36課教案 ように、~ ようになりました ようにしています ようにしてください

教師用メモ

使う動詞の種類に気を付けること。

「無意志ようになります」「意志ようにします」

ようになりましたマトメ

個人能力の変化(扱) 無意志V
漢字がよめるようになりました
社会的な状況の変化(扱) 無意志V
教問読解「船で遠くまで行けるように」「運べるように」
社会的な習慣の変化(非扱) 意志V
着物を着なくなりました
※能力の変化は無意志V、習慣の変化は社会的であっても個人的であっても意志Vを用いる

意志・無意志

この課では意志と無意志が深く関わってくる。これの違いと教え方は教師でも難しいので、以下の「意志動詞・無意志動詞とは」でよく予習しておくことを強くおすすめする。

完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは

教案

Vジ/ナイ(無意志V)+ように、V【前件したいですから、後件します】

1.Xは目的や目標とする状態を、Yはその目標に近づくための意志的な動作を示す。ヨウニの前には、意志を含まないV(可能V、わかる、見える、なる、など)のVジや動詞の否定形が用いられる

2.L27で既習だが、「可能V、わかる、見える、なる」はそれ自体に可能の意味があるので、「見えられる」などにはならないことを確認。「なる・慣れる」などは状態を表すので、これらの可能動詞もない

3.前件 ように 後件
目的     手段

4.L42タメニも同じ用法であるが、タメニはXが意志V

5.Xは無意志が多いが、前件と後件の主語が違う場合は、Xに意志もOK(非教授)
X=意志 :子供が勉強するように(私は)参考書を買った
X=無意志:(私が)わかるように(あなたは)ゆっくり話してください
X=意志 :皆が参加するように、手紙を送った

★可能VFC

  • 恋人が作れるように、日本語を勉強します
  • 先生は聞こえるように、大きい声で話します
  • 先生は見えるように、大きい字で書きます
  • 先生は字がたくさん書けるように、小さい字で書きます
  • 結婚できるように、~
  • 女の人と遊べるように、貯金します
  • 病気にならないように、野菜を毎日食べます
  • 習った日本語を忘れないように、ノートに書きます
  • 名前を間違えないように、メモします
  • 風邪を引かない
  • 雨のときに困らない

導入・練習

◆時間があればL27可能を復習してから↓に入る(★L27可能VのVジPWチェックシートあり)
◆この文型を言わせるキーワードは「どうして後件するの?」
T:どうして毎日日本語を勉強しますか
日本語が上手になります、   勉強します
日本語で買い物ができます
日本語で電話がかけられます
どうしていつも枕を持っているんですか
どうしていつも帽子を被っているんですか
どうしてずっとペンを持っているんですか
どうして毎日日本語の本を持っているんですか
どうしていつもメモをするんですか
どうして毎日野菜を食べているんですか
どうしてSUICAを持っているんですか
どうして毎晩日本語を勉強しているんですか

◆わざと小さな字で文を書く
S:はっきり見えるように、大きい字で書いてください
(わざと小さい声で話す)
S:はっきり聞こえるように、大きい声で話してください

◆他適当に例文
学校に間に合うように、? 泳げる 大学に入れる 新聞が読める

◆「車に乗れるように、練習します」「車が買えるように、貯金します」
を同時に提出し、可能Vの助詞の変化(L27)も思い出させる

◆ここでどんな言葉が「ように」の前に来るか注目させる
T:ヨウニの前、ここを見てください。あれ、これ、全部・・・
S:無意志動詞!
T:そうですね。これは全部無意志です。意志はだめです
※意志と無意志は違いがこの段階では浸透しないが、仕方ない。ここでは2つの紹介程度で、L40ぐらいまでには慣れさせるのを目指す

Vジ(無意志V)+ようになりました N4【個人能力の変化】

少し・やっと・かなり・はじめて(よく・ほとんどもあるが、やりにくいためちょっとだけ)
1.以前はできなかったが、今はできるようになった事を表す文型。無意志を使う。意志Vを使うと違う用法『習慣の変化』になってしまうので注意
※能力の変化は無意志V、習慣の変化は社会的であっても個人的であっても意志Vを用いる

2.「なる」はL19で変化を示した。この課ではV可能、わかる、見える、など、能力・可能を表すVを中心に扱う

3.「慣れる・太る・やせる」などのように、元々変化を表す意味を持つ動詞はこの文型では使わない

4.Vジように:①生まれてから獲得した能力(いつ何ができるようになったか)②現代の社会が獲得した便利さについて、を叙述(じょじゅつ)させる
Vナイように:①個人の変化について②社会の変化について、を文作させる

5.手引きでは「ようになります」と書かれているが、マスで使われているところは教科書ではなく、全て「~ようになりました」とマシタとなっている。さらにこのマスとマシタで意味が3つ出る
①現在:漢字が書けるようになった
②未来:毎月100漢字を覚えるから、来年には500漢字が書けるようになる
③普遍的事実:冬になれば、この町は雪が降るようになる(②の用法もある)

