色々な学校の色々な教室を見てきました。ここではそれら教室の形を紹介しています。
教室の形
特にやりにくかったのは奥行きがなく、横に長い教室。ピクチャーカードやレアリアを手に持って提示しても一度では見せきれず、左右に振って提示しなければならない。しかも端の人は見えない。具体的に横に長い教室がどのようなものかを図に示してみます。
横長型
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WB
教師がホワイトボード(WB)の前に立ち、話したり図示したりする際に多くの弊害があります。
縦長型
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SS
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SS
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T
WB
縦長型のデメリットは後ろの学生と教師との距離が問題です。学生からWBが見えない、教師から学生が見えない、学生と教師の声が届かない、学生が集中できない(からケータイを使ったり居眠りしたり)、特に見えないというのは授業中に決してあってはならないことです。
次に、教室のいい形を2つ紹介します。
穂先型
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SSSS
SSSS
T
穂先型と後述のコの字型は教師が学生を一目で見渡すことができ、上述の見せるという行為も一発でできる教室。この形の教室が一番多いです。他にもカタカナの『コ』のようなコの字型というのもあります。
コの字型
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S S
S S
T
コの字型の利点は、皆が顔を向き合わせることで、オーラル練習がしやすい点です。例えば練習中に会話を発表してもらう際に穂先型の教室だと後ろの席で学生が発表しても前の学生には見えず、声も聞こえづらいですが、コの字型はどこの席にいても全ての学生が発表者を見ることができます。
教室の形から見る学校の真意
私が今回言いたいのは、日本語教育機関で上の悪い例の教室がある学校は警戒した方がいいということです。機関、大学や専門学校では滅多にありませんが、日本語学校だと悪い例の教室があります。
はっきり言って横に、縦に長い教室は授業をするための教室ではありません。学生がWBが見えないなんてことが教育機関で起こり得ることがそもそも間違っています。そんな造りの建物しか借りられなかったのなら、開校前にリフォームをするなりしなければなりません。
学校に応募した際に聞く事は非常に多いです。テキストは何を採用しているか、設備や、もちろん給与のこともですが、余裕があるならば教室も見てみるといいんじゃないかと思います。
他にも採用しているテキストを聞くというのもあります。
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