38課教案 形式名詞「Vの」 Vジのは(が)~です(評価・感想・能力) ~のを忘れました/知っています 強調構文「Vフのは~だ」

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教師用メモ

  1. 形式名詞「の」の使い方まとめ
    L9【の=物】
    ・これは私のです ・このペンは彼のです
    L38評価・感想・嗜好・能力【の=事】
    ・漢字を書くのは難しい ・~するのが好き ・歩くのが速い ・~のを知っている
    L42用途・必要【の=事・行為】
    ・やかんはお湯をわかすのに使う ・行くのに一時間/千円はかかります

教案

Vジ+のは~です  【感想・評価】

- 教える際の留意点-

1.よく用いられる形容詞(述部の主語についての属性や状態を表すもの):難しい・易しい・面白い・楽しい・気持ちがいい/悪い・危ない・大変な・いい・悪い

2.文作時は形容詞を指定して作らせるなど、工夫しないと、感想・評価にならない文になる
×寿司を食べるのは高いです×パーティーをするのはうるさいです×日本に住むのは狭いです×日本語を勉強するのは難しいです(「話すのは難しい」は○)

3.属性形容詞が少ない傾向がある

★大量のVPCを持って行く→絵を見せながら「~のは~です」を言わせる

導入・練習

T:(漢字をわざと間違えて書く)
S:先生、違いますよ
T:あれ?漢字を書きます。難しいです

漢字を書くのは難しいです。

T:漢字は難しいですね。
S1:はい、難しいです。
T:S1さんは中国人ですから、書くのは難しくないでしょう?
S1:はい、漢字を読むのは難しいです。

漢字を書くのは難しくないです。
漢字を読むのは難しいです。

◆後件の形容詞を指定して、文作させる練習をする。指定しないと非文になりやすい。説明も「~のが…」を教えるまではしっかりできないので、とりあえずここでは使える形容詞を限定する。

T:毎日お酒を飲みます、のは、体に悪いです(できるクラスなら口頭で、できないなら文字カードを見せる)。
S:毎日お酒を飲むのは体に悪いです。

彼女/彼氏と話します のは 楽しいです
ラッシュの電車で毎日通います のは 大変です
温泉に入ります のは 気持ちがいいです
電話しながら運転します のは 危ないです

他例文
みんなでごはんを食べるのは楽しいです。
一人でご飯を食べるのは寂しいです。
S1さんが学校を休むのは珍しいです。
家の近くにスーパーがあるのは便利です。
夜歩くのは危ないです。
タバコを吸うのは体に悪いです。
野菜を食べるのは体にいいです。
朝早く公園を散歩するのは気持ちがいいです。
一人でこの机を運ぶのは無理です。
働きながら学校に通うのは大変です。

◆「~のは簡単です、~のは難しい」を作る
例:日記を始めるのは簡単ですが、続けるのは難しいです
大学に入る/出る
結婚/離婚する
言う/する

Vジ+のが~です  【嗜好・能力】

- 教える際の留意点-

1.格助詞「が」を取る言葉(述部の主語についての属性や状態を表すもの):好き・嫌い・上手・下手・欲しい・早い/速い・遅い

2.学生に質問されることがあるので、以下の記事を読んでおくことを強く勧める。

形式名詞「こと・の」違い 他「ところ・とき・ため」など見分け方
初級の、できるクラスではこの「こと」「の」の違いについて聞かれる。みんなの日本語でいうと、38課の「Vジのは(が)~です(評価・感想・能力)」「~のを忘れました/知っています」のタイミングだ。この文型内に含まれているのが形式名詞である。 ...

導入・練習

◆L9形容詞は助詞が「が」になる事を復習

T:私はこれ(絵を見せる)好きです

私は絵(  )好きです。

T:( )は何ですか
S:がです

T:でも絵が好きです・・・。書きますか、見ますか、どちらですか。わかりません。

私は絵を 書きます が好きです。
私は絵を 見ます が好きです。

T:これはいいですか
S:だめです
T:「絵が好きです」は「書きます」好きですか、「見ます」好きですか、わかりません。「動詞が好きです」だめです。「名詞が好きです」いいです。動詞、名詞チェンジします。ここに「の」を入れます。私は絵を 書きます のが好きです。書きますは?
S:書く
T:書くのが好きです

私は絵を書くのが好きです。

◆他例文
私は絵が好きです(下手な絵、ドラえもんやピカチュウを描く)
絵を書きます のが 嫌いです/下手です
歩きます のが 速いです
走ります のが 遅いです
宿題をします のが 嫌いです
もう一度テストを受けます のが 嫌いです

わたしは好きです・海岸を散歩します
私は嫌いです・負けます
彼は上手です・ギターを弾きます
彼女は速いです・仕事をします
彼女は遅いです・朝起きます

いつ「~のは」を使い、いつ「~のが」を使うのか聞かれる。「~のは」は感想で、「~のが」は嗜好や能力を示すが、どれも難しい言葉で、この時点で習っている言葉で言い換えて学生に説明するなら
「~のは」意見
「~のが」好き嫌い・できること
となる。

