授業後、学生に紙の宿題を渡し、翌日回収した紙の宿題を添削するのは大変です。紙の宿題をよーーーーく見てみると、何だか同じ答えのものが5枚、10枚・・・
宿題の書式を変更する
宿題を持って帰って添削するという方は多いです。
自分が勤務している学校において、添削にかける時間の平均は1日何時間?
— 『日本語教師のN1et』のカキアゲ (@kakiagex) February 22, 2017
上司に宿題を以下のようにするよう提案してみてはいかがですか。
- 宿題を全て選択問題にする(添削楽に)
- 翌朝授業中教室で答え合わせ(添削0に)
こうすることで、宿題を捨てられたり、写して出されたとしても教師のへのダメージは少なくて済みます。
ただ、これだと結局宿題を「捨てる」「写す」を防ぐことはできません。そこで次の宿題の扱い方とデータ化です。
宿題のデータ化
私がやっている宿題の出し方を紹介します。
学期始まりに以下の事を伝えます。
- 成績は出席率と試験の点数、授業態度でつける
- 宿題は成績に関係ないが、出したい者は出すように
- その学んだ文型を使って文を作り、私のメールアドレスに送らせる
出す出さないは自由で、しかも成績に入らないのなら友達の宿題を写す理由もありません。
「頑張って宿題を出したのに成績に反映させないのはおかしい!かわいそう!」
という方もいらっしゃるかと思いますが、私はそうは思いません。なぜなら宿題とは学生の日本語能力向上のために行うためのものであり、成績も所詮それを達成するためのエサに過ぎません。成績が先ではなく、能力の向上を先に据えて考えるべきです。
「でもそんなやり方で皆出すの?義務じゃなくなったら誰も出さないんじゃ…」
義務じゃないから出すんです。やらなくてもいい事と、やらなくちゃいけない事と、どちらの方がやる気が出るでしょうか。
宿題はメール(データ)なので、紙と違い添削が楽です。
工夫次第、アプリを使うなどすればいくらでも添削時間を削減できると同時に、保存、管理がしやすくなります。引継ぎの先生にそのデータを渡せば、どの学生がどんな誤用をするのか、先学期どのような宿題をしたかがわかります。紙の宿題だと、当たり前ですが学生に返却するので教師側に宿題が残りません。
まとめ
今回紹介したのは、
- ①-1:宿題を全て選択問題にする(添削楽に)
- ①-2:翌朝授業中教室で答え合わせ(添削0に)
- ②:宿題のデータ化
宿題の添削にお悩みの方は、この2つの方法を試してみてはいかがですか。
さらに添削の完全自動化について詳しくやり方を以下の記事で紹介しています。
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