「日本語上手ですね」「いいえ、まだまだです……」はもう古い

いつまで経っても留学生がこれを言い続けるのは留学生が母国で使っている教科書が古いせいか、または教師が古いからです。

スポンサーリンク

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

当サイト管理人による、日本語教師養成個人レッスンの詳細はこちら

褒めに対する反応

あなたは褒められたらどのような反応をするでしょうか。例えば、学生に以下のように言われたら何と返しますか。

S:先生は教え方が上手です。いつもおもしろいです!

「そうでしょ?ありがとう」などと返す人も結構いるのではないでしょうか。
次に、学校の上司に褒められた時の反応です。下のように返す人が多いかもしれません。

上司  :〇〇先生、教え方上手になりましたね
〇〇先生:いえいえ、そんな・・・

立場や人間関係、個人の性格により、これらの反応は異なりますが、今日、否定的な反応は好まれないという研究結果が出ています(平手, 1999;大野, 2010)。”否定”ではなく、”回避”のような褒められ方をする人が多くなっています。

以下、先輩教師から後輩教師Aに発せられた「A先生、教え方上手になりましたね」という発言に対しての返答です。

肯定
A「そうですよね。私も最近自分の能力の上がり方に驚いています」
A「ありがとうございます。でも、まだ足りないところもあるので」

否定
A「いえいえ、そんな・・・」
A「全然ですよ。本当毎日失敗ばかりで」

回避
A「そうなんですかねえ。でも褒めていただいて嬉しいです」
A「ありがとうございます。自分ではわからないものですね」

否定は好まれなくなってきている

以上、3つの褒めに対する反応を見てきました。

否定的な反応については減少傾向なのですが、それは相手の発言を否定する事に抵抗を示す人が増えてきたことによるものです。

褒めてくれた相手に対して「それは違う」と言ってしまうのは、昔だと普通だったかもしれませんが、現在ではあまり好まれないのです。

「褒めてくれたのだから、まずはその賛辞に対する感謝だろう」

ということで、否定するにしてもまずは「ありがとう」と付けるようになりました。

褒めに関することは以下の記事にも書いてます。

知らないでは済まない日本の危険な5つの習慣
『日本語教育機関では日本の習慣も教えている、教えなければならない』 本当に教えきれているのでしょうか。教師が気にせず流してしまっている習慣とは? 教えきれてない『習慣』 習慣とは しゅう‐かん〔シフクワン〕【習慣】 の意味 2 その国やその...

コメント