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助詞のような働きをする文型の例と一覧

詳しい文法の解説
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助詞と文型

文型には様々な用法があります。

  • 台風で、学校が休みになった。

という文の中にある「で」は原因を表しています。この「で」を文型で言うこともできます。

  • 台風のおかげで、学校が休みになった。
  • 台風のせいで、学校が休みになった。

「おかげで」を使うと台風に感謝していることを表し、「せいで」を使うと台風が嫌だという意図が感じられます。
このように、助詞では文産出者の意図が言い表せないことも、いくつかの文型を使うことで、それを可能にします。

助詞のような働きをする文型一覧

上の「一年間に渡る戦争」という文、文型の部分を「の」にしても意味は伝わりますが、話者の「一年間この戦争は続いていたんだ」という意図は伝わりません。

居心地の悪い助詞

  • 日本で香水の売上は低い

この文を読んだ時、恐らく何か違和感を持つのではないでしょうか。「で」という原因や地点、手段など、広く意味をカバーするものでは意味がブレてしまいます。助詞は使いやす過ぎるのです

  • 日本の香水の売上は低い

こちらは「の」が重複して、しつこくうるさく感じます。また、助詞の重複は多義文を作ってしまう恐れもあるので、注意が必要です。
「で」も「の」もダメとくれば、どうしたらいいのでしょうか。

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  • 日本における香水の売上は低い

「における」という文型を使います。「において」は「で」を表す文型ですが、じしょ形「における」にすることで助詞「の」と同等の働きができます。
さらに、「で」「の」は「売上」という少しかたい言葉とは相性が悪い(言葉の呼応性)ので、

日本+における+売上

という文の方が収まりがよくなるのです。

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文型とは

そもそも文型とは何なのでしょうか。定義は以下の3つのようになっています。

  1. 基本的にはひらがなで表記され(『~て来る』や『~次第』など漢字表記のものも多い)、述語(動詞や形容詞、名詞など活用する言葉)に付いて、意味を変えるものを文型と呼びます。
  2. 文中や文尾に来ます。
  3. 一文字違うだけで意味が大きく変わることも多いです。「ために」と「ゆえに」という文型を例にとり、説明します。

文型「ために」
・家族のために、働いている(利益)
・働いているのは、家族のためだ(利益)
・工事中のため、通行不可(理由)
×ための家族、働いている
・人民の、人民による、人民のための政治(手段)
・彼の話によると、それはただの噂だったらしい(伝聞)
【文型が接続詞として機能する場合は文頭に来ることもある】

文型「ゆえに」
・美人ゆえの悩み(文中)
・彼女はとても美人だ。ゆえに、悩みも多い(文頭)
【形が様々に変わり、それによって接続のしかたも変わる】
・N+によって/+により/+による/+によっては

◆文型には実に様々な形があり、それが日本語学習者を苦しめています。例えば

ごとき/ごとく N1

この文型の動詞と名詞の接続を見てみましょう。

「するがごとく・するがのごとく・するかごとく・するかのごとく」

「山のごとく・山であるがごとく・山であるがのごとく・山であるかごとく・山であるかのごとく」

さらに『ごとく』は『ごとき』にもなるという恐ろしい文型です。こういった文型を教える際は全ての形を教えず、使用する教科書に準拠するのが鉄則ですが、教師の采配で最も使う形を教授することも必要です。

まとめ

  1. 助詞は表す意味が非常に多い
  2. 助詞で違和感がある時は文型を使う

文を書いていて、「この文、何か違和感があるなあ」と思ったら、助詞を文型にかえてみると、その違和感が取り除けるかもしれません。

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