用法① 変化
接続
て形+ていく/てくる
V:多くなっ+ていく/てくる
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.過去の事を言う場合は「てきた」、未来なら「ていく」とする教科書もある。一つの手ではあるが、必ずしもそうとは限らないので※
2.A変化が恒常的に、こちらに向かってくるようなものはテクル。Bは変化の対象が自分(親)の手を離れ遠ざかる事を言うためテイクが自然
Aお酒を飲むと顔が赤くなってくる(テイクは△)
B子どもは親に叱られて悪い事といい事を学んでいく(テクルは△)
3.変化の言葉を使う
×結婚してきた
4.変化を扱う文型ではありがちだが、本来3.により「結婚していく」は×ではあるが、「昔の友達がどんどん結婚していった」は1人の行動ではなく現象と捉えられるので〇
5.テクルテイクがない場合はどうなるのか
・先生の話を聞いてわかってきた(これをわかったにすると100%わかったことになる
例文
最近ずいぶんと寒くなってきた
これからどんどん寒くなっていく
用法② 現場指示方向
接続
て形+ていく/てくる
V:多くなっ+ていく/てくる
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.移動の方向を視点の違いにより表現する
2.紛らわしい文に「娘は結婚していく」というのがある。これは現場指示方向を扱う②の用法とは違う、話題指示方向である。つまり、娘が母親の精神内で遠ざかっていく事を表現している一文となる。教えなくてもいいが、こういう用法もある事は留意しておく
用法③ 移動時の状態
接続
て形+ていく/てくる
V:多くなっ+ていく/てくる
A:なし
Na:なし
N:なし
意味・使い方
1.「行く・来る」動作をある状態で行う事をVテで表す
2.初級で既習の「持って行く・来る」は実は一つの言葉ではなく、二つの動詞が合わさった複合語である。移動動詞の「行く・来る」と合わさることで、複合する言葉の移動する際の状態を表す
例文
子どもが走ってきた
タクシーに乗っていく
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