海外での教授経験しかない日本語教師の苦悩

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帰国後の苦悩

海外での教授経験のみで日本の日本語学校に来るとまず、ショックを受けます。

「“こんな事”をするために日本語教師になったんじゃない」
「なんだこの惨状は」

と嘆き、辞めてしまう者、教えていた国に戻る者、耐える者、反応は様々です。“こんな事”とは、「バイト疲れの学生を起こす」「進学先の名前も知らない進学希望者の進学指導をする」「日本語の勉強をしたくない人に日本語を教える」

1つ目で教師の仕事を思い出し、2つ目で呆れ、3つ目に気づいた頃にはもう心は亡くなっています。さらに4つ目、5つ目…と控えている、ゾッとします。

一時期は目も当てられない底でしたが、底はもう脱しました。
しかし、脱したとは言え、まだマシ程度なので、今海外で教えている方は、

①政府・入管が対応をしっかりとるまで(200年後ぐらい)待っていただくか、
②帰国後、勤務先の日本語学校選びを慎重にやるか、
③別の選択肢

をお勧めします。
ちなみに、スタートが日本の日本語教師はご安心ください。落差も比較対象もないので、そこまで病むことはありません。あくまで海外➔日本の方に向けた話です。

日本語学校以外でならどうか

そして、上で挙げた選択肢の③、別の選択肢とは、「大学」「専門学校」など、「日本語学校」以外の機関で働き始めれば、ここまで書いてきた惨状を見ることなく楽しい日本語教師ライフを満喫、いい学生に囲まれて・・・

とはいきません!

大学や専門学校でも、確率は低くなりますが、います。
日本人よりも外国人学生の方が多い、あるいはほぼ同数という学校はとりあえず敬遠した方がいいです。
そういうところは、もう日本人が来ず、外国人で学費を得ることに集中し、そのため学費も教師の給料も下げそのせいで学校全体の質も下がるという最悪の負のスパイラルに入っています

経営者とは名ばかりの金の亡者が巣食う魔窟は日本全国どこにでもあるので、それを嗅ぎ分けなければなりません。この記事でもその嗅ぎ分け方の一部を紹介しています。

傾向の話

恐らく海外で教えている方でこれをお読みの方の中には「海外も同じだ。勉強しない人はいる」という方がいると思います。海外の「勉強しない人」と国内のとでは程度も頻度も様子も、全てが異なります

そして、「なぜ勉強したくない人が学校にいるのか」という理由は下の記事をご覧ください。

働きたい留学生と学びたい留学生が混在する”教育”現場
日本語学校は勉強するところ、なのでしょうか。日本語学校の果たす目的とは何なのでしょうか。 日本に滞在する外国人の属性 まずはこちらのデータをご覧ください。日本で働いている外国人の種類です。 高度人材:高い技術や専門性を持つ 留学生:週28時...

最後に

全ての学校がこうだとは言いませんが、確率としては非常に高いので、国内日本語学校で働こうとしている方は、多少の覚悟は必要です。

学校選びはこちらの日本語学校”裏”事象を参考にしてみてください。日本語学校についての現状を様々な視点から書いています。

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