学生の叱り方 「イヤな奴」編

T:あなたは一文が長すぎて、主語がズレたりするからどんどんわかりにくくなる
S:私の国では文を長くした方が頭がいい文なんです
T:ここは?
S:日本です
T:書いてるのも日本語だよね

記述の授業の際に実際にあった教師(T)と学生(S)のやり取りです。文が長い方がいいと言って聞かない学生、主語と述語のねじれが大量発生しているにもかかわらず、なぜか「私の国では」を繰り返し主張。最終的に教師が言ったのは「ここは日本」です。

このように、「私の国では」を主張してくる学生はなかなか多く、対応に骨が折れます。

「ここはどこ?」

「ここはどこ?」というのは私がよくやる手法です(上のやり取りと同じです)。授業中に飲食を始めた学生とのやり取りです。
T:お腹すいたの?あなたの国ではお腹が空いたら授業中に食べてもいいの?

①「いいえ」と答えた場合
S:いえ、ダメです
T:日本だから大丈夫だと思った?それとも私だからかな?他の先生ではしないけど、私だからしたの?
常習ではなかったら、ここまでくどく言う必要はありません。「やめてね」で十分です。

②「はい」と嘘をついた場合
S:はい!いいです!
T:そっか。でもここはあなたの国じゃないよね。今、教えておいてあげる。“日本では授業中に飲食はしちゃダメ”だから、覚えておいてね

結局どちらを答えても結果は同じ、「ここは日本だから」に至ります。

「私はだれ?」

似たものに「私はだれ?」というのもやります。
T:バナナ食べたらダメだよ
S:でも山田先生は注意しません
T:え?山田先生は注意しないの!?
S:はい!
T:私の名前知ってる!?
S:カキアゲ先生!
T:山田先生じゃないね!

しかし、賢い学習者はこれでは終わりません。

S:じゃ学校として方針を統一するべきです。山田先生は許して、カキアゲ先生は許さないというのは学校としておかしいのではないでしょうか

と言われますが、こう返します。

T:Sさんの国の先生はレポートの締切に優しい人厳しい人、1分遅刻しただけで欠席にする人しない人、授業中に寝たら注意に来る人来ない人、先生によって違ったでしょ?

①「違う」と答えた場合
S:はい、先生によって対応は違います
T:この学校もそうだよ。先生によって注意するポイントが違う

②「違わない」と答えた場合
S:いいえ、同じでした。全ての先生が同じ対応をとっていました
T:そうなんだ。じゃ私が悪かったんだね。校長に報告に行って。「私が授業中にバナナを食べていたら、山田先生は注意しなかったのに、カキアゲ先生は注意しました。不愉快です」って

「学校に報告して」というのは最終手段です。

イヤな奴

このページに書いた対応は全体的にかなり”イヤな先生”になっているので、常習でなければ、こんなくどい言い方はせずに、簡潔に注意した方がいいです。私もこんな風に注意する先生がいたら一発で嫌いになります。
しかし、なかなかやめない人、屁理屈こねる人、言い訳が酷い人には上のように言わなければ、授業中の”無駄な時間”が増えてしまいます。

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