助詞は様々な種類があります。格助詞、副助詞、接続助詞、提題助詞、取り立て助詞、終助詞、並列助詞などです。ここで紹介するのは終助詞のみです。
終助詞とは
※終助詞は「ね よ かい ぞ わあ っけ かな な か さ なぁ」など以外にもある。このページではとりあえず主な終助詞とその用法のみを紹介する。
※本ページはあくまで私の主観であり、絶対的な指標ではないという点に注意して読んでほしい。
「よ」「ぞ」 【知らせ】
「よ」:〈普通形/丁寧形+よ〉
制限なし
- 財布が落ちましたよ。
- 今日の晩ご飯は寿司だよ。
- 背中にゴミがついていますよ。
「ぞ」:〈普通形+ぞ〉
基本的に、男性が同等以下の関係の人に使う。語調の強さを表す。女性も使い、男性同様語調の強さが出る。また、かわいさを出すこともできる。
- この答えは間違っているぞ。
- 誰にも言っちゃダメだぞ。
「よ」「ぞ」 【注意・忠告・警告】
「よ」:〈普通形/丁寧形+よ〉
制限なし
- 学校に遅刻するよ。
- そんな所にいたら危ないよ。
「ぞ」:〈普通形+ぞ〉
基本的に、男性が同等以下の関係の人に使う。女性が使うとかわいい印象を与える。
- そんな謝罪では許されないぞ。
- このままお酒を止めなかったら死んでしまうぞ。 (忠告)
- ここから先は禁止区域だぞ! (警告)
- そんな会社辞めた方がいいぞ。 (忠告)
「ね」「よね」「っけ」「かな」「な?」 【確認・同意】
「ね」:〈普通形/丁寧形+ね〉
制限なし
- これおいしいね。
- 大丈夫ですね?
「よね」:〈普通形/丁寧形+ね〉
これは確認であり、また同意を要求するような言い方
- 田中も明日の飲み会行くよね?(質問者からは肯定の返答を望まれている)
- トイレはゴミ箱ではないですよね?(脅しとまではいかないが、かなり強い口調である)
「っけ」:〈普通形/丁寧形+っけ〉
自分は覚えている事を隠したい時によく使う
- 会議は何時からでしたっけ。
- 誕生日は明日だったっけ。
「かな」:〈普通形+かな〉
とても優しい質問。
- 明日雨降るかな。
「な?」:〈普通形+よ〉
同等以下の関係の人に使う
- 大丈夫だな?
「ね」 【優しさ】
「ね」:〈普通形/丁寧形+よ〉
制限なし
- A:この答えは間違っていますね。
B:あ、本当だ。気づきませんでした。
AはBに【知らせた】ので、「よ」がよさそうだが、「間違っていますよ」と言うと「あなたは知らないんでしょ?」という意味が入ってしまう。
「かな」「か」 【疑問】
「かな」:〈普通形+かな〉
同等以下の関係の人に使う
- 試験、大丈夫かな?
- 僕は何歳なのかな?
「か」:〈普通形/丁寧形+か〉
制限なし
- おいしいですか。
「かな」「か」 【独り言】
「かな」:〈普通形+よ〉
同等以下の関係の人に使う
- お土産は何がいいか/かな?
- どうしようか/かな?
「なあ」「な」「わあ」 【感嘆】
「なあ」:〈普通形+なあ〉
制限なし
- 高そうな時計だなあ。
- あの二人はいつも一緒にいるなあ。
「な」:〈普通形+な〉
同等以下の関係の人に使う
- これうまいな。
- おまえよく飲むな。
「わあ」:〈普通形+わあ〉
- この料理うまいわあ。
- 今日は暑いわあ。
「な」 【禁止】
「な」:〈じしょ形+な〉
- 忘れるな。
- 忘れるなよ。(より優しい)
女性は「~て」を使う。男性が「~て」を使うとより優しくなる
- 忘れないで。
- 忘れないでね。(より優しい)
「が」 【叱責】
〈ふつう形+だろう/でしょう+が〉
かなり強い男性的な表現。自分が言った事を相手が間違っていたり、忘れていたりする際に用いる。
- 持って来いって言っただろうが!(文意:私はあなたに持って来いと言ったのにあなたは持ってこなかった、と咎めている)
- さっき注意したばかりだろうが!(文意:私はさっきあなたに注意したばかりなのにあなたはまた失敗をした、と咎めている)
- 遅刻するなって言っただろうが!(文意:私はあなたに遅刻するなと言ったのにあなたは遅刻した、と咎めている)
「かね」 【質問】
〈ふつう形/ていねい形+かね〉
「かね」は質問を優しくする働きがある。ふつう形は話者と同等の者に対して用いる。ていねい形は目上に使う事が多いが、同等の者に対して使うこともしばしばある。ただし、かなりやわらかい表現なので、立場が上過ぎる者に対しては使用を避けた方がいい
- これ賞味期限切れてるけど、大丈夫かね?
