「なりに」「なりの」【N1】
用法①:見合った
≪接続≫
普通形+なりに/なりの┃以下接続例
V:する+なりに/なりの
A:少ない+なりに/なりの
Na:にぎやかだ+なりに/なりの
N:私だ+なりに/なりの
≪意味・使い方≫
Xなりに/なりのY。
- Xに見合った、ふさわしい程度でY <Y appropriate to X>
- 「Xのレベルで考えれば十分な程度である」と言いたいときに使う。
- Xを低く見積もる言い方なので、謙遜で「私なりに」などとよく使う。反対に、目上の人に対して「先生なりに頑張った」などと使うことはできない
- 直前の話題を受けて「それなりに/の」と指示語を使う場合もある
例文
彼は足が遅いが、遅いなりに全力で走った。 (He may be slow, but he ran with all his might.)
自分たちなりに頑張ってるお店なので、よろしくお願いします。 (We’re doing our best in our own way at this shop, so please support us.)
彼は自分の能力なりに最善を尽くしてプロジェクトに取り組んでいる。 (He is doing his best within his abilities to work on the project.)
子どもも子どもなりに色々考えている。 (Children also think in their own way.)
部長に言われた問題点を、私なりに整理してみた。 (I tried to organize the issues as best I could, based on what the department head told me.)
収入が低いなら低いなりの生活をしなければならない。 (If your income is low, you have to live within those means.)
こんなに低予算では、それなりの商品しか生まれない。 (With such a low budget, only products of a certain quality can be produced.”)
彼は新人だが、自分なりの方法で問題を解決しようとする。 (He’s a newcomer, but he tries to solve problems in his own way.”)
私なりの解決案を上司にプレゼンするつもりだ。 (I intend to present my own solution to the boss.)
用法②:独自の
≪接続≫
普通形+なりに/なりの┃以下接続例
V:する+なりに/なりの
A:少ない+なりに/なりの
Na:にぎやかだ+なりに/なりの
N:私だ+なりに/なりの
≪意味・使い方≫
Xなりに/なりのY。
- X独自のY <X has its unique Y>
- 「ほかにはない、Xだけの」と言いたいときに使う
- 用法①に比べて、謙遜の意味合いは薄い
- どちらかといえば「~なりの」の方がよく使う
よく一緒に使われる言葉・文型・表現
「私」「自分」など人称名詞
例:この、火を途中で止めるやり方は私なりの調理法です。
例文
料理教室で習ったレシピを自宅で私なりにアレンジして、新しい味を楽しんでいます。 (I enjoy experimenting with the recipes I learned in the cooking class and adding my own twists to create new flavors at home.)
この問題に取り組む際、私なりに調査とデータ収集を行った。 (When tackling this issue, I conducted research and collected data in my own way.)
文化祭が成功に終わったのは、彼らなりに色々考えて実行したからだろう。 (The success of the cultural festival can be attributed to their creative thinking and execution, in their own way.)
この、火を途中で止めるやり方は私なりの調理法です。 (This method of stopping the fire midway is my own cooking technique.)
流行に流されず、自分なりの魅力を出したい。 (I want to showcase my unique charm without being swayed by trends.)
今回の旅行は、私なりの楽しみ方を追求したいと思っています。 (For this trip, I’m looking forward to pursuing my own way of enjoyment.)
この小説に、私なりの感想や解釈を述べてみたいと思う。 (I’d like to share my thoughts and interpretations of this novel from my own perspective.)
田舎なりの良さを発信している。 (They are promoting the charm of rural life in their own way.)
この絵画は海外生活が長かった彼女なりの色遣いが目を引く。 (This painting stands out with her unique use of color, influenced by her extensive experience living abroad.)
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