】着ている・はいている
  4. み28課 【習慣】毎日学校に通っている
  5. み29課 【物の結果の状態】時計が止まっている

14課では「ちょうど今、主体が何を行っているのか」を表すテイルの機能を扱います。

15課では「ある時点での動作がそれ以降どのような状態にあるか」を表すテイルの機能を扱います。

22課では主に脱いだり、はいたり、つけたりするものを中心にテイルを扱います。

28課では「主体がいつも行っている事柄について説明する」テイルの機能を扱います。

29課では「ある時点での動作が物に与えた影響がそれ以降どのような状態にあるか」を表すテイルの機能を扱います。

番外編:「~て」の機能

「これ(を)食べて」
「明日来て」

など、動詞のて形のみで依頼・指示を表します。(み20課)

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