Vジ+のを忘れました

- 教える際の留意点-

1.前件は「しなければならない」「する予定だった事」を忘れた事を述べる。

導入・練習

◆「忘れる」が「を」を取る動詞であることを確認しておく

T:あ!
S:どうしましたか
T:家のかぎ、忘れました

かぎ(  )忘れました。

T:( )は?
S:を
T:私は忘れました。かぎを忘れました。かぎを持って来ます を忘れました。かぎをかけます を忘れました。

かぎを持って来ます(  )忘れました。
かぎをかけます(  )忘れました。

T:持って来ますは?
S:じしょ形です、持って来るのを忘れました。
T:かけますは?
S:じしょ形、かけるのを忘れました。

T:これも「漢字は難しいです」と同じです。何が難しいですか。書くのは?読むのは?忘れました、何を忘れましたか。持って来るのを、かけるのを、忘れました。

「傘を忘れた」は持ってくるのを忘れたとしか解釈できませんが、「鍵を忘れた」だと、「持って来るのを」か、「かけるのを」かわからないため、より詳しく説明するためにこの文型を用います。

◆前件を「が」で作り、後件作成
買い物に行きました・卵を買いませんでした
→買い物に行きましたが、卵を買うのを忘れました

◆会社を出る直前にすべき事を忘れたのに気づくという会話練習
A:あ、いけない。
B:どうしたんですか。
A:机の鍵をかけるのを忘れました。すみませんが、先に帰ってください。
B:じゃ、お先に失礼します。

動詞のふつう形+のを知っていますか

- 教える際の留意点-

1.答えが『はい、知っています』『いいえ、×知りません ○知りませんでした』になることに注意。
L15:Q~さんの住所を知っていますか    Aいいえ、知りません
L38:Q~さんが結婚するのを知っていますか Aいいえ、知りませんでした

2.形容詞・名詞の普通形も使えるが、38課では動詞の接続しか扱っていない。

導入・練習

◆Sが驚くような情報で導入。しかし、まずはぎりぎり知っているような情報で肯定答え、次に否定答えの流れになるようにする

20〇〇年からたばこが高くなるのを知っていますか

T:来月からテレビが安くなります
安くなります・知っていますか
安くなるのを知っていますか

Q:学校の電話番号を知っていますか・先生の住所を知っていますか
A:×知りませんでした ○知りません

明日試験がありません のを 知っていますか
私は中国語を勉強しています

「知っていますか」で文作。節内のハ→ガ。YES・NOの答え方も練習させる。NOの答え方に注意
鈴木さんが結婚するのを知っていますか

Vフ・Aい・Naな+のは~です N4 【強調構文】

- 教える際の留意点-

1.38課で一番大事な文型

2.Xは動詞だけでなく、形容詞との接続もある

導入・練習

◆L22名詞修飾復習 ※は→が
これは車です 私は買いました ・・・これは私が買った車です
口頭↓
これはペンです 私は使います   これはいすです 私は座ります
これは本です 学生は読みます
名詞修飾の中の主語は ×は→○が

参.名詞修飾節内の主語に付く「の・が」の使い分け
T:~さん日本で何を買いたいですか。車ですか
S:いいえ、テレビです
T:私は買いたいです      テレビです
私が買いたい    のは  テレビです

◆QA 前件作る→Sが後件
私は欲しいです  のは    ?
一番大切です
私は生まれました

◆前件を板書、質問文を作らせ、別のSに答えさせる
そのかばんを買いました・どこ   → そのかばんを買ったのはどこですか
授業が始まります・何時      →
この学校を作りました・誰     →
あなたの国で一番有名です・何   →
日本語を勉強しています・どうして →
日本語の勉強を始めました・何歳  →

◆「のは」以降の文を強調している
一人二役 例を使ってこの文の使い方を説明

T:私は中野に住んでいます ・・・私が住んでいるのは中野です
父は新宿で働いてます ・・・父が働いているのは新宿です
友達は5年前に国へ帰りました ・・・友達が国へ帰ったのは5年前です

◆活動「先生は知っていますか」Tに「知りません」を言わせたチームが勝ち
S1g「ベトナムは暑いのを知っていますか」
T:はい、知っています →0点
S2g「私が来年結婚するのを知っていますか」
T:いいえ、知りません →1点

名詞修飾節内の主語に付く「の・が」の使い分け
①これは彼が作ったケーキです。 ②これは彼の作ったケーキです。 本来、名詞修飾(22課)節内の主語は上記の①のように「が」になります。日本語教育機関、初級レベルではそのように教えます。 しかし、この「が」は「の」で言い変え可能な場合と...

授業記録

名詞修飾はこの課で教えているが、なかなか使えるまでに時間がかかる。同時に、この課で最も大切な文型である強調構文。これも自分が言いたいことを強く言う事ができる大変有用なものなのだが、使ってくれない。
もう初級も後半なので、中級への準備体操としてスピーチや作文などを積極的に授業に取り入れ、文章を創造・発話する機会を与える。

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