42課教案 ~ために(目的・利益) ~のに(評価・用途・必要)

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教師用メモ

形式名詞ノの使い方マトメ

L9 【の=物】
・これは私のです ・このペンは彼のです

L38 評価・感想・嗜好・能力【の=事】
・漢字を書くのは難しい ・~するのが好き ・歩くのが速い ・~のを知っている

L42 用途・必要【の=事・行為】
・やかんはお湯をわかすのに使う ・行くのに一時間/千円はかかります

意志・無意志

この課では意志と無意志が深く関わってくる。これの違いと教え方は教師でも難しいので、以下の「意志動詞・無意志動詞とは」でよく予習しておくことを強くおすすめする。

【画像】完全攻略!意志動詞・無意志動詞とは
意志、無意志? 動詞には人の意志を含むもの、そうでないものとで二分することができます。 「食べる」は意志を含む動詞で意志動詞です。「(雨が)降る」は意志を含まない動詞で無意志動詞です。 それでは簡単なクイズをしてみましょう。「食べる」...

教案

Vジ/Nの+ために、~ N4 【目的】

- 教える際の留意点-

1.前件に達成したい目的を置き、後件にそれを達成するための対応を置く。

2.「ように」「ために」違い:ヨウニの前も目的であるが、無意志動詞が使われる。
×日本語が上手に話せるように、勉強しています。
〇日本語を上手に話すために、勉強しています。

3.目的を表す用法において、前件と後件の主語は同じである。
×私は日本で働くために、父がお金を貸してくれた。

4.タメニは目的用法と利益用法の2つあるが、混乱するだけなので、その2つの違いを懇々と説明する必要はない。

5.前件は意志動詞・後件は意志・無意志可能

 

導入・練習

◆導入
T:どうして皆さんは日本語を勉強していますか
S1:母にお金をあげたいです
S2:専門学校に入りたいです
T:母にお金をあげます、ために、勉強しています
T:専門学校に入ります、ために?
S:勉強しています

母にお金をあげるために、(日本語を)勉強しています。
専門学校に入るために、

◆フラッシュカードでじしょ形練習
T:ここを見てください(「ために」の前の部分を指す)ここは何形ですか
S:じしょ形です
T:今日はじしょ形を使います

T:皆さん、これは?(「働きます」を指して)
S:はたらく
T:これは?(「休みます」を指して)
S:休む
T:じゃS1さん、これは?(「行きます」を指して)
S1:行く
T:じゃS2さん、これは?(「帰ります」を指して)
S1:帰る
・・・

◆導入
T:昨日Sさんはどうして休んだんですか
S:アルバイトの面接に行くために、休みました

アルバイトの面接に行くために、休みました。

◆導入
T:皆さん、貯金していますか
S:はい
T:どうしてですか
S:自転車を買うために、貯金しています
T:これでもいいですよ

自転車のために、貯金しています。

◆他例文
日本へ来ます・学校を休みます・大学に入ります・弁護士になります・家を買います・家族に会う・結婚する

Nの+ために、~ N4

- 教える際の留意点-

1.一つの語が目的にも利益にもなり得るため、それほどこれらの違いにこだわらないようにして教える。
目的:新しい仕事のために、資格の勉強をしている(to get a new job)
利益:今の仕事のために、資格の勉強をしている(study for my job)

導入・練習

◆導入
T:ここは日本です。どうして(日本語以外で書かれた看板や案内を見せ)ローマ字で書いてありますか
S:外国人のために、書いてあります

外国人のために、書いてあります。

◆導入
T:私はもう20年ぐらいたばこを吸っています。でも、もうたばこをやめようと思います
S:どうしてですか
T:健康のために、たばこをやめようと思います

健康のために、たばこをやめようと思います(「やめます」でもOK)

T:Sさんは毎日一生懸命勉強しています。仕事も頑張っていますね。すごいです。私はできません
S:国で子どもが待っていますから
T:なるほど。じゃ、「ために」を使って
S:子どものために、頑張っています

子どものために、がんばっています。

◆【N+ために(利益用法)】のみの練習。後作
子ども・親・恋人・国・駅は日本語が上手じゃない人・〇〇先生  +のために、

◆【N・V+ために混交】どうしてその状態なのかをンデス体でQA
Qどうして人が大勢並んでいるんですか Aチケットを買うために、並んでいるんです

◆活動。学生同士でインタビュー
「日本へ来た目的」「日本語を勉強する目的」「働く目的」「貯金する目的」「引っ越す目的」をテーマにインタビューさせ、時間に余裕があれば発表させたり、板書させに来させる。

Vジの/Nに、~ N4 【①使い方(用途)・役に立つ】

- 教える際の留意点-

1.L38でもやったが、形式名詞である。ノが動詞を名詞にすることを復習する

2.携帯電話・パソコンは無限に例文を作れる。

3.後件には状態の言葉が入る。よく使われる言葉は 役に立ちます・使います

導入・練習

T:これは何ですか
S:封筒です
T:封筒はどうやって使いますか
S:手紙を入れます

封筒    使います

封筒 手紙を入れます 使います。

封筒は手紙を入れるのに使います。

◆同様にして様々な物を使って導入する。
T:これは缶切りです。缶切りは?
S:缶切りは缶を開けるのに使います

T:これは電子辞書です。電子辞書は?
S:電子辞書は言葉を調べるのに使います

T:これは歯ブラシです。歯ブラシは?
S:歯ブラシは歯を磨くのに使います

「歯ブラシ」や「ハンガー」「ファイル」「カッター」など、日常使っているのに実は名前を知らない、だけど教科書にはないという言葉がたくさんあります。それら未習語をあえて提出してあげると、学習者はとても喜び、メモします。授業にも前のめりになるのでそういった言葉をメインに扱うとこの文型も上手に教えられるでしょう。

