用法
接続:Vジの・Aいの・Naなの・N+に比べて +に比べ
1.XとYを比較して、Yが~だという比較表現
2.易しい文型なので、難しい語を使うなどしてバランスをとらないと退屈してしまう
比較文型:「より」
「より」
初級で比較は勉強しているが、これのさらに硬く、高度な文型が「に比べて」
例文
欧米人に比べて日本人は体格が小さい。
タバコを吸わない人に比べて吸う人はガンになりやすい。
外交的なアメリカ人に比べて日本人は内向的だと言われている。
埼玉に比べて東京は地価が高い。
ベトナム料理は洋食に比べてヘルシーだ。
Macに比べてWindowsは一般向けだ。
WindowsはMacに比べて一般向けだ
A国に比べ、わが国の福祉や労働環境は劣っている。
今年は去年に比べて雨量が多い。
群馬に比べて東京は地価が高い。
学習者の誤用例
北海道は沖縄に比べて暑いです
日本は中国に比べて大きいです
という誤用が多く見られる。
これは初級の頃から続く間違いである。たとえ初級で「より」を教える際にしつこくやったとしても間違えるし、教えながら教師もどっちがどっちがわからなくなってくるほどややこしい。
しかし、これを解決する簡単な方法がある。【「は」に接続する言葉が述部(Y)の説明】のルールを適用すればいいのだ。
つまり、上の画像の①では「は」に接続しているのは沖縄と北海道である。Yの述部は暑い。暑いのは沖縄なので、
沖縄 は 北海道 に比べて暑い。
という文が簡単に作れる。こうすることで、「に比べて」をX1の直後に持ってきても、【「は」に接続する言葉が述部の説明】のルールを適用すれば教師も学習者も迷わず文作、読み取ることができる。
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