50課教案 「謙譲語」 お~します ご3gVします 特別謙譲 丁寧語

教師用メモ

  1. L50では謙譲語と、L49で学習した上下ウチソトの敬語全体の体系を把握、適切に使えるようにする
  2. 謙譲語は話者が聞き手や話題の人に対して敬意を表すために、話者を低める
  3. 「低める」「高める」という語彙はわからないので、「上げる」「下げる」を使う
  4. 全体的に退屈なので、QAを入れたり、RPや、VFCではなくVPCで練習するなど工夫を

教案

私がおVマスします 【自分を下げる】

1.「いる・見る・する・来る」など特別な謙譲語を持つものは「お/ご~する」の形にならないので、ここでは提出しないように注意

2.謙譲語は『行為の受け手』がいる動作にのみ使うことに注意
Q「いつお国へお帰りになりますか」
A「来週×お帰りします 〇帰ります」

3.「お~になります」同様、マスの前一文字と3gVは×。しかし、3gVの「お掃除」「お洗濯」「お電話」など、例外もある

4.自然現象は高める対象にはなり得ない:「花がお咲きしました」「雨がお降りしました」

参.ましょうか


導入・練習

◆Tが困っている状況を作り、Sにマショウカを言わせる。その後にそれよりももっと丁寧な言い方があることを述べる
T:荷物重い~
S:先生、持ちましょうか
T:先生、私がお持ちします

◆蓋が開けられない(開ける・暑い寒い(つける・Sの言語を勉強したがる(教える
※「お~ましょうか」はB-1でやる。導入は基本形で

◆活動。他にも困った状況を見せ、正しく早く言えた人にポイント。勝者は商品↓
家賃が払えない(貸す・何かを欲して手を伸ばすが届かない(取る・のどがかわいた(入れる・Sの時計を欲しがる(売る・ペンがない(貸す・蓋が開けられない(開ける・暑い寒い(つける・Sの言語を勉強したがる(教える
お開け/消し/つけ/捨て/直し/買い/払いします

◆目上に利益をもたらす行為を申し出る
お手伝いしましょうか

◆相手の様子を見て、助けようかと申し出る
A重そうですね。お持ちしましょうか Bすみません。お願いします

私がご3gVします 【自分を下げる】

1.3gVに受け手がいるVは少ない。
※謙譲語は『行為の受け手』がいる動作にのみ使うことに注意(モノの移動ではなく、コウイの移動である!理屈はテクレルと同じ)。ここでは受け手がいる「説明「案内」「紹介」「用意」「招待」「あいさつ」を扱う(他にも「相談」「連絡」「予約」などもある)
行為の受け手がいない(又は行為が自分自身に向かう)例
・私が ×お使い ×ご引っ越し ×ごメモ します


導入・練習

◆TはSの国へ旅行したい。Sはいろいろなことをしてくれる
T:私はベトナムへ行きたいです
S:先生、私がベトナムを案内します
T:でも一人は嫌です。恋人が欲しいです
T:いい人が見つかったら?
T:バスの乗り方がわかりせん
T:泊まる家がありません
T:食事がない

◆用途がよくわからないものを見せ、Sが申し出るまでいろいろ試す
T:う~ん、これは・・・どうやって使うんですか。全然わかりません
S:先生、それは~です。こうやって使うんですよ
T:説明しますか
S:はい、私が説明しますから、見てください
T:(首を振る)違います。私は先生ですから、謙譲語を使って、私が…?
S:私がご説明します

◆目上に利益をもたらす行為を申し出る。3gVのみの練習
ビルの中をご案内します

◆QA。「おします」「ごします」を適切に使い分ける。クラスを二分してAは社長、Bは部下で、AがBに普通体で依頼、Bはそれに謙譲語で答える。答え方は固定で「はい。すぐお/ご~します」
Aカタログを見せて Bはい。すぐお見せします

◆相手のために機会を設ける
Aベトナム料理を召し上がったことがありますか Bいいえ、ありません Aでは、今度私がご案内します

特別な謙譲語(動作の受け手あり) 【相手の事】

1.「いる・見る・する・来る」など特別な謙譲語を持つものは「お/ご~する」の形にならない

2.特別な謙譲語があるVは、「お~します」を使わず、特別な形を使う
×お言いします 〇申します

3.動作の受け手がある特別謙譲語:伺う・お目にかかる・いただく・拝見する・~いたします


導入・練習

◆活動。「もしも先生が私の国へ来たら」
TがSの国へ行くと仮定し、Sがどんな接待をしてくれるのか

特別な謙譲語(動作の受け手なし) 【自分の事】

1.これまで謙譲語は『行為の受け手』がいる動作にのみ使うと教えてきたが、ここでは主に自分の事に対して、自己紹介などで使われる。つまり行為が他にいかず、自分で完結している

2.B-5で本格的なウチソトが入る。社長は目上だが、会社外の人(自分gではない人)に対しては社長の行為に謙譲語を用いる

4.行為の向かう先に注意。 部:部長
×
部:今週末は何するの?
私:旅行をいたします。
部:昨日のドラマ見た?
私:はい、拝見しました。(部長がドラマに出演しているなら〇)
私:ちょっとトイレへ参ります。

部:会議室の片づけ、どうしようかな。
私:私がいたしますので、大丈夫ですよ。
部:昨日送ったメール見た?
私:はい、拝見しました。


導入・練習

◆自己紹介をし、それのもっと丁寧な言い方があると紹介するのが一番手っ取り早い
T:皆さん、ここは会社の、大学の面接です。はじめまして(初対面という設定で)。自己紹介してください
S1:~
T:クラスメイトに、「はじめまして、私は田中です」はいいですが、もっと丁寧な言い方があります
はじめまして、私は~と申します

授業記録

  1. 「お貸します」「送りします」などが目立つ。「お話します」も多く、これはNとVの読み方の違いによる。
  2. 概念理解よりも、FCでの入念な変換練習を。概念理解はそれほど困難ではない

考察

「お降ろしましょうか」

は言えないが、「お送りします」はOK

尊敬謙譲の形のまとめ

尊敬
尊敬語(受身と同形)
おVマスになりました※一文字は×(お見になる)
おVマスください(「おVマスになってください」が失礼だから)※一文字は×(お見になってください)
特別な形(いらっしゃいます)
・相手を高くする言い方
・主語は相手(先生はいらっしゃいますか)

謙譲
おVマスします
ご3gVします
特別な形(参ります)
・自分を低くする(=相手を高くする)
・主語は自分(私は木村と申します)

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