- そろそろ行こうかね。
- 明日って休みでしたかね。
- この問題、正しいですかね?
- そろそろ行きましょうかね。
- 退職した田中さん、元気ですかね。
役割語的な終助詞
役割語とは、漫画やドラマなどの作品の登場人物がキャラクター性を表すために使う言葉。つまり、現実世界での使用頻度は低い。「おいら」や「てやんでい」のような言葉で、終助詞に多く出現する。
ここからはそれら漫画やドラマで多く使われる終助詞を紹介する。
「わ」 「かしら」 「さ」 「 (の)かい」 「ぜ」
終助詞は難しい
細かく分けると上記はさらに分けられるため、接続も併記した。一つ例を挙げる。
「かな」は普通形と接続して疑問と独り言の2つの用法があると上述したが、これを丁寧形にすると役割語的なものになる。
- 大丈夫ですかな?
紳士風のおしゃれなおじ様がお嬢さんに問いかけている情景が浮かぶ一言だが、現代の日本ではあまり聞かれないだろう。つまり、役割語的な使い方しかしないのだ。
他にもマンガやアニメなどの役割語、現実世界ではほとんど使われないものもある。その中の一つを次に紹介する。
『るろうに剣心』の主人公、剣心が使う「ござる」
するでござる。
むずかしいでござる。
元気でござる。
雨でござる。
00:27~
忍者や侍が使う男性語で、これを現実世界で使っている者人はいない。他にも、
『名探偵コナン』のアガサ博士が使う「じゃ」
するのじゃ。
むずかしいのじゃ。
元気なのじゃ。
雨なのじゃ。
『ドラえもん』のスネ夫のママが使う「ざます」は金持ちなマダムの役割語だ。
するざます。
むずかしいざます。
元気ざます。
雨ざます。
まとめ
日本語は主語を省いて話したり書いたりすることが多い。例えば小説ならば主語があまりなく、誰が話しているのかわからない、といったことは実際にはない。誰が話しているのかは、もちろん文脈からわかることもあるが、受身や敬語、そして本ページで紹介してきた終助詞なども含めた口調などから判別できるようになっているのだ。
「大丈夫だしね」は女性と男性が言っている可能性があるが、「大丈夫だよな」ならば男性の可能性が高い、といった具合だ。
マンガならばこれらがわからなくても話者の顔が描かれているので判別が容易だが、外国人からすると、日本語の小説はこれらがわからないと理解ができない。
日本語の文章を理解したい、楽しみたいのならば、上の受身、敬語、口調などから勉強してみるといいだろう。
コメント
海外の友達に、日本語の説明のために該当のページを見せたいのですが、説明が間違っているのでそのまま見せることができません。
よろしければ、ミスのある箇所を訂正していただけるとありがたいです。
よろしくお願いいたします。
ミスのある箇所は以下です。
ーーー以下ーーー
「かな」「か」 【疑問】
「かな」:〈普通形+よ〉
ーーー以上ーーー
おそらく、『「かな」:〈普通形+かな〉』となるのが正しいのではないでしょうか。
リンクを以下に張り付けます。「終助詞と役割語的な言葉一覧 用法まとめ」のページです。
https://jn1et.com/howto-shuu-josi/#toc6
管理人のカキアゲです。
ご指摘ありがとうございます。該当箇所、修正しました。