用法
接続
名詞だけに接続┃以下接続例
V:なし
A:なし
Na:なし
N:子どもの+向きだ/に/の
意味・使い方
1.『Xでないものでもいいが、どちらかというとXに適している』という意味で使われます。
2. Nは人や物、非生産物も〇。もちろん生産物、製品などにも使えるため、「向け N3」より使いやすいです。
例文
この服は冬向きだから、夏は着ない。
これはTOEIC500点以上を目指す人向きのドリルだ。
この対策本はもうN2まで合格した人向きの本だ。
このソースは普通の辛さじゃ満足できない人向きだから、かけるなら気をつけてね。
この柔軟剤は、柔軟剤のにおいが苦手な人向きのものだから安心して。
このプロジェクターは小さな会議室向きのものだから、第2会議室での使用はやめたほうがいい。
違い 「向き N3」「向け N3」
向きN3 Xに適した
向けN3 Xのために作った・Xは製品や物が多い
・この薄手の上着は夏向きなので、秋にはあまり着ない。
↑冬に着てもいいが、薄手なので秋に着ると寒い
・この登山道は傾斜がゆるやかなので、初心者 〇向き ×向け だ。
・駅の名前は外国人 ×向き 〇向け に英語で書かれている事が多い
「向き」の方が使えるものが多い
その製品が極めてXに適したもの
・男性 〇向け △向き の化粧品
(↑化粧は昔は女性のためのものでしたが、最近は男性のために作った化粧品も多いです。しかし、まだまだ化粧品といえば女性なので、男性の化粧品となると数が少ないので、「向け」の方が自然です。)
『その売り物が極めてXに適したもの』ではない場合
・お年寄り 〇向け 〇向き のやわらかいお菓子
↑あるお菓子メーカーがそのお菓子を特別にお年寄りのために作ったというニュアンスを出したいのなら「向け」が適切です。ターゲットをお年寄りに絞っていることがわかります。しかし、そのお菓子メーカーがお年寄り以外にも売りたいというニュアンスを出したいのなら「向き」でも大丈夫です。要はどちらでもいいですが、ニュアンスが異なるということです。
・学生 〇向け 〇向きの安いアパート
向け:学生がメインターゲットの小ぶりな部屋です。
向き:学生のために作った小ぶりな部屋ですが、頑張れば家族だって住めます。
製品以外の場合
・君の性格は教師 ×向け 〇向き ではないよ。
「人には向き不向きがある」という言葉があるように、性格など、「工場などで作るもの」ではない場合(性格や嗜好など)は「向き」の方が使いやすい。
「~用」
上の文を「~用」にするとわかりますが、
・君の性格は教師 〇向き ×向け ×用 ではないよ
「~用」はムケに似ていますが、「~用」の方が『業務的な』ニュアンスが強くなります。
・名探偵コナンは子供 〇向け ×用 だが大人も楽しめる。
・こちらの1500mlのマヨネーズは家庭 △向け 〇用 ではないので、一般への販売はしていません。
それぞれの詳しい解説
「向き N3」
「向け N3」
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