何を話すのか
- クラスの運営方法(導入はどのようにするのかなど)
- 学習者の指導法(授業中に話を聞かない学習者の対応、進学指導法など)
- 授業の準備のやり方(どんな教材やサイトを使うのかなど)
- 授業のやり方(導入はどのようにするのか、練習方法の運び方など)
- 授業後の処理(どのように授業を反省し改善しているかなど)
この中で最も多く話されるであろう話題は授業のやり方でしょう。
そして、どれを議題にするにしろ、効果的な研修をやるには十分な準備と手順を理解しているファシリテーター(進行役)が必要です。
研修の内容
具体的な実施には
- 議題はあらかじめ伝えておく(て形の導入法について考えてきてくださいなど)
- ワークショップがどのようになればいいのかというイメージを最初から持っておく
- 実際の授業風景を事例とし、それをもとに議題を話し合う
- 議題に沿った手順で進める
- 全ての参加者が活躍できる場になるようにする
- 上記を達成するための適切な人数にする
- うやむやにせず、解決策を必ず出す
- 時間通りに進まないこともしばしばなので、設定する進行時間は余裕を持たせる
- 成果の共有を行う
- 研修の資料や進行表のようなものは繰り返し使えるようにすると同時に、改善を加えていく
が必要です。
研修の具体的なやり方
まずは人を集めます。最近はツイッターなどのSNSで見られます。ブログや校内であれば全員送信で募集もいいでしょう。
人が集まったら集金です。場所を借りるのにお金がかかる場合がほとんどです。1人高くても500円ぐらいでしょうか。飲み物やお菓子を出したいならもう少し頂戴した方がいいです。
研修が始まったら、自己紹介。紙を△の形にして自分の前に置いとくのもおすすめです。
自己紹介が終わったら議題の発表、資料配布、グループ分け、と進み、終わったら解散、今後も連絡を取りたいと思った方とはLINE交換なんてこともあります。
以上が私がこれまでやってきた研修のだいたいの流れです。参考にしてみてください。
三面騒議法
評判の研修方法、三面騒議法を紹介します。
三面騒議法とは、付箋を使って視覚的にわかりやすく、参加者が効果的に行える研修のことです。
まずは授業を皆で見る時間を設け、次にそれについて協議する時間、そして発表と進行します。詳しくは下のリンク先でご覧になれます。
2015/3/26 市川伸一(東京大学教育学研究科) 「教えて考えさせる授業」の趣旨と動向
やめてほしいこと
日本人が会議などの話し合い全般を行うと必ずといっていいほど、起こることがあります。それは、「教師間での経験や年齢による上下関係」「相手を傷付けないようにする配慮」が邪魔して議論が建設的になりにくいのです。
さらに、ベテランのやること・発言はいい評価をし、「教えていただきありがとうございます!」と感謝をするだけなのに対し、新人に対しては批判ばかりする、ということがよくあります。
これでは称賛を受けたベテランや年長者が気持ちよくなるだけで何も生まれません。
研修を意義あるものにするために
配慮や称賛が不要とは言いませんが、もっと大切なことがあります。それは参加者全員の心構えです。
研修が始まる前にファシリテーターは
「今から研修を始めるにあたって共有してほしいことがあります。それは、相手の案に対して賛成はもちろん、批判も行ってください。そして、批判を受けた人はそれを歓迎する気持ちを持って臨んでください。批判をする人も具体的に何がどのように悪いのか、それを改善するためにはどうすればいいのかまでを伝えてください。年齢や経験にこだわらず、案を出す人もそれを聞く人も対等に意見が言える雰囲気作りを心掛けましょう。また、批判を全て受け入れろということではなく、その批判や代替案をどうするかはその人次第です。何が最善策かを言い争うのが目的ではありません。授業や案を聞き、それによって各々授業の選択肢を増やすのが目的です」
これがこの記事で私が最も伝えたい事です。
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