  • 漢字がほとんど読めるようになりました
  • ?歳の時、ビールが少し飲めるようになりました
  • ?歳の時、はじめて踊れるようになりました
  • (電気つけて寝る)?歳の時、やっと寝られるようになりました
  • ?歳の時、少し日本料理が作れるようになりました
  • ?歳の時、少し泳げるようになりました

導入・練習

L19復習(WB端に書)
あつくなりました
上手になりました
雨になりました

◆L19変化の概念を復習してから↓に入る
寒い・暗いです +なりました
上手・有名です +なりました
風邪・医者です +なりました
T:じゃ動詞は?(少し・やっと・ほとんど・かなりと練習)
日本語が少し話せるようになりました

◆導入
①「~歳の時、~できるようになりました」で導入
ように
1歳 15歳 20歳
いい ~  ~   ~
悪い ~  ~   ~
②早口言葉など「できない→練習する→できるようになる」 流れから「〜(できる)ようになりました」
(早口言葉:生麦生米生卵)

◆他例文
泳げるようになりました 日本語の歌を歌える ピアノが弾ける (新しい家)ペットが飼える

◆「少し・やっと・(よく)・ほとんど・かなり」を使い、文作
日本語が話せるようになりました

◆QA★LC副詞を見せ、文作
T:日本語はどれだけ話せるようになりましたか(LC「かなり」を見せる
S:かなり話せるようになりました

◆PWで絵を見せ、相手に文を作らせる。正しいかはバディーがチェックする

Vジ/ナイ(意志V)+ようにしています N4【私はいつもしています(習慣) 】

できるだけ・必ず・絶対に
1.習慣的にあるいは継続的に努力して、ある動作をすること、あるいはしないことを表す

2.意志Vを使うが、無意志Vも使える。しかし、教科書では無意志Vとの接続はない
・地震の時はすぐに逃げられるようにしています(非扱)

3.【努力して、毎日・いつもしていることを言う】文型である
△毎日シャワーを浴びるようにしています(シャワーを浴びるのは難しい?)
×私は1級に合格するようにしています
×私は絶対に大学院に入るようにしています
(↑そういうことを言いたいときは、「~ように、~。」などを使う)
〇私は大学院に入りたいです
〇私は大学院に入れるように、勉強しています

  • できるだけ貯金するようにしています
  • 絶対に野菜を食べるようにしています
  • 必ず恋人に電話するようにしています
  • ラーメンを食べないようにしています
  • 無駄な物は買わないようにしています

導入・練習

◆L28「~ています」習慣復習後↓に入る
T:私の給料はとても安いです。将来がとても心配です
できるだけ毎月1万円ずつ貯金するようにしています
私は必ず朝ごはんを食べるようにしています

◆後作
T:お金がないとき、皆さんはどうしますか
お金がありませんから、
➔ご飯は家で食べるようにしています
➔お酒を飲まない
➔要らない物は買わない
➔デートしない

◆どうしたら遅刻するか考えさせる
いつも遅刻しますから、
➔毎朝8時に起きるようにしています
➔早く寝るようにしています
お腹が空かないように、昼ごはんを食べるようにしています

◆活動「何をするようにしていますか」板書のみ。LCをWBに貼り、後件をSに書かせる
学校が終わってから、 勉強しながら、 デートのときは、

◆会話練習

Vジ/ナイ(意志V)+ようにしてください N4 【注意・助言】

1.この「ようにしています」には意志動詞を使う

2.Vテ・Vナイください:「今」・直接的。一回だけ依頼
Vジ・Vナイようにしてください:「長い時間」・間接的で丁寧な依頼。習慣的な依頼

3.意志Vを使うが、無意志Vも使える。
・なくさないように 遅れないように (扱)

4.これは相手に努力を要請するアドバイス、話し手は指示する立場の人になるので、SがTに、下から上に対してはこれは使えない。使う場合はL49尊敬語L41授受表現などを使う

5.誤用例
「海で泳ぐ アパートに住む 食堂でごはんを食べる+ように」
場所を示して、そこで何が禁止され、許可されているかの文型であるのに、このような誤用例が相次ぐ。注意の用法であることをよく言っておく

6.「絶対に」「必ず」と「きっと~でしょう」「ぜひ~」も一緒に教授
★場所PCL1病院L3教室・トイレ・図書館・美術館・L5駅・学校L6レストラン・店L12空港L13川L22アパートL31映画館・教会

  • 絶対に9時までに学校へ来る
  • 必ず毎日宿題をする
  • シートベルトをして車を運転する
  • お酒を飲んだら運転しない
  • 宿題を忘れない
  • 学校に遅刻しない
  • 授業中は騒がない
  • あまり無理をしない

