目次
用法
接続:N+向けだ/に/の
1.製品に多用されるので、性格など非生産物は×
2.Xは人が多い
3.「~向けに作られた」の形が多い(「~のために作った」というニュアンス)
例文
学生向けの安いアパート
違い 「向き N3」「向け N3」
向きN3 Xに適した
向けN3 Xのために作った・Xは製品や物が多い
ムキの方が使えるものが多い
その製品が極めてXに適したもの
・男性 〇向け △向き の化粧品
(↑化粧は女性のために作る商品だが、わざわざ男性のために作ったのでムケ)
『その製品が極めてXに適したもの』ではない場合
・お年寄り 〇向け 〇向き のやわらかいお菓子
(↑お菓子は誰かのために作るものではないので、両方可。ムケと言えば『企業が年配の人に作ったもの』というニュアンスが強く出るので、「我が社は入れ歯の方でも食べやすいご年配の方 ◎向け △向き の新商品を開発した」という文ではムケが適切)
両方可だが、ニュアンスに違い
・学生〇向け 〇向きの安いアパート
など、どちらでもいい文が多いが、ニュアンスに違いがある。教授するのは難しいが、とにかく「ムケ=生産物」という事を強調しておけばいい
製品以外の場合
・君の性格は教師 ×向け 〇向き ではないよ
(↑ムケは製品について言う事が多いため、性格など、『工場などで作るものではないものはすこぶる相性が悪い』)
「~用」
上の文を「~用」にするとわかるが、
・君の性格は教師 〇向き ×向け ×用 ではないよ
「~用」はムケに似ているが、「~用」の方が『業務的な』ニュアンスが強い
・名探偵コナンは子供 〇向け ×用 だが大人も楽しめる
・こちらの1500mlのマヨネーズは家庭 △向け 〇用 ではないので、お売りできません