JLPT文法解説:なり N1

用法

接続:Vジ+なり

1.前件の状況・状態のまま後件に移る、次の行為に移る

2.後件はマイナスが多い

3.現実描写なので、意志は×

比較文型:

たとたんにN3」「と思うとN2」「か~ないかのうちにN2」「がはやいかN1」「そばからN1」「なりN1」「やいなやN1」と、「すぐに~になる」を表す文型は非常に数が多い

例文

さっきまで降っていなかったのに、家を出るなり降り始めた

新宿駅に着くなり迷った

「~なり」を使った文型

比較文型:「Vジなり N1

1.~とすぐ

彼は帰って来るなり、かばんを置いてすぐに出かけた。

比較文型:「フ(Na・N)なりに N1

1.~独自の

私なりに努力はしたつもりです。

比較文型:「Vジ・Nなり+Vジ・Nなり N1

1.~とか~とか

どうせ暇なら、掃除なり洗濯なりしてくれない?

スグニ族

たとたんにN3

と思うとN2

か~ないかのうちにN2

がはやいかN1

そばからN1

なりN1

やいなやN1

共通


するとすぐに、の意で二つの事柄がほぼ同時に起こることを表わす。二つの事柄の主体は同じでも異なっていてもかまわない。


後件に意志性の文は基本的に不可だが、ナイカノウチニのみ「~てください」が可能な場合があるが、学生に教える必要はなく、全て不可だと言うに留める

前件が終わる→後件をするもの

・雷が鳴る/鳴った ◎途端に △と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか ×そばから △なり △や否や 彼女は悲鳴を上げた
(↑鳴る→聞く→悲鳴なので、鳴っているわずかな間に悲鳴は上げられない)
(↑前件が終わった直後に後件という意味ならトタンニが適当)

・電話を切る/った 〇途端に 〇と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか △そばから △なり ×や否や 彼女は悲鳴を上げた

・山頂に着く/いた △途端に ×と思うと ◎か~ないかの内に ×が早いか ×そばから ×なり △や否や 向かいの山の頭から太陽が昇ってきた
(↑前件が先か、後件が先かはあまり重要ではなく、あいまいであるため、前件の途中で後件が起こるナイカノウチニが最も適切な文)

後件に意志性の文(命令・禁止・たい・よう等)が可能かどうか

・学校を卒業する/した ×途端に ×と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか ×そばから ×なり ×や否や 彼と結婚するつもりです

・A社に着く/いた ×途端に ×と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか ×そばから ×なり ×や否や こちらに電話してください

・玉子が固まる/った ×途端に ×と思うと 〇か~ないかの内に ×が早いか ×そばから ×なり ×や否や 、取り出してください

・このベルトコンベアでたんぽぽが運ばれてくるので、それを運ばれる/た ×途端に ×と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか 〇そばから ×なり ×や否や 、これに載せてください
(↑玉子の文は繰り返しではないからソバカラは△だが、この流れ作業では繰り返しなので〇。ナイカノウチニはその時点を強調する文型であり、運ばれた瞬間を強調する必要はないため×)

後件がある程度長期間か一瞬か

・妻は結婚する/した ◎途端に △と思うと △か~ないかの内に ×が早いか △そばから △なり △や否や 料理をしなくなった

・現地の空港に着く ◎途端に △と思うと △か~ないかの内に ×が早いか △そばから △なり △や否や 料理をしなくなった

・雷が鳴る/った ◎途端に △と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか ×そばから △なり 〇や否や 彼女は悲鳴を上げた
(↑ソバカラは繰り返しに使うので×。)

後件にマイナスかプラスか

そのストーカー男は彼女が家に帰る/った ×途端に △と思うと ×か~ないかの内に ×が早いか △そばから ◎なり 〇や否や 彼女の家に電話をかけた
(↑ナリは悪い事柄によく使われる。そしてヤイナヤは前件の行為・事態を待ち構えて、追いかけるように後件を行うので、この文でなら〇)

口語的か文語的かの度合

口語的↓
 そばから 途端に と思うと (これらはあまりニュースなどでは見られない)
 なり ないかの内に (あまり聞かないが、会話で聞かれないわけではない)
 が早いか や否や (会話ではまず聞かない)
文語的↑

それぞれの持つ他とは違う特徴

なり    :後件(主節)は望ましくない行為や状態が多い
と思うと  :前件と後件で対照的
そばから  :繰り返し

+α「~次第」

これは事務的な場面でよく聞かれる
 ・報告書はでき次第お送りいたします

それぞれの詳しい解説

たとたんにN3」「と思うとN2」「か~ないかのうちにN2」「がはやいかN1」「そばからN1」「なりN1」「やいなやN1

 

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