◆絵を見せながら、文作させる。
T:これは何ですか。これはミキサーです。材料を混ぜます
S:ミキサーは材料を混ぜるのに使います

 

◆欲しい物を買いに店に来たが、名前がわからないという状況を示す。様々な物を使って導入する。
T:ここはスーパーです/百均です(と言って店のイラストを見せる)。私はお客さんです。店員に言います。
T1:あのう、これ……(と言って缶切りのイラストを見せる)名前がわかりません。缶詰を開けるのに使うものが欲しいんですが……
T2:ああ、缶切りですね。あの棚にありますよ
T1:ありがとうございます

A:あのう、缶詰を開けるのに使うものが欲しいんですが……。
B:ああ、缶切りですね。あの棚にありますよ。
A:ありがとうございます。

他にもいろいろな物を見せながらキューを与えて、文作させる

T:これの名前は?(定規)
S:わかりません
T:あのう、これ……(と言って定規のイラストを見せる)名前がわかりません。長さを測るのに使うものが欲しいんですが……これはジョウギです。じゃ皆さんどうぞ
S:ああ、定規ですね。あの棚にありますよ

  • 電子辞書・言葉を調べる
  • カッター・紙を切る
  • 封筒・手紙を入れる
  • 歯ブラシ・歯を磨く
  • 爪切り・爪を切る
  • ソムリエナイフ・ワインを開ける
  • 定規・長さを測る
  • この本は日本語を勉強するのに使います

 

◆名詞接続の導入
T:これの名前は?(ドライバー)
S:わかりません
T:ドライバーです。これは何に使いますか
S:機械を修理するのに使います
T:そうです

機械を修理するのに使います。

T:「機械を修理するのに使います」は「機械の修理に使います」もいいです

 

機械を修理するのに使います

機械の修理に使います
  • この本は日本語の勉強に使います
  • ドライバー・機械の修理
  • カレンダー・予定の確認
  • ファイル・プリントの整理

◆スマホを使って活動
スマホ1つで様々な例文が作れるので、グループに分かれて、
先生が知らない使い方も出てくるだろうから、とてもおもしろいし、盛り上がる。
T:これは何ですか
S:スマホ
T:スマホで何ができますか
S:メール!映画!
T:しー!ちょっと待ってください。今からそれをここ(ワークシートを見せる)に書いてください。グループになってください

 

例↓
インターネットをします のに  使います
メールをします
地図を見ます
音楽を聞きます
言葉/漢字を調べます

Vジの/Nに、~ N4 【②意見・評価】 【③必要】

- 教える際の留意点-

用途の用法を教え、次に意見・評価の用法、そして最後に必要な時間・費用の用法をここで教える。

  1. 用途の用法:~のに使う
  2. 意見・評価の用法:~のにいい・便利・不便
  3. 必要な時間・費用の用法:~のにかかる・要る・必要

意見・評価の用法

  • メジャーは長さを測るのに便利です。
  • 東京は買い物するのに便利です。
  • 駅前は住むのに便利です。
  • 新宿は遊ぶのにいいです。

必要な時間・費用の用法

  • 国へ帰るのに3時間かかります。
  • 10万円要ります。
  • 旅行に5万円必要です。

先生は「10万円要ります」と簡単に言っていますが、これは上級でも難しい助数詞の使い方です。よく「10万円要ります/必要です」などと言います。本来この「かかる」「必要だ」は助詞「が」をとります。しかし、助数詞が前に付く場合に限りこの「が」は要りませんかなり前の課で学習したことなので せっかくなのでそのことについてもう一度復習してみるのもいいでしょう。

導入・練習

◆定規と比較して、メジャーの方が便利だと言う
T:これは何ですか
S:定規です
T:これは?
S:わかりません
T:これはメジャーと言います。定規とメジャー、どっちが便利ですか
S:メジャーの方が便利です

定規は長さを測るのに使います。
メジャーは長さを測るのに使います。

T:メジャーは便利です、「使います」は「便利」に変えましょう

メジャーは長さを測るのに便利です。

 

「いいです」はあらゆる状況で使えてしまうので、最後に提出しましょう。最初に教えると、以降は「いいです」ばかりを学習者が言って練習になりません。

 

◆導入
T:皆さん、東京はどうですか
S:東京は便利です
T:何が便利ですか
S:いろいろあります
T:じゃいろいろ買えますね
S:はい

買い物するの に 便利です。
買い物    に 便利です。

T:じゃ〇〇(地名)は?
S:何もありません

買い物するの に 不便です。
買い物    に 不便です。

◆他
この本は日本の文化を勉強する のに 便利です/いいです/役に立ちます
カメラを修理する のに 1週間ぐらい/5千円ぐらいかかります

◆【動詞と名詞を混ぜた練習】
A:ここは駅から遠いですね
B:ええ、学校に通うのに不便です

◆会話
A:この間パソコンを買ったんです
B:私も買いたいと思っているんですが、どうですか
A:データの整理にとても便利ですよ
B:それはいいいですね。私も一度見に行きます

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