「がてら」【N1】
用法:ついでに
≪接続≫
Vマス形/N+がてら┃以下接続例
V:休み+がてら
A:なし
Na:なし
N:買い物+がてら
≪意味・使い方≫
XがてらY。
- XついでにYする <while>
- 誰かに指示する文で使うと違和感がある
例:(?)買い物がてら銀行でお金をおろしてきて。
例文
散歩がてら図書館に入ったら林さんに会った。
買い物がてら友人の家に寄った。
最近運動がてら犬の散歩に行くようになった。
セール中の店をのぞきがてら家へ帰った。
アメリカへ観光がてら昔のホームステイファミリーに会ってきた。
息抜きがてららくがきしていたところだ。
サーカス団員の彼女は練習がてら少し技を披露してあげた。
暇つぶしがてら読んで頂けると幸いです。
今日から始まったビアガーデンに散歩がてら来てみた。
今日は天気が良いので、散歩がてら、買い物もしようと思います。
類似文型とその違い
「XかたがたY」「XついでにY」「XがてらY」は、どれも「XとYを同時にする」という意味ですが、使われる場面や使い方、微妙なニュアンスなどが異なります。
まず、「かたがた」はかたい表現で、かしこまった場面や改まった場面で使われるのに対して、「ついでに」と「がてら」は日常会話でよく使われます。
次に、「Xかたがた」のXは動作性のある名詞に限られます。「Xついでに」のXは、動詞の辞書形または名詞+「の」となります。「Xがてら」のXは、動詞のマス形または名詞となります。
それから、「かたがた」は相手に敬意を表す場面でよく使われます。例えば、「先日のお礼かたがたご挨拶に参りました。」のように使います。そして、相手の行いに対して使うことはできません。例えば、「彼はお礼かたがたご挨拶に来てくれました」とは言いません。
また、「がてら」は、誰かに指示する際に使うと違和感が出ます。例えば、「買い物がてら銀行でお金をおろしてきて。」という文には違和感があります。
さらに、「XかたがたY」は、Xが主要な目的であるもののYもそれと同程度の重みがあり、Xが行われるときにはYもほぼ100%の確率で行われます。一方、「XついでにY」と「XがてらY」は、Xが主要な目的でYは「できたらいい」程度のニュアンスです。
このように、「かたがた」「ついでに」「がてら」には、使われ方やニュアンスに異なる部分があります。
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