「決める」と「決まる」は自動詞他動詞の違いでしかなく、意味は同じ。
「決心する」と「決断する」と「決意する」は語源が違うだけで、意味は同じ。
例文と問題
まずは簡単なクイズで見ていきましょう。最も適当なものを選んでください。「この文はどちらも使えるんじゃないか」という文もあるはずですが、そうではなく、どちらかというとこちらの方が適当だ、という基準で選んでください。
どうでしょうか。恐らく正解は以下のようになったのではないでしょうか。
解説
それでは1つずつ見ていきましょう。
「決定する」
「決定する」は他の人や組織の意思によって判断が下されることで、自分ではどうしようもないことなどによく使われます。
また、「決める」と入れ替えができる場合が多いですが、漢語なので和語の「決める」よりもかたい印象を与えます。ですので、入れ替え自体は確かに可能ではあるのですが、違和感が伴います。
例えば、3番の例文、留学を「決めた」が〇になっていますが、留学が「決定した」でも構いません。しかし、その場合、まるで親が判断をしたように聞こえ、そこに留学する人自身の意志がないようになります。
「決心する」
「決心する」は人の強い信念、意志によって下される判断によって行うものです。
留学や結婚はその人の強い信念、意志によって下される判断によってするしないがあるので、「決心した」が最も適した答えとなります。
「決める」
「決める」はどんな文でも使えますが、反対に「決める」しか使えない文とはどういったものなのでしょうか。
それが5番と6番の例文です。
旅行に行くのに強い信念や意志は必要ありません。
夕飯を何にするのかについても同様です。
まとめ
「決定する」は他の人や組織の意思によって判断が下されることで、自分ではどうしようもないこと
「決心する」は人の強い信念、意志によって下される判断によって行うものです。
「決める」は最も使いやすく、会話でもかたい場面でも使えるものです。
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