昔から面倒くさいなあと思う人がいます。それは、流行っている言葉を使うたびに「お?」といちいち反応してくる人です。
私:だからさ、そんなの関係ないよ
友:お?関係ねえ?
私:はあ?なんだそれ
友:あれ、キレてんの?
私:いや、キレてないけど
友:お?ちゃんと指も使って言ってよ
私:やっぱキレた
ワンチャンやイミフなど、独自性のある造語はいいのですが、普段使っている言葉が流行ってしまうとたちまち使いにくくなるのです。
今回はそのような言葉の意味と、それらがなぜ流行るのかを紹介していきます。
流行りの言葉の犠牲者達
そんなの関係ねえ
息の長い小島よしおさんのギャグ。
例えばヒロインが「父が結婚を許してくれないの」と言い、主人公が「そんなの関係ない/ねえ!」と言うと、彼の顔がチラついてしまいます。
キレてない
こちらは長州力さんのものまねタレント、長州小力さんのギャグ。
その後の「俺キレさせたらたいしたもんですよ」もセットで腹が立ちます。
どんだけ~
こちらはギャグというべきか悩むところですが、IKKOさんというおねえタレントの一言。
「どれだけ~ですか」「どれだけ~するのか」という感嘆を意味する表現です。一般の人は「どんだけ~」と伸ばさず、「どんだけだよ!」のように使います。
ありのまま
使わなそうで、案外使うこの一言。アナと雪の女王で出て来た歌詞の一部です。
当時、普通に会話していて「あ、言いそうになった」と思ってやめたことが何度かありました。
そだねー ←NEW 2018年
こちらは2018年のピョンチャンオリンピックで銅メダルを獲得したカーリング女子からの一言。
競技中に「それでいい」という意味で使っていた言葉が、流行ってしまいました。
なぜ流行る?
以上、色々な言葉を取り上げましたが、どれも普段使っている言葉をメディアが取り上げて流行るもの、流行らせようとしたものばかりです。
なぜ普段使っている言葉がこんなにも流行るのか、それは、普段使っている言葉だからこそなのだと思います。それら言葉にリズムを付けて言ってみたり、イントネーションを変えて言ってみたりしています。「そうだね」なんて普段使う何気ない言葉ですが、その身近さ、そして使いやすさとオリンピックという舞台の大きさが相まって流行ったのでしょう。
「サー」と「そだねー」
「そだねー」とギャグは流行るための条件が違います。
スポーツであれば、卓球の福原愛さんの「サー」というのもメディアではよく聞かれましたが、特段流行ったということはありません。
なぜなら、「サー」は普段使わないからです。ただの掛け声で、しかも「サー」です。使いません。
オリンピックという特殊な、真剣勝負である場で普段使っている「そだねー」が出れば、違和感たっぷりです。メディアが取り上げなくても、巷で勝手に話題になったはずです。
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