JLPT文法解説:につれて N2

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用法

接続

動詞のじしょ形と名詞+につれて┃以下接続例
   V:する+につれて
   A:なし
 Na:なし
   N:雨+につれて

意味・使い方

X:文型の直前にある言葉 Y:文型の直後にある言葉

1.前件の変化したら、後件も変化するということを表す。

2.「につれ」という形もあり、こちらは「につれて」よりややかたい印象がある。

3.Xには変化する言葉がくる

よく一緒に使われる言葉・文型・表現

後件には以下のような言葉がよく使われる。

「変わる・変化する・上昇する・増える・減少する」

例文

年をとるにつれてだんだんと油料理が食べられなくなった。

山は登るにつれて酸素が薄くなる。

問題を解き進めるにつれて、問題の傾向がわかってきた。

町は寒くなるにつれてクリスマスムードに変わっていく。

梅雨になるにつれてじめじめしてくる。

彼女を深く知るにつれて、彼女への気持ちが冷めていくのがわかった。

電車が駅に近づくにつれて、乗客は立ち上がり始めた。

寒くなるにつれて、山の色が変わっていく。

アメリカ人に日本語を教えるにつれて、私の英語も上達していった。

電車が駅に近づくにつれて、彼女の涙は溢れていった。

戦争が激化していくにつれて、A国から避難する国民が増えた。

新型コロナウイルスの感染者が増えるにつれて、街から人々が消えていった。

本を読み進めるにつれて、物語の結末が予想できてしまった。

毎朝私は会社が近づくにつれて、動悸が激しくなる。

学習者の誤用例

「暑いにつれて、気温が上がる」といった誤用が見られた。そもそも形容詞とは接続しない。

「暑い」を使いたいのであれば、「暑くなる」と動詞形にするなどの工夫が必要であることも教えると練習の幅が広げやすい。

次第に変化する事を表す文型

とともに N2

にしたがって N3

につれて N2

にともなって N2

全文型に共通する事

1.前件の変化→後件の変化(とともにN2のみこれに当てはまらない場合がある)

2.次第に族で「にしたがって・につれて・にともなって」がほぼ同じで、JLPTでこの3つの違いを問う問題はない

と共に:「同時に」という意味もある

×Xに意志性の言葉 〇二方向変化
 ・二十歳になる×につれて ×に従って飲酒や喫煙が許される
 ・アメリカ人に日本語を教える△と共に 〇につれて、私の英語も上達していった

に従って:単に並行して起こっている事を表す。後件は変化による事態でもOK

〇Xに意志性の言葉 〇二方向変化
 ・声援が大きくなる〇につれて、アナウンサーの声も大きくなった
 ・子供の数が減る~、学校の数が減った
 (↑これは「従って」でもいいが、「つれて」で言うと客の声に引っ張られてアナウンサーの声も大きくなったという事を表せる)

につれて:前件を引き金に比例的に後件の変化・推移も程度を増す

×Xに意志性の言葉 ×二方向変化
 ・今後通勤客が増えるに×つれて 〇従って、電車の本数を増やしていこう
 ・売上高の増減につれて、その年のボーナスも変わってくる

に伴って:後件は変化のみ

〇二方向変化
 ・受注量×にともなって 〇従って、ボーナスが支払われる

それぞれの詳しい解説と例文

とともに N2」  「にしたがって N3

につれて N2」  「にともなって N2

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