「をきっかけに(して)」【N3】
用法
≪接続≫
N+をきっかけに(して)┃以下接続例
V:なし
A:なし
Na:なし
N:本だ+をきっかけに(して)
≪意味・使い方≫
Xをきっかけに(して)Y。
- Xをはじめの理由として、Y <With X as a starting point, Y.>
- 何か新しい行動をした時に、その理由を言うときに使う
- 「して」はあってもなくてもいい
- 「Xがきっかけで」という言い方もある
- 動詞と接続する場合は「Vのをきっかけに」となる
例文
その曲をきっかけに、レディガガが好きになった。 (Thanks to that song, I became a fan of Lady Gaga.)
友人の結婚式をきっかけに、私も結婚の準備を始めました。 (Thanks to my friend’s wedding, I also started preparing for my own marriage.)
新しい仕事をきっかけに、彼は新しい生活をスタートさせることになった。 (With a new job as a starting point, he embarked on a new life.)
一冊の本をきっかけに、私の興味が急速に広がりました。 (Thanks to a single book, my interests expanded rapidly.)
旅行をきっかけに、私は新しい文化や言語に興味を持つようになった。 (Through traveling, I developed an interest in new cultures and languages.)
母の病気をきっかけに、私は医学の勉強を始めることにした。 (My mother’s illness prompted me to start studying medicine.)
転勤をきっかけに、彼女は新しい街での人生を楽しんでいる。 (With a relocation, she’s enjoying a new life in a different city.)
友人の成功をきっかけに、私も自分の夢を追いかけることにした。 (Inspired by a friend’s success, I decided to pursue my own dreams.)
暗い経をきっかけに、彼は自分自身の人生について真剣に考えるようになりました。 (A dark experience prompted him to seriously reflect on his own life.)
子供の誕生をきっかけにして、私たちの家族はさらに絆を深めることができた。 (The birth of a child allowed our family to deepen our bonds even further.)
地域のイベントがきっかけで、新しい友人と出会うことができた。 (Attending a local event led me to meet new friends.)
国で日本人に会ったのをきっかけに、日本語に興味を持った。 (Meeting a Japanese person in my country sparked my interest in the Japanese language.)
類似文型とその違い
「XをきっかけにY」を含め、これらはいずれも「Xをはじめの機会として、Yが起こった」と言いたいときに使いますが、使える場面が少し違います。
まず、「~をきっかけに」は、一番広く使うことができます。XやYに入ることは、個人的なことや小さなこと、ネガティブなことでも構いません。一方、「~を契機に」は、ある程度規模が大きいことに使い、個人的な小さい出来事には使わず、内容もポジティブなことが多いです。
また、「~を皮切りに」も比較的大きなことに使いますが、Yに次々と起こることしか来ない、という制約があります。Yに1回しか起こらないことが来る場合には、「~を皮切りに」は使えません。
例:
この曲(◎をきっかけに ×を契機に ×を皮切りに)彼のファンになった。
社長の交代(〇をきっかけに ◎を契機に ×を皮切りに)社名を変更した。
この作品(△をきっかけに △を契機に ◎を皮切りに)彼は次々と新作を発表した。
このように、「~をきっかけに」「~を契機に」「~を皮切りに」は、使える場面が少しずつ異なります。
コメント