用法
接続
動詞のて形+てみせる┃以下接続例
V:して+てみせる
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.話者の意志や決意を相手に表明する場合と、手本を見せる場合の2つの用法がある
2.漢字で書くと「て見せる」となり、「見せる」つまり、相手に行動を見せるという事を説明すると理解の助けになる
3.簡単なもの、短時間でできるものに使う
×彼は親に心配をかけないように、結婚してみせた
4.無意志動詞は使えず、意志動詞のみと接続する。
×桜が咲いてみせる
5.継起の用法と捉え、「見せる」を本動詞として使う方法もあり、本文型と区別がつかないものもある
・医者が聴診器を耳にあてたので、彼は服を脱いで見せた
6.『③相手に示す』という限られた用法もあり、これは助動詞的な本文型を本動詞的に捉えたものだが、非教授
・プレゼントは期待したものじゃなかったが、彼は全力で喜んでみせた
よく一緒に使われる言葉・文型・表現
「必ず・絶対に・きっと」
例:必ず成功してみせます。
例文
①決意表明(人に強く言う)
先生、必ずN1に合格してみせます。
前回は負けたけど、今度は必ず勝ってみせます。
今日はうまく話せなかったけど、明日は必ず告白してみせるぞ。
将来先生になってみせます。
②手本(人に見せる)
先生は学生の前で単語を正しく発音してみせた。
先生は皆の前で漢字を正しく書いてみせた。
日本の伝統舞踊を踊ってみせた。
子どもにトイレのやり方をやってみせた。
アルバイトの後輩に接客のやり方をやってみせた。
この文型の教案・教え方
以下の文を比較して教える。
- 必ず合格する 合格してみせる
- 先生は単語を発音した してみせた (壁に/学生に向かって発音
T:「合格する」と「合格してみせる」は何が違うと思います。
S:~
T:なるほど。「てみせる」は普通漢字で書くことはないけど、「見せる」ですよね。だから、「てみせる」は人の前で自分の強い気持ちを見せます。例えば、(壁に向かって話す)私は必ず合格します。(人に向かって話す)先生、私は必ず合格してみせます。他にも、(壁に向かって話す)「つ」は「ちゅ」じゃありません。「つ」です。先生は発音した。(人に向かって話す) 「つ」は「ちゅ」じゃありません。「つ」です。先生は発音してみせた。ですから、壁に、発音してみせた、はダメです。
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