用法① ~ような
接続:Vフが/かの・Nの・N/Naであるが/か(の)+ごとき/ごとく
1.実際にはそうではないが、そのように見えるという比喩表現
2.ヨウニと入替可能
3.接続が複雑すぎる。全て教えず、使うテキストに準拠する
4.①の用法は接続が参考書によってかなり分かれる。①の動詞の接続がVフ、Vジの2通りあり、さらにガ(かの)がつくと書いてあるものないものがある
例文
山のごとく仕事がある
用法② Xは自分より下・軽視
接続:N+ごとき
1.Xは自分より下だと言う、人を見下した表現
2.目の前の人に言うと、その人を見下しているという話者の気持ちが表れる
3.自分に使うと、謙遜する表現となる
例文
お前ごときが私に勝てると思うのか
私ごときがこんな物をいただいてもよろしいのでしょうか
私ごとき新人にこんな大きな仕事をまかせていただいてありがとうございます
軽視を表す文型
「なんか②・などN3」 「くらいN3」 「にすぎないN2」 「ごとき①N1」
口語的
くらい・なんか > など > にすぎない > ごとき
文中での軽視用法
使えるかどうかは、後述するが文脈やXの言葉による
子ども〇なんかに 〇などに ×くらい ×にすぎない 〇ごときに 負けるはずがない
A:もっと子どもの事考えて B:子ども〇なんか 〇など ×くらい ×にすぎない 〇ごとき 知るか
文尾での軽視用法
彼は頭はいいが、所詮子ども×なんかだ ×などだ ×くらいだ 〇にすぎない ×ごときだ
動詞との接続
動詞に接続するのは「くらい・にすぎない」のみ。
それをする×なんか ×など 〇くらい ×にすぎない ×ごときに 誰だってできる
当たり前の事をした×なんかだ ×などだ ×くらいだ 〇にすぎない ×ごときだ
形容詞との接続
い形とも接続するとある参考書もあるが、色々ない形で文を作ろうとして、できなかった。ある行為(動詞)や事物(名詞)に対しての評価、感想を述べるので、状態を述べるい形とは相性が悪いのだ。
な形は〇。これは名詞とな形の性質類似による
・彼は元気そうにしているが、ただのから元気にすぎない
・彼は日本国内でのみ有名にすぎない
Xが指示詞だと本来文中では〇の「なんか・など」も使いにくく、または使えなくなる
そんな事?なんか ?など 〇くらい ×にすぎない ×ごとき 自分でやりなよ
それ?なんか ×など 〇くらい ×にすぎない ×ごとき 自分でやりなよ
他用法での比較
謙遜
私〇なんか 〇など ×くらい ×にすぎない 〇ごときが こんな物をいただいてもよろしいのでしょうか
例示
こちら〇なんか 〇など ×くらい ×にすぎない ×ごときが いかがですか
ような
山×なんか ×など ×くらい ×にすぎない 〇のごとく 仕事がある
約
ここにいるのは10人×なんかだ ×などだ 〇くらいだ ×にすぎない ×のごとき
状態の程度
足の痛みはもう我慢できない×なんかだ ×などだ 〇くらいだ ×にすぎない ×のごとき
それぞれの詳しい解説と例文
「くらいN3」
「にすぎないN2」
「ごとき①N1」
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