導入・練習

◆まずは身近な学校で許可・禁止されていることを述べる

◆「Vジ/ナイようにしてください」2つの活用混交練習

◆活動。やり方2つ(時間があれば両方実施)
1つ目:場所PCをペアに配り、その場所で何ができて、何が禁止かを書かせる→発表
2つ目:場所あてクイズ。Tがその場所でしていい事と悪い事を言っていき、Sがどこか答える
病院:走らない・携帯電話を使わない・一日中たばこを吸わない
トイレ:たばこを吸わない・
プール:ここでは走らない・シャワーを浴びてから入る・食べ物を食べない
駅:ごみはゴミ箱に捨てる・黄色い線の内側に立つ・降りる人が降りてから乗る
映画館:立たない・恋人や友達と話さない・騒がない
教会:騒がない・たばこは吸わない・静かに祈る
西友:買ってから食べる・何も盗らない・逃げない
アパート:小さな声で電話する・夜洗濯しない・夜パーティーをしない

新出語

・L36必ず 100%    〇1+1=必ず2  ・・・つまり客観的
・L21きっと99%信じる ×1+1=きっと2 ・・・つまり主観的
×朝になればきっと日が昇る
×明日は必ず晴れるよ ←天気予報に100%はない!(×推量 〇希望)
(↑話者の強い願望を表す場合は言う事もあるが、伏せる)
・やっと:望んで待っていること、プラスの事に使うので、「やっと彼が帰った」というと、彼が帰った事について話者が嬉しいと感じている事を表す
・かなり:普通を上回る程度
・絶対に:ここでは否定とともに使う用法のみ扱う
・必ず:「ぜひ」との誤用に注意。ゼヒは望む、勧める気持ちを強めるのに対し、「必ず」は義務感を強めるときに使う。さらに、形容詞や名詞は来ない
×この料理必ずうまいから
×一人で行くのは必ず危ない
×きのうからせきしてるよ。必ず風邪だよ
>>「ぜひ」の使い方
・「できるだけ」は慣用として教えるが、これは分けて考えることができ、中級で詳しく学ぶ
参.だけ(あって/に/まし/でなく) N2~3

授業記録

意志動詞の教授

これまで意志動詞や無意志動詞という言葉は伏せてやってきた。36課でこの二つの名称を教えずに授業をしたほうがいい。もし教えるのならかなりレベルの高いクラスですること。教えずにやったとしても、この課以降意志・無意志が大活躍してしまうが、質問が出る事はあまりない。例↓
L39手紙を読んで、×国へ帰りました(意志V) 〇びっくりしました(無意志V)
L42車 〇を買う(意志V) ×が買える(無意志V) ために、貯金します
L39車 ×を買う(意志V) 〇が買える(無意志V) ように、貯金します
そして、よく可能Vとのみ接続すると教える教師がいるが、そうすると以下のようなやりとりになってしまう。S:わかれるように、べんき
T:だめ。わかるように
S:どうしてですか。可能Vでしょ?
T:だめなものはだめ
S:はあ?
「わかる・忘れる・(病気に)なる」これら語は可能Vにできない。
しかし、肝心なのは、教師は知っておくという事。かなりレベルの高いクラスですること、と述べたが、自分が下クラスで教えていても質問はくるときはくるので、常に意志無意志について説明できるようにしておく。

移動動詞は自動詞か他動詞か

結論から述べると、自動詞だ。問題は助詞
行く:Pへ/に(動作の向き)
渡る:Pを(行為が行われる場所)
自動詞だが、ガをとらない。他動詞は【行為の影響が他に及ぶ動詞】の事。移動する事で影響が及ぶのは自分(疲れる)か地面(痛がる)ぐらいなので、自動詞という事になるのだが、この他に影響が及ぶという話は自他が出る時点ではまず理解不能で、何度か試みた事はあるが、無駄なので、やめた方がいい。
それから、よく学生が言うのが「公園で散歩する」。これも先生によって意見が分かれて大変面倒だ、【使うから教える派】と【何でもかんでも教えてはいけない派】。もちろん誤用ではないが、テストの採点基準が面倒なのでテスト前はヲで徹底し、テストのFB時に「デも言うよ」が折衷案で無難。

考察

意志動詞か無意志かは区別が難しいものもある

「忘れないようにしてください」という文に対してどちらとは言えない。このような文は多い
※意志か無意志かは文脈による場合もある(L42秘訣)
家を出る・水が出る
教師になる・病気になる

「意志+ようになりました」

みん日では非提出だが、【習慣の変化】の用法でなら、「意志+ようになりました」も使える
日本人は約400年前からズボンを〇はく×はける ようになりました
日本語の新聞を読むようになった(習慣の変化)
日本語の新聞を読めるようになった(能力の変化)
日本人は昔魚しか食べませんでしたが、今は肉も食べるようになりました(習慣の変化)
日本人は着物を着なくなりました(習慣の変化)

祈願文

後件を省略すると祈願文になるが、形は「ますように」と丁寧体が使われる
・病気が早く治りますように ・お金持ちになれますように
さらに、この二文を比べる
・(私は)早く退院しますように
は×だが、
・彼が 早く退院しますように
とすると、△となる。退院するのは私でなく、彼なので、意志性が薄くなり可となる

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