用法
接続
じしょ形・N+にしたがって/にしたがい(に従って/に従い)
V:なる+にしたがって/にしたがい
A:なし
Na:なし
N:変化+にしたがって/にしたがい
意味・使い方
1.前件の変化の後に、後件の変化がくる
2.単に並行して起こっている事を表す。後件は変化による事態でもOK
〇会場の客の声が大きくなるにつれて、アナウンサーの声も大きくなった
これは「従って」でもいいが、「つれて」だと、客の声に引っ張られてアナウンサーの声も大きくなったという事を表す
3.漢字を見てもわかる通り、前件後件は従属的な関係を示す。つまり、前件が後件を強く引っ張って変化が起こる
例文
女性の社会進出が進むにしたがって、結婚する女性が減っていった
一人席を立つのににしたがって、周りの人も立ちあがった
次第に変化する事を表す文型
「とともに N2」
「につれて N2」
全文型に共通する事
1.前件の変化→後件の変化(とともにN2のみこれに当てはまらない場合がある)
2.次第に族で「にしたがって・につれて・にともなって」がほぼ同じで、JLPTでこの3つの違いを問う問題はない
と共に:「同時に」という意味もある
×Xに意志性の言葉 〇二方向変化
・二十歳になる×につれて ×に従って飲酒や喫煙が許される
・アメリカ人に日本語を教える△と共に 〇につれて、私の英語も上達していった
に従って:単に並行して起こっている事を表す。後件は変化による事態でもOK
〇Xに意志性の言葉 〇二方向変化
・声援が大きくなる〇につれて、アナウンサーの声も大きくなった
・子供の数が減る~、学校の数が減った
(↑これは「従って」でもいいが、「つれて」で言うと客の声に引っ張られてアナウンサーの声も大きくなったという事を表せる)
につれて:前件を引き金に比例的に後件の変化・推移も程度を増す
×Xに意志性の言葉 ×二方向変化
・今後通勤客が増えるに×つれて 〇従って、電車の本数を増やしていこう
・売上高の増減につれて、その年のボーナスも変わってくる
に伴って:後件は変化のみ
〇二方向変化
・受注量×にともなって 〇従って、ボーナスが支払われる
それぞれの詳しい解説と例文
比較文型:◆その通り族
「に則って N1」「に即して N1」「に沿って N2」「に従って N3」「通りに N3」
文が冗長になるのを防ぐため、それぞれ「則」「即」「沿」「従」「通」と略称を用いて説明する。〇は使える、✕は使えないことを表す
【接続】
N+に則って N+に即して N+に沿って Vジ・N+に従って Vジ/タ・N+通りに
【X:抽象物(指針になるもの) の通りにYする】
規則 〇に則って 〇に即して 〇に沿って 〇に従って 〇通りに 処罰する
➔この指針の用法が最も基本的なもの。
【XとYが同時に変化する】
夏が近づく ✕に則って ✕に即して ✕に沿って 〇に従って ✕通りに 暑くなる
➔前件と後件が同時に変化することを表せるのは従のみ
【X:具体物(場所)】
川 ✕に則って ✕に即して 〇に沿って ✕に従って ✕の通りに 道が続いている
➔場所を基準にYする場合沿のみ〇
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