【JLPT N3】「をきっかけに(して)」

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「をきっかけに(して)」【N3】

用法

≪接続≫
 N+をきっかけに(して)
┃以下接続例
    V:なし
    A:なし
  Na:なし
    N:本+をきっかけに(して)

≪意味・使い方
 Xをきっかけに(して)Y。

  1. Xをはじめの理由として、Y <With X as a starting point, Y.>
  2. 何か新しい行動をした時に、その理由を言うときに使う
  3. 「して」はあってもなくてもいい
  4. 「Xがきっかけで」という言い方もある
  5. 動詞と接続する場合は「Vをきっかけに」となる

例文

その曲をきっかけに、レディガガが好きになった。 (Thanks to that song, I became a fan of Lady Gaga.)

友人の結婚式をきっかけに、私も結婚の準備を始めました。 (Thanks to my friend’s wedding, I also started preparing for my own marriage.)

新しい仕事をきっかけに、彼は新しい生活をスタートさせることになった。 (With a new job as a starting point, he embarked on a new life.)

一冊の本をきっかけに、私の興味が急速に広がりました。 (Thanks to a single book, my interests expanded rapidly.)

旅行をきっかけに、私は新しい文化や言語に興味を持つようになった。 (Through traveling, I developed an interest in new cultures and languages.)

母の病気をきっかけに、私は医学の勉強を始めることにした。 (My mother’s illness prompted me to start studying medicine.)

転勤をきっかけに、彼女は新しい街での人生を楽しんでいる。 (With a relocation, she’s enjoying a new life in a different city.)

友人の成功をきっかけに、私も自分の夢を追いかけることにした。 (Inspired by a friend’s success, I decided to pursue my own dreams.)

暗い経をきっかけに、彼は自分自身の人生について真剣に考えるようになりました。 (A dark experience prompted him to seriously reflect on his own life.)

子供の誕生をきっかけにして、私たちの家族はさらに絆を深めることができた。 (The birth of a child allowed our family to deepen our bonds even further.)

地域のイベントがきっかけで、新しい友人と出会うことができた。 (Attending a local event led me to meet new friends.)

国で日本人に会ったのをきっかけに、日本語に興味を持った。 (Meeting a Japanese person in my country sparked my interest in the Japanese language.)

類似文型とその違い

を契機に【N2】
を皮切りに【N1】

「XをきっかけにY」を含め、これらはいずれも「Xをはじめの機会として、Yが起こった」と言いたいときに使いますが、使える場面が少し違います。

まず、「~をきっかけに」は、一番広く使うことができます。XやYに入ることは、個人的なことや小さなこと、ネガティブなことでも構いません。一方、「~を契機に」は、ある程度規模が大きいことに使い、個人的な小さい出来事には使わず、内容もポジティブなことが多いです。

また、「~を皮切りに」も比較的大きなことに使いますが、Yに次々と起こることしか来ない、という制約があります。Yに1回しか起こらないことが来る場合には、「~を皮切りに」は使えません。

例:
この曲(◎をきっかけに ×を契機に ×を皮切りに)彼のファンになった。
社長の交代(〇をきっかけに ◎を契機に ×を皮切りに)社名を変更した。
この作品(△をきっかけに △を契機に ◎を皮切りに)彼は次々と新作を発表した。

このように、「~をきっかけに」「~を契機に」「~を皮切りに」は、使える場面が少しずつ異なります。

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