用法
接続:N+まみれ
1.液体や細かいもので隙間なく埋め尽くされている様子に使う
2.たくさんあ(い)る物に使うというわけではない。人や物では隙間ができるので不可
3.汚いもの、良くない事に使う事が多い
4.「液体」にはほとんど使うことができるが、「良くない事」は使える言葉が限られる
比較文型:「だらけ N3」
ダラケもNがたくさんある様子を表すが、マミレは一面、隙間なくというニュアンスが強く出る
・車の修理で体中油~だ
(↑この文ではどちらでも可だが、マミレだと体の表面全てが油だ、という感じが出るので、ダラケの方がいい)
・雨の中、泥~になってサッカーをした
(↑これもどちらかというとダラケの方が適切。マミレを使うと、体が茶色になっている様子が浮かぶ)
①使用範囲:普通
②マイナスの事に使う事がほとんどなので、ダラケと言い換えできる文では、ダラケよりも話者のマイナスの気持ちがさらに強く出る
③人:× 抽象的;〇 具象物:〇 液体:◎
例文
車の修理で体中油まみれになってしまった。
野球部の息子は毎日泥まみれになって帰ってくる。
犯人は血まみれの服で歩いていたそうだ。
どの選手も汗まみれで練習している。
子どもの頃、絵の具まみれの手で描いたキャンパスを芸術だと大切に持っている父が大好きだ。
居眠りしていたら机がよだれまみれになった。
いいかげんその薬品まみれの白衣捨てたら?
もりもり族
「まみれ N1」
「だらけ N3」
「ずくめ N1」
「ばかり N4」
「三昧 N0」
共通
Nがたくさんある/いる
それぞれの違い
まみれ
①使用範囲:普通
②マイナスの事に使う事がほとんどなので、ダラケと言い換えできる文では、ダラケよりも話者のマイナスの気持ちがさらに強く出る
③人:× 抽象的;〇 具象物:〇 液体:◎
だらけ
①使用範囲:広い
②プラス・マイナス両方の事に使えるが、マイナスの印象が強い
③人:〇 抽象的:〇 具象物:〇 液体:ものによる
ずくめ/し
①使用範囲:狭い
②プラス・マイナス両方の事に使う
③人:× 抽象的;〇 具象物:〇 液体:× ※色:〇
何に対して使えるのか
※文頭にある-は悪い意味の文、+はいい意味の文
具象物
-ごみ 〇だらけ ×ずくめ △まみれ
-書類 〇だらけ ×ずくめ 〇まみれ の机
-ほこり 〇だらけ ×ずくめ 〇まみれ
人
男 〇だらけ ×ずくめ ×まみれ のクラス
-祭りは人 〇だらけ ×ずくめ ×まみれ で歩きにくかった
液体
涙 〇だらけ ×ずくめ ◎まみれ の顔
-車の修理で体中油 〇だらけ ×ずくめ ◎まみれ だ
抽象物
-借金 〇だらけ ×ずくめ ◎まみれ
-彼は働き ×だらけ 〇ずくめ ×まみれ 、で休みがないらしい
色
黒 ×だらけ 〇ずくめ ×まみれ の男
1.マミレは小さい物に使うため「埃だらけ」は埃が大き目、「埃まみれ」は埃が小さ目になる。ごみはある程度質量のあるものなので、マミレは△、ダラケの方が〇となる
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