接続:フ(Naな・N)+どころか
用法① Yの強調
意味・使い方
1.Xを一部または全て否定し、Yを強調する。
2.後件が肯定文の場合「Xはもちろん、それより程度の重いYもそうだ」
・米は日本~世界中で食べられている。
3.後件が否定文の場合「Xはもちろん、それより程度の軽いYもそうではない」とXもYも否定する文になる
・彼は酷いケガで、歩く~立つことすらできなかった。
よく一緒に使われる言葉・文型・表現
「~すら」がよく一緒に使われるが、「~すら」はN1なので代わりに「も」で代用する。
例文
米は日本どころか世界中で食べられている。
彼は日本語どころかロシア語やドイツ語もできる。
彼は私の期待に応えるどころか、それを超えた働きをみせた。
彼は酷いケガで、歩くどころか立つことすらできなかった。
彼はまだ作文どころか、自分の名前も書けない。
あなたの成績では大学に入るどころか卒業もできるかわからない。
ケンカ中のあの二人は会っても話すどころかあいさつもしない。
1年も勉強しているのに、漢字どころかひらがなも書けない。
A:最近彼とデートしてるの?
B:デートどころか電話もしてないよ。試験勉強で昨日も寝てないんだから。
用法② XよりもYだ
意味・使い方
1.Xよりも程度の重いY、と述べる時に使う。「Xはもちろん」という意味にも使われる。
2.XとYは同種のものが多い。同種でないこともあるが、違和感がある。
・彼は頭がいいどころか、性格までいい。
?彼はハンサムなどころか、性格もいい。
3.相手が言ったことに対して「とんでもない!」と否定して使われることが多い。
よく一緒に使われる言葉・文型・表現
「~ほどだ N3」が文末でよく一緒に使われる。
例文
彼は頭がいいどころか性格までいいのでとても人気がある。
A:Bのおじいちゃんいつも元気だよね。もう90歳じゃなかった?
B:元気どころか、毎年県のマラソン大会に出場するほどだよ。
A:金平さんって有名な人なの?
B:有名どころかこの町で彼を知らない人はいないほどだよ。
米は日本どころか、アジアの多くの国で食べられている。
用法③ XではなくYだ
1.XではなくYだ、というYを強調する言い方。
2.目の前の人が言った事に対し、それを否定または、確認する時にもよく使われる
程度の対比を表す文型
「はもとより N2」
例文
一人でよく来られたね。迷わなかった? …迷うどころか簡単に着いたよ
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