機種変更のため電気屋へ行った。
私が店員と話していたら男性が大きな声で
「中国人の店員ありますか!」
と店員に言い放った。機種変更の話そっちのけで、もうその人に夢中になった。店員に店員ありますかと尋ねるだけの社会言語能力はあるかと思えば(「中国人の店員と話したいです」とは言わないだけマシ)、「すみません」などの問いかけがないし、なにより「いますか」と言えていない。
その後格安スマホやSIMフリーなどの話になったが、もう耳は彼に傾き切っていた。
考えはじめると止まらない。そういえば私は何と言って、今目の前にいる店員に話しかけただろう?「店員いますか」なんて言わなかったはずだ。
私:機種変更をしたいんですが、~
店:どのような~
こんな感じだったと思う。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが、店員を店員と呼ぶだろうか、という事。自然な話し方を重視するならば
「中国語のできる人はいますか」
と言うのではないだろうか。
話はそれるが、これは「教師」と「先生」の違いでたまに初級の学生にも質問される。
S:先生、教師と先生は何が違いますか
T:「先生、教えてください」はいいです。「教師、教えてください」はダメです。
「います・あります」の違いは単なる母語の干渉(中国語にない)なので、特筆することはない。ちなみにこの誤用は中級でも起こる。
今度初級を担当したら、この「店員に話しかける表現、更に詳細を求める話し方」を目標に「~んですが」などの使い方を教えたい。
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